ギレン王は届いた密告文を見て驚いていた。
ギレン王「誰だ?こんなものを送ったのは・・・」 その密告文にはこう書かれていた。 「グレムリー公国国王ギレンへ。あなたが重宝している魔道騎士レイブンは危険な存在。彼はグレムリー公国に貢献してくれる者だと思いきや実はグレムリーもガイアも滅ぼす気でいる恐ろしい輩。奴はよからぬ事を考えまくっています。この地方そのものを滅ぼす気でいる。彼とは手を切ったほうがいいと思います。ガイアとの和平は出来ないでしょうかな?」
ギレン「奴がこの国共々リグ地方を滅ぼすだと?くだらん!ガイアとの和平もくだらん!」 兵士「王様・・・」 ギレン「下がっても良い!」 兵士「はっ!」 手紙を送ってきた兵士は部屋から立ち去っていく。部屋にはギレン王しかいない。 ギレン「だが・・・奴は不審な動きを見せていた・・・この密告文は事実なのかも知れんな・・・だが奴は利用できる存在・・・いや・・・もしや我々が利用されているだけなのかもしれん・・・奴を呼ぶか・・・」 そこへエリアルド王子が入ってくる。 エリアルド「父上、入ります」 ギレン「エリアルドか」 エリアルド「レイブンが準備している大攻勢ですが・・・」 ギレン「これを見よ」 ギレンはエリアルドに手紙を渡す。 エリアルド「これは・・・!?」 ギレン「兵士が発見したものだ。どこからか入ってきたらしい」 エリアルド「奴がこの国を・・・!?」 ギレン「私は信じられんようだが奴には何やら不審な動きがある。知っておろう?」 エリアルド「うむ・・・確かに・・・キルケーの遺産を狙った作戦が多かったような・・・」 ギレン「それにあのリーナスと言う小娘・・・奴の生物兵器だと言うが本当に奴が我々の為に使うのだろうか?」 エリアルド「うむ・・・」 ギレン「明日・・・奴を呼び出してやろうか」 エリアルド「今呼び出すのではなく?」 ギレン「奴は忙しいらしいからな。砦にいる時意外は何をしているかわからん」
モルガルテンの町
その頃、グレムリー内に潜入できたGセイバーたちは・・・ Gセイバー「さて・・・どうする?」 ひそひそ話しで彼らは話し合う。 ナイトシーカーA「とりあえずペズン砦に行くか?」 ナイトシーカーB「覗き見ですね・・・」 ナイトシーカーA「Gセイバー・・・君はどうするんだ?」 Gセイバー「リーナスが今どこにいるのかわからんしな・・・」 ナイトシーカーA「一緒に行動と言うわけか?」 Gセイバー「それでリーナスが見つかればいいんだが・・・」 と言うことで一向はペズン砦に向かった。
レイブンのアジト近くの森
森の中でリーナスは野宿を始めていた。 リーナス「ふう・・・夕闇が・・・」 もう夕方になった。ここで張り込み続けるつもりだ。レイブンの動向を見張るつもりなのだ。 リーナス「チャンスを見計らって行動しないとね・・・あの告発文・・・届いたかな?そして読まれてるかな?信じてはくれないかもしれない・・・でも少しは混乱して大攻勢を延期させるかもしれない・・・」 敵を混乱させればガイアに危険が及ぶことは無い。リーナスは敵が大攻勢を企てていることをガイアの皆に伝えたかったが伝える手立てが無い。 リーナス「どうしよう・・・?」 その時、リーナスの背後で何かが動く! リーナス「!?モンスター!?」 こんな森にモンスターがいないわけがないとリーナスは読んでいた。そしてとっさに剣を構えた。だが出てきたのは・・・ 鳥「ちゅんちゅん・・・」 ただの小鳥であった。 リーナス「何だ・・・鳥か・・・コアピジョンでもいれば敵の情報を遅れるのにな・・・」 リーナスは少し愚痴った。
続く
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