ガイア軍演習場
ドッペルゲム討伐から3日後・・・ リーナス「とりゃあ!」 Gセイバー「せえええい!」 今日も二人は鍛錬に励んでいる。 Gセイバー「腕を上げてきたか?お前」 リーナス「多分ね」 Gセイバー「まあこの前あんな奴と戦ったんだ、強くなりたいんだろ?」 リーナス「まあね!」 リーナスの腕が少しずつではあるが上達しているようだ。 Gセイバー「今日はここまでだな」 リーナス「ええ・・・疲れた・・・」 そこにセカンドセイバーとサードセイバーがやってきた。 セカンド「今日もやってるなあ」 サード「頑張っておりますねえ」 Gセイバー「おお、二人とも」 セカンド「よお、俺たちも鍛錬しておかないとな」 リーナス「そう・・・私達は終わったけど」 サード「そうですか、サードたちはこれからですが」 Gセイバー「ご苦労さん」 サード「サードももっと強くならねば!」 セカンド「張り切ってるなあ」 Gセイバー「その息かもね」 そんな中、リーナスはある事を考える。 リーナス(ん〜〜〜・・・どうしよう・・・今思い出した・・・!自分の素性言うの忘れてた・・・!) そう、リーナスは今更自分の正体を言うのを忘れていた。3日前に言おうと思っていたが自分の冠を被った姿に見とれてしまいあっさりと忘れてしまった。 リーナス(どうしよう・・・今言うのもちょっとなあ・・・) 彼女は未だに暴露を戸惑っているようだ。 Gセイバー「ん?どうしたリーナス」 リーナス「あっ・・・なんでもない」 Gセイバー「そうか・・・」 リーナス「あはははは・・・」 セカンドとサードがGセイバーに小声で話しかける。 セカンド(兄上・・・リーナスの様子が何気に変だが?) サード(そう言えばリーちゃんの様子が何気に変な感じがしますが・・・) Gセイバー(気づいたか・・・その通りだ・・・グレムリー本国潜入以来、何気に様子が変なんだ、何かを隠しているような気がする) セカンド(隠し事・・・何故皆に相談しないんだ?) Gセイバー(隠したくなるほど凄い事を知ったんじゃないかと思う・・・) サード(!!・・・まさか・・・自分の素性を・・・!?) Gセイバー(かどうかはわからんがいつか話すだろう、それまで待っていればいいさ) セカンド(だといいが・・・) リーナス「あ〜・・・Gセイバー?」 Gセイバー「あ・・・どうした?リーナス?」 リーナス「そろそろ・・・戻らない?」 Gセイバー「あ・・・そうだな、それじゃあ二人とも、訓練頑張れよ」 セカンド「二人とも、帰りは気をつけろよ・・・敵が出てくるかもしれないし・・・」 Gセイバー「わかったよ」 先日のドッペルゲムの件で現在ガイアでは警戒が強化され始めていた。 Gセイバー「お前達も気をつけろよ」 セカンド&サード「了解!」 Gセイバーとリーナスは演習場を後にした。
リーナス「ねえ・・・Gセイバー・・・」 Gセイバー「ん?どうした?リーナス」 Gセイバーは彼女が隠し事を話す気になったのかと思った。だが彼女の口から出たのは・・・ リーナス「私達が出会ってからどれくらい経つかな?」 Gセイバー「・・・さあ・・・かれこれ3,4ヶ月くらいかな?」 リーナス「その間に色々と学んだり出会ったりしたね・・・」 Gセイバー「そうだな・・・戦いの連続だったな・・・」 そう言いながら二人は城へ向かう。そしてGセイバーはこんな事を思ったのだった。 Gセイバー(何故躊躇うんだ・・・もう言えばいいのに・・・まだ勇気が無いのか?)
その夜、リーナスとサードの部屋
リーナスとサードは夜空を見上げていた。 リーナス「はあ・・・月が綺麗だなあ・・・」 サード「ええ・・・」 リーナス「あの月は・・・ずっと昔からこの世界を見つめ続けてたのかな?・・・キルケーがあった頃から・・・」 サード「恐らくね」 リーナス「もしかしたら知っているかもしれないわね、あの月がキルケー滅亡の真実を」 サード「それは有り得ませんよ」 リーナス「冗談よ」 そのときだった、どこからか矢が飛んできた。 リーナス「きゃあっ!」 サード「!?誰だっ!」 サードは剣を構えて警戒する。だが何も以上は無い。 サード「一体何なのですか!?リーちゃん、平気ですか?」 リーナス「ええ・・・当たらなかったのが幸いね・・・と言うかわざと誰にも当てなかったようね・・・あの矢は・・・」 二人は矢に近づく。その矢には手紙がくくりつけてあった。 リーナス「これって・・・」 サード「何やら嫌な予感が・・・」
続く
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