グレムリー軍内部はレイブンの叛意疑惑で混乱し始めた。そんな中・・・
スカーレットC「司令官の叛意・・・ですって・・・?」 スカーレットキュベレイは兵士からそんな情報を聞いて少し驚いた。 僧侶ゲゼ「ええ・・・よくは分かりませんが・・・何かどうなっているのやら・・・」 スカーレットC「ふうん・・・それで?」 僧侶ゲゼ「あ、ええ・・・王子から来てくれとの命令が・・・」 スカーレットC「指揮系統の見直しかしら?」 僧侶ゲゼ「そのようかもしれません・・・」 スカーレットC「今すぐ行くから」 僧侶ゲゼ「はっ!そのように伝えておきます」 スカーレットは部屋に戻るとレイブンに関するあるものを取り出す。それはホムンクルス製造日誌である。 スカーレットC「これを王子に見せようかなあ・・・」 だが今見せてはいけない気がする。そんな気がするスカーレットであった。しかしこれを公にすればレイブンは失脚するかもしれない。これはグレムリー全体を揺るがるスキャンダルだ。いや、あのリーナスと言う娘が人造生物ホムンクルスである事が広がればますます混乱しそうだ。確かに彼女は洗脳でもすれば最強の戦力になりえるかもしれない。だがスカーレットはこれ以上の混乱を引き起こしたくは無いのだ。そしてある事を思った。それはマリオンのレイブンに対する造反だ。もしや彼女はレイブンの陰謀を知ってしまったがために使い魔と共にあんな事を実行して、反乱分子の汚名を着せ付けられたのでは? スカーレットC「まさかマリオンちゃんは・・・これをばらしたら私もマリオンちゃんみたいに・・・」 色々と悩んだ結果、隠しておくことにした。そしてスカーレットは司令室へ向かった。
ペズン砦周辺
リーナスは砦を外から見つめていた。グレムリー軍の動向を探ろうとしているのだ。 リーナス「外からじゃよくわからないわね・・・」 双眼鏡でどうにか見つめるが中にいる奴らが何を喋っているのかはわからない。 リーナス「うーん・・・このまま見てるだけじゃ・・・」 リーナスは考えた。このまま砦を見ているだけじゃ何もならない気がしてくる。そしてリーナスはレイブンのアジト方面へ向かった。 リーナス「あいつの動向も見たいからね・・・」
続く
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