ハヤミ博士や他の仲間に対してリーナスは自分の正体を言うか言わないか迷っていた。
リーナス(どうしよう・・・今博士がいるこの時が言う時かもしれない・・・) リーナスはグレムリーに潜入した時に知ったのだ。自分が古代キルケーの女王のクローンであることに。それはかなり彼女にとっては衝撃的な事実であった。 そして真実を知った彼女はそれを皆に打ち明けるかどうか迷っている。ここにはキルケーを研究するハヤミ博士もいるのだ。言うのなら今だけかもしれない。もしかしたら皆びっくりするだろう。しかし・・・ リーナス(でも・・・その後が・・・わからない・・・予測できない・・・) もし万が一自分の正体を言ったとしても信じるかどうかわからない。と言うよりも正体を言ったらどうなるか今の彼女には予測できないのだ。 リーナス(どうするリーナス・・・暴露するの?しないの?) 彼女は心の中でそう言い聞かせた。そんな彼女の姿をGセイバーは見る。 Gセイバー(リーナス・・・自分の隠し事を言おうとしているのか) だがリーナスは戸惑っているような仕草をするのだった。 リーナス(あ〜・・・も〜・・・私はどうすりゃいいの〜?・・・) リーナスは頭を抱える。そして周囲はそれを見る。 ネクティス「どうした?」 リーナス「あ・・・いえ・・・」 ハヤミ「わからないことでもあるのかね?」 リーナス「い・・・いえ!何でもありません!!」 リーナスは誤魔化す。 Gセイバー(リーナス・・・言う勇気が無いのか?) Gセイバーは心の中でそう呟く。 リーナスはまたも悩むのだった。 リーナス(ダメだ・・・やっぱり言う勇気が・・・無い) リーナスは自分の暴露を諦めるのだった。 リーナス(黙っておこう・・・せっかく博士が来たのに・・・何やってんだろ・・・私ってば) ネクティス「ただのアクセサリーか・・・魔力が無いとは言え古代文明のものならば貴重かもしれませんね」 ハヤミ「その通りだ・・・そこのお嬢さん・・・リーナスや」 リーナス「あ、はい?」 ハヤミ「かつての古代キルケーの女王は君に似ていたと言う・・・ならば被ってみないか?これを」 リーナス「え!?いいんですか!?」 Gセイバー「博士!?」 ハヤミ「ミガキ博士から聞いたよ、昔のキルケーの女王が彼女そっくりだとね、ならば一応再現してみようとね」 リーナス「あ〜・・・」 ネクティス「まあ・・・いいんじゃないか?被ってみたかったんだろ?リーナス」 リーナス「え・・・でも・・・」 Gセイバー「そうだな・・・博士が良いと言っているんだ」 リーナス「・・・そうね・・・わかったわ」 そしてリーナスはキルケクラウンを被った。良い感じだった。リーナスが少し高貴に見えた。 Gセイバー&ネクティス「おお!似合うな!」 ハヤミ「まさに・・・まさにあの石版の絵と同じだよ!!」 リーナス「・・・そうかな?もしかしたら私はその女王様の生まれ変わりだったりして・・・なんちゃって・・・」 ネクティス「まさかあ!」 そんな事を呟いたリーナスは鏡に映る自分の姿を見ながら心の中で呟く。 リーナス(私が綺麗に見えるなあ。私のオリジナルはドレスを着て化粧もしててもっと綺麗だったんだろうね。まだ言うのは早いかな?)
続く
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