ガイア城
リーナス「はあ・・・」 リーナスはまたしても窓から空を見つめながらため息を吐く。 Gセイバー「またお前・・・」 リーナス「私も色々と考えてんのよ・・・」 Gセイバー「自分がホムンクルスであると言う事にか?」 リーナス「まあね」 Gセイバー「デルタやマークW、ネクティスたちは半分信じちゃあいないけど」 リーナス「そうでしょうね・・・」 あれから2、3日経過した。確かにGセイバーの言うとおり皆彼女の正体を信じているようで信じていないようだ。王様でさえもだ。彼は敵の出任せだと言う始末。 リーナス「でもさ・・・気がかりなことがあるのよ」 Gセイバー「敵の指揮官魔道騎士レイブンか?」 リーナス「ええ・・・アイツは大昔のキルケー王国を襲ったモンスターと同一人物じゃないかって考えちゃっててさ・・・」 Gセイバー「俺は単に名前が同じなだけだと思う・・・」 リーナス「ネクティスもこの両者は関係あるんじゃないかって・・・」 Gセイバー「確かにそうかもしれないが・・・そう言えばそいつが封印された場所って・・・どこだろうか?」 リーナス「そう言えば聞いてないわね・・・一体どこで・・・」 Gセイバー「確かに・・・」 リーナス「まさか何かの拍子で封印が解かれたとか・・・仮説だけど」 Gセイバー「んなバカな・・・」 リーナス「だよね・・・でも・・・気にはなる・・・」 Gセイバー「だが・・・奴は敵であることには変わりない。何かよからぬ事を考えている可能性はある。てかありすぎる」 リーナス「ええ・・・アイツを倒さなきゃならない気がするのよね・・・何だか・・・」 Gセイバー「まさか・・・自分の中の女王の血がそうさせているのか?」 リーナス「・・・わからないよ・・・」 リーナスはその場を去る。
ガイア城通路
リーナスは通路を歩いていた。サードと出会う。 サード「リーちゃん、どうしました?」 リーナス「いやね・・・色々と考え事してたのよ」 サード「それって・・・ご自分の?」 リーナス「ええ・・・貴方達に隠してたつもりは無いけど・・・言おうにも・・・」 サード「荒唐無稽ですからね・・・自分でも信じられませんって」 リーナス「私も初めは嘘かと・・・でも考えたらつじつまが合うような気がしてね・・・」 サード「はあ・・・」 リーナス「何かさ・・・私、このガイア王国に迷惑かけてんじゃないかって感じちゃうのよねえ・・・」 サード「いやいや・・・それは無いと思いますよ・・・」 リーナス「いや・・・私もなんか自分の出生やらを知ってさ・・・何か私がいたらこの国がやばい気がするのよ・・・」 サード「考えすぎですよリーちゃん」 リーナス「そうね・・・」
リーナスとサードの部屋
その夜、リーナスは布団の中である事を考えていた。 リーナス(やっぱり・・・レイブンと一戦交えようかな・・・アイツは私が目当てなんだ・・・その為にガイアが巻き添えを食うのは嫌よ・・・) リーナスは長い期間で色々な経験をした。そして色々と大切なものを知った。ガイアと言う国の仲間、ガイアと言う国に住み人々の笑顔、色々と・・・それが自分の為にやばい事になりかねないのだ。もしレイブンが本当にキルケー王国を壊滅に追い込んだモンスター本人だったとしたら。それほど強力なモンスターだ。あんなのが暴れたらやばいかもしれない。アイツをどうにか仕留めねばならない。 リーナス(やっぱり・・・この国には迷惑はかけられない・・・!) リーナスの決意は・・・
続く
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