突然の撤退命令を出されたレイブン。その理由は・・・
グレムリー公国首都グレムリー城
レイブン「王様、一体何用でございますか?」 ギレン王「ふむ・・・レイブンよ・・・勝手に自ら出向いてガイア軍と戦うとはな・・・」 レイブン「ええ・・・申し訳ございませんでした、勝手な事をしてしまって・・・どうやら王様に伝わっていなかったようですね」 ギレン王「伝えるつもりだったようだな」 レイブン「ええ、あの伝令係も忙しかったみたいですし余計な仕事を押し付けてしまったようです」 ギレン王「それでは本題に入ろう」 レイブン「はっ!私を呼んだ用件とはなんでしょうか?」 ギレン王「私は御主の事を信頼して、グレムリー軍の司令官の地位を与えた・・・だが・・・」 レイブン「だが?」 ギレン王「最近思うのだ、御主は本当にこの国の為に働いているのか?」 レイブン「はい?」 ギレン王「御主はあのリーナスとか言う小娘は最強の生物兵器になると言っていた。あれはかつてこの地方を支配したキルケー王国の女王のクローンだそうじゃないか」 レイブン「ええ、前に仰りましたでしょう」 ギレン王「エリアルドにもその事を話したそうじゃないか」 レイブン「もしや・・・王子からお聞きになったのですか?」 ギレン王「まあな、しかしこれは我等親子とお前だけの秘密だ」 レイブン「わかります」 ギレン王「だがお前は本当にこの国の為を思って戦っているのか?遺跡の占拠・・・古代キルケーを我等の為に使おうとしているようだが本当にそうなのか?」 レイブン「一体何を?」 ギレン王「何やら最近貴様の事が怪しく感じるのだ。お前の腹は読めんからな・・・」 レイブン「まさか・・・あなたは私が信用出来なくなったと?」 ギレン王「そうかも知れんな・・・だがもう一度お前の忠義を確かめたいのだ・・・貴様が我がグレムリー公国の為に尽くすかどうか・・・」
ペズン砦 マリオンの私室
その頃マリオンは・・・ マリオン「何ですって!?」 シャドークゥエル「はい・・・全て聞きました」 シャドークゥエルはベララベラ高原から急いで戻るとマリオンに聞いた全てを話した。リーナスの秘密を。 ビギナサンダー「まさか奴がな・・・」 マリオン「彼女がホムンクルスだなんて・・・」 ハーピージャジャ「レイブンが製作した・・・びっくりだわ・・・」 マリオン「どおりであんな強大な魔力を・・・それが狙いだったのね・・・」 シャドークゥエル「ええ・・・それだけじゃありませんよ、俺が聞いた真実は」 マリオン「まだあるの!?」
続く
|