リーナスはグレムリー領土の近くにいた。
リーナス「もうすぐでグレムリー公国ね・・・」 リーナスは歩きながらも呟く。そこで立ち止まった。野宿場所を探している。ちょうどいい場所がある。大きな岩だ。この後ろに隠れていようと彼女は思った。グレムリーの領土近くなのだ。もしかしたら敵に見つかりかねない。 リーナス「ここで・・・野宿しようかしら・・・グレムリーへの突入は・・・明日の朝にでも・・・」 リーナスは岩の後ろに隠れた。そして横になる。 リーナス「ふう・・・」 リーナスはガイアの皆のことを思う。 リーナス「皆・・・怒ってるのかな?それとも・・・」 リーナスはそう考えながらもどこかから出したリンゴをかじる。このリンゴが彼女の晩飯だ。
ガイア城 王の間
その頃、ガイア城ではデルタやGセイバーたちがグレーブス王に意見を具申していた。マリオンから得た情報もハヤミ博士の結論も話した。 グレーブス王「なんと・・・」 デルタ「との事です・・・王様・・・」 Gセイバー「これから何が起きるかはわかりませんが多分、凄く恐ろしい事でしょう・・・」 ハヤミ「私もそう思います・・・このままではこの国だけじゃない・・・この地方全体がキルケーの二の舞に・・・」 デルタ「狂言と捉えてもかまいません・・・どうかご采配を・・・」 Gセイバー「このままだとリーナスが敵の手に落ちてしまいます・・・彼女を放って置けません!彼女が敵の手に落ちればどうなることか・・・」 デルタ「我々だってこの国が戦争に巻き込まれるなどごめんです!がグレムリー軍を影で操るレイブンを止めなければこの国も・・・民も・・・」 グレーブス王は悩んでいた。彼らの言っている事を信じていないわけではなかった。信じようとしていた。 グレーブス王(あの夢の中のあの娘はこれを伝えたかったのか?) そう、彼はこれが事実である事を知っていたのだ。 グレーブス王「まさか・・・お前達もあれに会ったのか・・・」 一同「え?」 グレーブス王「実はな・・・私はここ最近奇妙な夢を見るようになってな・・・」 デルタ「ああ・・・そう言えば・・・そう言ってましたね」 グレーブス王「その夢なのだが・・・あのリーナスに酷似した娘が今お前達の言ったのと同じようなことを話してな・・・グレムリーに潜む邪悪な者がいる。それがグレムリーを動かしていると・・・」 グレーブス王はその夢の女が言っていた事を喋った。 Gセイバー「何だって!?」 グレーブス王「わけのわからん夢だったんで皆笑うかもしれんと思って今まで黙っていたんだが・・・どうやら同じような亡霊をお前達もリーナスも見たようだな・・・」 ハヤミ「リーナス・キルケニアス。色々と手回ししてたのか・・・真実を信じて貰いたい為に・・・」 グレーブス王「投稿して来た魔女と使い魔に遺物の異変・・・偶然とは思えない・・・ただ事ではないかも知れんぞ・・・」 Gセイバー「そ・・・それでは・・・!」 グレーブス王「うむ。戦争は望んでおらんが今は静かだが放っておけばそのレイブンがグレムリーに何をさせるかわからん!止む負えんが出撃だ!」 デルタ「はっ!直ちに準備に入ります!」 そんなわけでガイア軍も動き始める。グレムリーとはライバル同士で今まではちまちまと交戦していただけだ。だがこれから始まる戦いは大バトルになりかねないだろう。民には迷惑がかかるかもしれない・・・だがこの地方を滅ぼそうとする闇の存在を知った彼らは・・・戦うしかないのかもしれない・・・
続く
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