レイブンの日記を見つけたマリオンたち。それをアジトから奪取(拝借)して読み始める・・・
マリオン「封印・・・どういうこと?」 ハーピージャジャ「奴は誰かに封印されていたの?」 日記の最初の記述には「封印を解かれた」とあった。 マリオン「最初から色々と気になるわね・・・」 ビギナサンダー「次のページに行きましょう」 次のページを開いた。
「I月U日 ジークジオン様は偉大なるお方だ。あれほどの力をお持ちになっているとは・・・素晴らしい!彼について行きたいくらいだ!」
マリオン「そう言えばジークジオン様は私達の前には姿を現さなかったわね」 シャドークゥエル「彼はジークジオン様の姿を目の当たりにしたのか」 ジオン族において闇の皇帝ジークジオンの真の姿を見たものは殆どいない。紋章のような姿で部下達に指示を出していた。事実その姿を見たのはジオン族の魔王にして最高幹部のサタンガンダムことブラックドラゴンとジオン族最大の敵である騎士ガンダムだけである。 ビギナサンダー「一体どんなお姿だったんだろうな・・・」 マリオン「次は・・・!」
「I月V日 私はジークジオン様に全てを打ち明けた。私がかつてこのリグ地方で暴れまわっていた事を。そしてキルケーと言う魔法の国を壊滅状態に追い込んだ事を。そしてあのキルケーの若い女王リーナス・キルケニアスに敗れて封印された事を。ジークジオン様は笑ったがな。」
マリオン「な・・・なんですって!?」 マリオンたちはその記述を見て驚いた。あのレイブンはかつてこのリグ地方に栄えたキルケー王国を壊滅状態に追いやったという。 シャドー「何!?」 ビギナサンダー「そんなバカな・・・」 マリオン「ジークジオン様に封印を解かれた・・・キルケーを壊滅状態に追いやった存在・・・」 ハーピージャジャ「あの男がそんな凄い奴だったなんて・・・」 マリオン「どおりでキルケーのことを知ってるわけね・・・」 次の記述を見る。
「I月W日 ジークジオン様は私のお考えを見抜いていた。私はこのリグ地方の人々に復讐を目論んでいることを。連中は分散したキルケーの民の末裔なのだ。ほとんどの者たちは魔力を失っているのだ。あの女王の愛した民の末裔共だ。あの世にいる奴に対する復讐にリグの民を抹殺してしまおうと私は考えていた。どうやら彼はそれを見抜いて私に協力しようとしている。私の下で働けば望みを叶えてやると言った。何気に嬉しい」
マリオン「そ・・・そんな・・・リグ地方の人々を・・・!?」 ハーピージャジャ「なんて奴よ・・・」 シャドー「そう言えばキルケー滅亡後、キルケーの民がどうなったのかって言うのだが・・・もしかしたら今のこのリグの人々は皆キルケーの民の末裔じゃないかって説を聞いたことが・・・」 マリオン「なるほど・・・今この地方に生きている人々はキルケー国民だったのね・・・それが長い年月によって魔力を失って今に至る・・・ガイアもこのグレムリーも・・・元々キルケーの派生みたいな国なのね・・・」 シャドー「日記を見てみましょう」
「I月X日 ジークジオンは私にある事を命じた。この地方各地に点在するといわれる古代キルケーの遺跡を探せ。そこからキルケーの技術や謎を奪うのだ。私も丁度良かったと思っている。当時の私はキルケーの事をあまり知らなかった。ただ一番の魔法国家と聞いただけでそこに攻めただけである。キルケーの技術やらを奪えばジオン族は強化できるはずだ。私はその指令を受けた。だが私はただジークジオン様に利用されているだけに過ぎんだろう・・・だがそれでもいい。このリグ地方に復讐できるのならばかまわない」
マリオン「だから彼はこの地方の遺跡を狙ったのね・・・!」
続く
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