リーナスの告発文によりレイブンはギレン王から謹慎を言い渡された。
レイブン(何故ばれた?何故私の野望が王様に・・・?まさかマリオン・・・なわけがないだろうな・・・考えられるのはガイアだ。だが奴らが私の野望に気づいているような事は無いはず。何故あんな密告を書けるのだ?) レイブンはそんな事を考えながら外へ向かった。
城の周辺
そして城の周辺ではリーナスが城の入り口を覗いていた。 リーナス「奴は・・・出てくるのかな・・・」 そして別の場所でもGセイバーとナイトシーカー隊が覗いていた。 ナイトシーカーA「奴は何をしに行ったんでしょうか?」 ナイトシーカーB「何かの呼び出しのようですが・・・」 Gセイバー「王様と直接話せるんだ。きっと何か重要な話でもあるんだ」 リーナスもGセイバーたちもお互いが近くにいる事などまったく気づいていなかった。 リーナス「さて・・・あれの結果はどうかな?」 Gセイバー「一体奴は・・・」 そしてレイブンが出てくる。 ナイトシーカーA「奴だ」 レイブンは何気に不機嫌そうな顔をしていた。 ナイトシーカーB「どうしたんだ?あんな不機嫌そうな顔をして・・・」 ナイトシーカーC「考え事をしているようにも見えるな」 リーナス「密告は・・・うまく行ったかな?」 そして彼らはレイブンをこっそりと着けていく。だが互いの存在はまだ察知していない。そしてレイブンの方向は砦ではない。恐らくアジトだ。 レイブン「?」 レイブンが後ろを振り向くと皆隠れる。 レイブン「誰かに付けられているな・・・」 するとレイブンは警戒しながらも走り出した。 ナイトシーカーA「あいつ・・・まさか尾行に気づいたか?」 ナイトシーカーB「どうする?」 ナイトシーカーA「このまま尾行してみるか・・・ただし奴ができるだけ離れたところで追う」 そしてリーナスも・・・ リーナス「どうしよう・・・アイツこっちに気づいてる?気づかれたら確実に攻撃してくるわね・・・尾行をやめとこうかしら・・・ペズン砦に向かおうかしら」 リーナスは気づかれないようにペズン砦へ向かった。そしてレイブンは自分のアジトに向かう。
ペズン砦
その頃、ペズン砦でちょっとした騒ぎが起きた。 ヴィッシュ「それは本当か?」 兵士ブグ「ええ、装備を脱がされた兵士が見つかりました。証言によるといつの間にか森の中にいたと・・・」 ヴィッシュ「どういう事だ?まさかこの中にスパイが!?」 兵士リゲルグ「ヴィッシュ様!王子がお出でになりました!」 ヴィッシュ「王子が?一体どうしたんだ?」 エリアルドが部屋に入ってくる。 エリアルド「ヴィッシュよ・・・実はちょっと問題が起こった」 ヴィッシュ「こちらでも問題が発生しました。この砦内部に敵のスパイが・・・」 エリアルド「何だと?それは後にして・・・ちょっと主な連中に集合をかけろ」 ヴィッシュ「まさかもう総攻撃命令を!?」 エリアルド「いやいや・・・まだだって。実はレイブンを一時的に司令官から外すんだよ」 ヴィッシュ「何故!?」 エリアルド「奴には反意があると父上が・・・」 ヴィッシュ「ええ!?確かにレイブン司令官はわけのわからない奴ですが・・・」 エリアルド「詳しくは皆を集めてから話す」 ヴィッシュ(一体何がどうなっているんだ!?マリオンの反乱といいスパイの存在といい司令官の反意疑惑といい・・・滅茶苦茶だな・・・混乱になりかねない) 今、グレムリーに混乱が起ころうとしていた。
ペズン砦周辺
リーナスはペズン砦を見ていた。砦の中は何やら少し騒がしいようだった。 リーナス「まさか私の密告で混乱してるのかな?」 リーナスは変装をして砦に近寄ってみた。そして耳を澄まして話し声を聞く。 兵士1「おい。何か兵士が装備奪われて森の中で見つかっただろ?」 兵士2「ああ・・・」 兵士1「それでこの中にスパイでもいるんじゃないかって噂だ」 兵士2「ええ?嘘だろ?」 兵士1「ああ。それに何か王様に変な手紙が届いたってさ。何か司令官がグレムリー公国乗っ取ろうって話だって。司令官にどんな処分が下るんだか・・・」 リーナス「噂に・・・なってるね・・・グレムリー軍が混乱すればガイアへの攻撃も遅れる・・・」 リーナスはそのままペズン砦から離れていく。 リーナス「さて・・・一体どうなるんだろうね・・・このまま孤立してくれれば・・・正体は書いてなかったけど、書いても理解出来ないかもしれないしなあ・・・でもまだ敵軍の確実な情報を手に入ってない・・・でも・・・あの中に入ったらばれるかもしれない・・・」
続く
|