レイブンを探しにペズン砦辺りに来たリーナスは謎の男と出会う。
リーナス「あの・・・私が旅人ではないと言うのなら私を何だと思っているんですか?」 男「ふむ・・・そうだな・・・どこかのスパイだったり・・・」 リーナス(!!) 何気に図星だった。何かこの男は何かを見抜いているような感じであった。 リーナス「あなたは一体何者ですか?」 男「俺か?レオポルドって言うんだ。ただの町人だよ」 リーナス「町人にしては変ですね・・・私をスパイ呼ばわりするなんて・・・」 レオポルド「まあ・・・前職の影響かな?」 リーナス「前職?」 レオポルド「こう見えても俺はグレムリー軍の将校だったんだよ・・・だから色々と見抜いちまうのさ」 リーナス「へえー」 レオポルド「でもさ・・・やめちまったんだ・・・」 リーナス「何で?」 レオポルド「あの変な司令官が何かキナ臭くてな・・・あんなのに従っちゃいけない気がしてきてね・・・やめちまったのさ」 リーナス「そうだったの・・・そいつはどんな奴?」 レオポルド「ああ・・・何か何を考えているのかわからん奴でな・・・何か王様を蹴落とそうとしているような感じがしてて・・・あんなのに従っていたらいけない気がしたんだ・・・」 リーナス「・・・それは・・・正しい選択だったかもね」 リーナスは小声で話した。 レオポルド「なんか言ったか?」 リーナス「いえ、何も」 レオポルド「そう言えば前にお前みたいに旅人と名乗ってたスパイっぽい奴に助けられたな・・・川に落ちそうになった時にな」 リーナス「えっ?」 レオポルド「何となくこの国の者じゃないって感じしたしただの旅人ではないって感じがしたんだよ」 リーナス「そうなんですか・・・とても親切だったんですね」 リーナスは心の中で言った。 リーナス(それってこの前一緒に潜入したナイトシーカーじゃないの!?) レオポルド「何となくガイアの者じゃないかと思ったよ・・・だが助けた恩に密告はしなかったよ」 リーナス「そうですか・・・でも・・・もし見たら・・・?」 レオポルド「さあ・・・どうしようかな・・・」 リーナス(何かピンチかも・・・!誤魔化さなければ!) リーナスは誤魔化そうとする。そして一旦その場から撤退しようとする。 リーナス「さて・・・もう砦も見ちゃったし・・・他のところを回ろうかしら?」 リーナス(こうなったら一旦この男から離れて別のルートからペズン砦に向かうしかない!) レオポルド「お・・・おい!そこは危険だぞ!」 リーナス「うおおっと!!」 リーナスはストップした。前方に毒の沼があったのだ。 リーナス「危なかった・・・」 レオポルド「まったく・・・何を急いでいるんだか・・・」 リーナス「それでは私はここで!」 そういってリーナスは別方向から去っていった。城のほうへ向かったようだ。 レオポルド「密告か・・・嫌なものだがな・・・本当はしくないんだよな・・・あの娘は・・・」
グレムリー城近く
グレムリー城の近くに来てしまったリーナス。 リーナス「うむ・・・王様には会えそうに無いな・・・さて・・・別ルートからペズンへ行こう」 その時、近くで話し声を聞く。 兵士ブグ「王子!レイブン司令官に会いに行くんですか?」 エリアルド「まあね、マリオンの謀反について話があるんだがな」 リーナス(エリアルド王子!) グレムリーの王子エリアルドだ。どうやら彼はレイブンに会いに行くようだ。 リーナス(しめた!) リーナスはエリアルドの後をこっそりとつけながら砦に向かった。
ペズン砦
どうにかエリアルドはペズン砦にたどり着いた。 リーナス「ようやく着いた・・・」 エリアルドは入り口の兵士に問う。 エリアルド「レイブンの奴はいるか?」 兵士リゲルグ「いらっしゃいますよ」 エリアルド「そうか・・・ちょっと奴に話があるんだ」 兵士リゲルグ「はっ!」 そう言うととエリアルドは砦の中へと入っていった。 リーナス「潜入しようかしら・・・?」
続く
|