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No.458 騎士ガンダム戦記 フェイズ289「夢の中の女王と決意の出陣・・・」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年09月01日 (火) 22時33分 [返信]

リーナスはある決断をした。それは自分で選んだ事だ。
そして彼女はある夢を見る。

リーナス「真っ暗闇だわ・・・」
リーナスは真っ暗闇に突っ立っていた。そして前方を見ると何か光っている物体を見る。リーナスはそこへ走る。近づくとそれは人のようだ。誘っているかのように手を動かしている。
リーナス「あれは・・・!!」
リーナスは驚いた。何故ならばその人影は彼女と同じ顔の少女だった。
リーナス「私と同じ・・・顔・・・」
ロングの金髪で頭頂部のアホ毛、可愛い感じの顔。ただし服装は違う。ドレスを着て冠をかぶっていた。どこかで見たことのあるような・・・
リーナス「!!・・・リーナス・・・キルケニアス・・・?」
??「レイブンはどうやらとんでもないものを作ったわね・・・私のクローンだなんて・・・」
リーナス「ま・・・まさか私のオリジナルと出会うとは・・・」
リーナス女王「始めまして・・・もう一人の私」
リーナス「ど・・・どうも・・・私のオリジナル様」
リーナス女王「しかし強力な魔力を持つ私のクローンを作るなんて・・・それほどアイツはこの土地の人々を抹殺するつもりね・・・」
リーナス「どういうこと?」
リーナス女王「レイブンは・・・このリグ地方に生きる人々を殲滅するつもりよ。今は分裂してはいるけど元々はキルケー王国の民だったのよ」
リーナス「そうなんだ・・・」
リーナス女王「ええ、長い時の中で魔力は無くなったけどね」
リーナス「なるほど・・・」
リーナス女王「アイツに多数殺されたけど何人かが生き残って、他の土地からの民とも交わったりしてそれぞれの国を作ったみたいね」
リーナス「今は対立状態だけど・・・元は同じ国の人間だったのね・・・なんか不毛ね」
リーナス女王「まあ世界はそう言うものよ・・・グレムリーは最近人口が増加してるとか・・・そこを衝いてレイブンが利用しているのよ。ジオン族もだけど」
リーナス「レイブンは封印されていたらしいわ・・・何で封印が解かれてしまったの?」
リーナス女王「偶然にも封印を解いてしまった奴がいたのよ・・・恐ろしく強大な力を持ったジークジオンと言う奴が」
リーナス「ジークジオン・・・確かジオン族の支配者・・・」
リーナス女王「どうやら奴はレイブンを利用しようとしてたのね・・・アイツは強大な力を持ってたからね・・・」
リーナス「やっぱり・・・レイブンを野放しには・・・出来ないよね・・・」
リーナス女王「ええ・・・アイツはこの地方を全滅させる気よ。ガイア王国もグレムリー公国もね。今は争ってる場合じゃないのにと言いたいけど多分無理ね・・・」
リーナス「私はある事を考えてるのよね」
リーナス女王「わかってるわ・・・あなたはレイブンをたった一人で討つ気でしょ」
リーナス「お見通しなのね・・・さすが私のオリジナル様」
リーナス女王「ガイアを巻き込むつもりは無いってこと?」
リーナス「ええ・・・これ以上あそこに迷惑かけたく無いから」
リーナス女王「でも・・・あいつは強いわよ・・・マギナスカリヴァーが無いと危険かもしれないわ・・・勝てるの?」
リーナス「ああ〜・・・マギナスカリヴァーはある所に保管されてて所在はわからないのよ・・・それに私には勝つ自信は無いけど・・・やってみる!あなた譲りの魔力があるから!」
リーナス女王「・・・わかったわ・・・でも勝てないかもしれないわよ・・・」
これだけは言っておくわ・・・あなたは私じゃない・・・あなたは誰の道具でもない・・・あなたはあなたよ・・・」
リーナス「わかってる・・・私はかけがえの無い唯一無二の人だから・・・」

2日後

2日の間、リーナスは変わらぬ日常を送っていた。いつものように訓練したりしたがハードなものをやったりしてみた。
そして全ての準備が整った。まだ日の出ていない時、リーナスはフル装備で出撃しようとした。
リーナス「皆・・・悪いけど・・・」
その時だ。
Gセイバー「おーい・・・リーナス・・・何してんだか・・・」
リーナス「!!」
木陰からGセイバーが覗いていた。
リーナス「Gセイバー・・・あなた・・・」
Gセイバー「お見通しさ・・・お前・・・アイツと・・・戦いに行く気か?」
リーナス「・・・まあね・・・」
Gセイバー「何で意見具申しなかったんだ・・・もしや・・・俺たちを巻き込みたくないのか?」
リーナス「その通りよ・・・私はアイツをどうにかしないといけない気がするのよ・・・そうしろと騒ぐの、私の血が・・・」
Gセイバー「お前・・・」
リーナス「アイツは・・・レイブンは本当にかつて古代キルケー王国を壊滅させたモンスターよ。信じるか信じないかはあなたの自由よ」
Gセイバー「お前、本気で考えているのか?確かに奴は危険な輩かもしれない・・・だがな・・・お前一人で・・・」
リーナス「ごめん・・・私はあなたを・・・皆を巻き込みたくないから・・・」
リーナスの目から涙が出る。
リーナス「今までお世話になりました・・・騎士Gセイバー・・・それでは皆によろしく・・・」
リーナスは走り去っていく。
Gセイバー「リーナス・・・!」

続く




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