マリオンはレイブンのアジトへの潜入を行おうとしていた。
ハーピージャジャ「大丈夫なんですか?」 マリオン「大丈夫よ、多分」 ビギナサンダー「多分って・・・」 シャドークゥエル「俺はご主人の影の中にいるから安心しろよ、二人とも」 ビギナサンダー「今、彼は首都にいる・・・来るかもしれないけど・・・気をつけて!」 マリオン「わかったわよ。行くよ・・・シャドー」 シャドークゥエル「了解!」 マリオンはシャドーを自分の影に潜ませながら岩山に近寄る。 マリオン「この辺りから魔力のようなものを感じるわ」 マリオンは岩山のある部分を触る。何かの力を感じた部分。そして触ったらマリオンは岩に吸い込まれるように消えた。 ビギナサンダー「きっ・・・!消えた・・・!」 ハーピージャジャ「ご主人・・・幸運を祈る・・・」
レイブンの秘密研究所
マリオン「無事に・・・着いたわね・・・」 シャドークゥエル「ええ・・・」 二人はどうやら研究所の内部に無事に入れたようだ。 マリオン「さて・・・どう調べるかしら?」 マリオンは通路を進んでいく。シャドークゥエルはマリオンの影の中に潜んでいる。 シャドークゥエル「俺がついていますから大丈夫です!」 マリオン「静かに・・・レイブン司令官がいるかもしれないのよ」 マリオンはある部屋を見つける。 マリオン「入ってみよう・・・」 マリオンは部屋に入った。その部屋には木箱が多数あった。 マリオン「ここは・・・何かの倉庫かしら?」 シャドーも出てくる。 シャドー「おそらくはね」 二人は木箱を覗いて見る。中にはエメラルド色に輝く魔法石があった。 マリオン「これは魔法石だわ・・・それにこれは・・・確かボスニア荒野だけにしかないと言われるものじゃない」 シャドークゥエル「プリムス砦があったあの荒野ですね」 マリオン「ええ・・・」 マリオンたちは他の木箱も調べてみた。全てが魔法石だった。 シャドークゥエル「ここは魔法石の倉庫か?」 マリオン「そのようね・・・」 シャドークゥエル「奴はこれだけの魔法石を何で溜め込んでいるんだか・・・何故我々に献上しない?」 マリオン「確かに・・・こんなにあればいい戦力強化にもなれるのに・・・」 シャドークゥエル「こんなものを密かに回収して勝手に保管する・・・何に使う気だ?」 マリオン「研究用のためよ、多分」 シャドークゥエル「だと良いけど・・・」 マリオン「こんなにあるのに少しくらいわければ・・・」 そういって二人は別の部屋へ向かう。沢山の本がある部屋だ。まるで図書室のようだ。 マリオン「これは・・・」 そこにある本は魔法関係の本、古代キルケーに関係する書物ばかりであった。 シャドークゥエル「これほどの本・・・何故奴はキルケーに拘るんだろうか・・・」 マリオン「こんなに魔法関係の本が・・・」 マリオンは目を輝かせていた。彼女も魔法使いだ。魔法関係の本には目が無いのかもしれない。 マリオン「これは・・・古代魔法の本だわ!ちょっと見たかったのよね・・・」 シャドークゥエル「ちょ・・・ご主人・・・」 シャドーはマリオンを止めようとする。 マリオン「この本・・・ザビロニアの魔法に関する本ね・・・あとこれは・・・ダバード王国の伝説ですって・・・?」 シャドークゥエル「あの・・・ご主人・・・目的忘れないでくださいよ」 マリオン「あ・・・ごめんなさい・・・つい・・・」 シャドークゥエル「はあ・・・普段は引っ込みっぽいけど魔法関係のことになると・・・」
続く
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