リーナスは兵士に変装してペズン砦内部に潜入を開始する。そして・・・ある情報を聞いてしまうのだった。
リーナス(何ですって・・・!ガイアに攻勢!?) リーナスはそれを聞いて恐怖する。やばい・・・早い所レイブンを倒さねば・・・だが焦りは禁物かもしれない。彼女はそう考える。色々なことを今まで学びぬいたリーナスも成長はしているのだ。 リーナス(この事を皆に伝えなければいけない気がする・・・でも・・・) ガイアに伝える手段が無い。彼女単独でどうにかなるだろうか・・・ リーナスは黙って警備兵のふりをしながら司令室の話を盗み聞きする。 その時、エリアルドが部屋から出てくる。 リーナス「ご苦労様です!王子!」 エリアルド「ああ・・・」 エリアルドは手で挨拶をすると去っていく。 リーナス(ばれて・・・無いかな?) だが・・・エリアルドは・・・ エリアルド「あの兵士・・・何かリーナスの奴に似てたような・・・」
司令室
レイブン「さて・・・いつ始めるとするか・・・」 レイブンはガイアへの攻勢を何時にしようかを考えていた。彼はこの大攻勢を汚名返上にしようとしていた。ギレン王達に自分をもっと信用させて、そして油断したところで彼らを亡き者にもしようと考えてもいた。 レイブン「だが何だろうか・・・さっきからリーナスの奴の気配が・・・」 レイブンは彼女の魔力の気配を感じ取っていたのだ。 レイブン「怪しいな・・・扉の辺りから出ているような・・・」 レイブンは扉に近寄っていく。そして開ける。 扉の近くには兵士がいる。見たところ女性のようだが・・・ レイブン「おい、そこの兵士」 兵士(実はリーナス)「は・・・はっ!」 レイブン「いやな・・・何かお前が誰かに似ているような気がするのだが・・・」 兵士(実はリーナス)「きっ・・・気のせいでは?」 レイブン「そうだろうか?私には何となく魔力の様なものがお前から感じるのだが・・・」 兵士(実はリーナス)「そ・・・そうですか!・・・あはははは・・・そうだったんですか・・・スカーレット様からも言われていましてね・・・「魔法部隊に入らない?」って!」 レイブン「ほお・・・?」 兵士(実はリーナス)「でも私は兵士をやっているほうがお似合いだと思っていますから!自分はそのほうがお似合いだと!」 レイブン「そうか・・・だが私は何となく貴様の魔力の感じが知り合いに似ているのだ」 兵士(実はリーナス)「え?」 レイブン「魔力と言うのはそれぞれに個人差があるんだよな・・・」 兵士(実はリーナス)「み・・・見間違いなのでは?」 レイブン「お前・・・やっぱり怪しいぞ・・・」 兵士(実はリーナス)「いえ!私はただの・・・」 レイブン「本当にグレムリー軍の兵士か?」
やばい・・・このままばれるのか?
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