ガイア城
リーナス「はあ・・・」 リーナスはため息をついた。自分の正体はガイア軍も知ったが殆ど信じていないようだ。 リーナス「信じてはくれないわよね・・・」 Gセイバー「よおリーナス」 Gセイバーが声をかけてきた。 リーナス「あらGセイバー」 Gセイバー「また自分の事についてか?」 リーナス「ええ・・・皆信じていないみたいだけど」 Gセイバー「まあそうだろうな・・・デルタもだし・・・さっき聞いた話によると王様も信じてないらしい、奴のでまかせだと言ってたとか」 リーナス「でも私はアイツの言った事は本当だと思う・・・私は見ちゃったんだ・・・あそこで・・・あのノートを読んで・・・」 Gセイバー「リーナス・・・」 リーナス「ネクティスの所に行こうかな・・・彼ならホムンクルスの事に詳しいかも」 Gセイバー「そうだな、俺もネクティスに話しがあるんだ」
ネクティスの部屋 二人はネクティスを尋ねる。 ネクティス「ホムンクルスか・・・」 Gセイバー「ホムンクルスって人工的な人間なんだろ?」 ネクティス「ああ、ホムンクルスは錬金術で作られる人造人間だ。魔術を使って作れるがそれには高度な技術が必要だ」 リーナス「そうなんだ・・・もし本当ならば・・・」 ネクティス「あのレイブンってのは只者じゃないかもしれない・・・お前も高度に完成されたホムンクルスと言う事になるが・・・」 リーナス「ならば・・・私を徹底的に調べてみて!ねえ!」 リーナスは焦るようにネクティスに迫ってくる。 ネクティス「おいおい!待て待て・・・」 Gセイバー「落ち着けリーナス・・・」 リーナス「でも!」 Gセイバー「お前は自分の衝撃的な正体を知って焦っているのかもしれないが・・・」 ネクティス「言っておくけど普通の人間とホムンクルスは簡単に見分けがつかないんだ。それに複製を作るのもかなり難しいらしい・・・」 Gセイバー「クローン技術ってのは確かに聞いたことがあるが今の技術では困難だって言われている・・・」 ネクティス「実は噂で聞いたんだがキルケーには今以上に高度なホムンクルス製造技術があったとか・・・」 リーナス「何ですって・・・!」 Gセイバー「まさか・・・リーナスはその技術で作られたとか・・・」 ネクティス「・・・分からないがあのレイブンって奴・・・やっぱり只者じゃない。きっと昔のモンスターレイブンと何か繋がりがあると思う」 Gセイバー「いや・・・馬鹿げた話かもしれんが俺とデルタはあのレイブンは昔のモンスターレイブン本人じゃないかなと思ってる・・・」 ネクティス「ば・・・バカな・・・」 リーナス「そんな・・・」 ネクティス「奴は封印されたと聞いていたが・・・!!まさか・・・」 リーナス「その封印が・・・誰かに・・・解かれた?」 Gセイバー「俺たちの荒唐無稽な仮設だ・・・俺はこのことを言う為に来たんだよ。デルタの頼みで」 デルタ「だとしたら一体誰が・・・?」 リーナス「誰が奴の封印を・・・はっ!!・・・まさかあの記述は・・・」 リーナスはある事を思い出した。レイブンのアジトで見た自分の製作日記。その日記のある記述を。
「我を助けてくれたジークジオン様のためにも」
リーナス「ジーク・・・ジオン・・・?」 Gセイバー「ジークジオン・・・だと?」 リーナス「そう言えば日誌に「ジークジオン様に助けてもらった」とか・・・」 Gセイバー「まさかアイツが!?」 ネクティス「奴の封印を偶然解除したのか!?」
グレムリー公国 ある場所
その頃・・・マリオンたちは・・・ ハーピージャジャ「どうしても行くのですか?」 マリオン「ええ・・・シャドーも付いているから大丈夫よ」 シャドークゥエル「俺に任せろって」 マリオンたちは例文の味とがあると思しき岩山に来た。 マリオン「確かに何かを感じるわ・・・」 ビギナサンダー「ただの何の変哲も無い岩みたいなんですが・・・」 マリオン「私には感じるの、何かをね・・・」
続く
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