Gセイバーたちに正体がばれたドッペルゲム。ドッペルゲムは冠キルケクラウンを奪うと城の破壊工作を始めようとする。
王の間
グレーブス王「なんだと!?敵が!?」 デルタ「はい・・・そのようです・・・やられた・・・まさかハヤミ博士に化けるとは・・・」 グレーブス王「して・・・その曲者は?」 デルタ「この城のどこかにいると思います・・・城中の兵を総動員して探しています。だが兵に化けている可能性があります」 グレーブス王「疑心暗鬼になりかねないな」 デルタ「見分けられる方法がありますけどね」 グレーブス王「それは?」 デルタ「影ですよ、それを見れば多分わかるみたいです」 グレーブス王「そうか・・・」 王もデルタも不安を隠せずにいた。敵は変身能力を持ったモンスターなのだ。誰かに化けている可能性がある。これでは誰も信用できそうに無い。 グレーブス王「早く探すのだ!一体何をやらかすかわからんぞ!!」 デルタ「了解!」
ガイア城通路
城の内部は大騒ぎだ。敵はどこにいるかわからない。誰に化けているのかも・・・ サード「何事なのですか!?この騒ぎ!」 サードは兵士達が騒いでいるのを目撃する。そこでナヴィと出会う。 ナヴィ「あ!サードセイバー、大変よ!敵のスパイモンスターが潜入したんですって!」 サード「何と!?スパイですか!?」 ナヴィ「そ、何でも変身能力持ってるって話よ」 サード「何と・・・」 そしてそんな二人を妙な動きをする兵士フリーダムが通りすがる。 フリーダム「さーて・・・どこかなあ〜?スパイは」 ナヴィ「?」 サード「?」 二人はそのフリーダムから魔力のような気配を感じた。おかしい。兵士フリーダムには魔力などまったく無いのに。 サード「待つのです、そこの兵士」 フリーダム「へ?」 ナヴィ「何で魔力みたいな気配がするのかしら?」 サード「まさか!!」 サードはフリーダムに剣を向ける。 フリーダム「ちっ!」 やはりそうだった。そのフリーダムはドッペルゲムの擬態だった。 ナヴィ「ああ!やっぱり!」 サード「見つけましたよ!」 ドッペルゲム「くっ!ならばお前に化けてやる!」 そう言うとドッペルゲムはサードに化けた。 ナヴィ「げげ!サードが二人に!?」 そこへ2人の兵士Jセイバーがやってくる。 Jセイバー1「ああ!サードが二人に!?」 Jセイバー2「どっちが偽者だ!?」 偽者は言い訳をする。 偽サード「この野郎が偽者なのです!!」 それに対して本物は自分が本物と叫ぶ。 サード「違うのです!偽者はそいつです!サードはこっちなのです」 偽サード「違うのです!偽者は貴様のほうなのです!」 サード「違います!サードは本物なのです!お前が偽者です!」 ナヴィ「どっちが本物よ!?」 まったくだ。サードは自分の事を「サード」と呼ぶ。決して「俺」だとか「私」だとかではない。 サード「ならば一騎打ちなのです!」 偽サード「ちょっ・・・!」 サード同士がぶつかり合った。そしてドッペルゲムは正体を現す。 サード「お前でしたか!」 ドッペルゲム「くっ!」 Jセイバー1「大人しく捕まれ!」 ドッペルゲム「いやだね!」 ドッペルゲムはスモーク爆弾を放った。 サード「ぬおっ!煙幕!」 ナヴィ「げほっげほっ!何も・・・」 Jセイバー2「くそっ・・・!前が・・・!」 Jセイバー1「このままじゃ・・・!」 その隙を突いてドッペルゲムは逃げ出してしまった。 サード「逃げられた・・・」 Jセイバー1「くそっ!厄介な奴だぜ!」
別の通路
別の通路でも警戒態勢になっていた。 ソルガンタンク1「どうする?変身能力持っているってことは厄介だぞ」 ソルガンタンク2「だが影を見ると正体がわかるって話だ」 ジムストライカー「そうかね?」 兵士フリーダム1「簡単みたいですけど・・・もし・・・」 兵士フリーダム2「この中の誰かが敵モンスターだって言うのか?」 兵士フリーダム1「ああ・・・ちょっと不安だぜ」 ジムストライカー「俺もだ・・・一体どこからやってくることだか・・・」 ジムストライカーはふと見た。そこには自分達のほうへ向かってくる兵士Jセイバーの姿があった。 Jセイバー「大変だ!あっちに例のモンスターがいる!意外に手強いんで応援をくれ!」 フリーダム1「なんだって!?」 ジムストライカー「わかった!今行くぜ!ここは頼んだぞ!ソルガンタンク!」 ソルガンタンク1「おいおい・・・」 ソルガンタンク2「そいつの影を見たらどうだ?・・・」 ジムストライカー「影・・・」 彼らは影を見る。Jセイバーにしては変な影であった。こいつは偽者だ。 Jセイバー「あ」 ジムストライカー「お前かああああ!」 ジムストライカーはツインスピアでJセイバーに突撃する。 Jセイバー「ちっ!やっぱりばれたか!」 Jセイバーはスピアの突きをかわすと正体を現す。ドッペルゲムとしての。 ドッペルゲム「くそっ!やっぱりダメか!」 ソルガンタンク1「逃がすか!」 ドッペルゲム「この野郎!」 ドッペルゲムはどこからか出した槍で応戦した。 ドッペルゲム「スパイモンスター舐めるなよ!」 ドッペルゲムは連続の突きを放った。 ソルガンタンク1&2「うわあ!!」 ソルガンタンクは蹴散らされる。 ジムストライカー「こいつ・・・槍の使い手か・・・やるようだな」 フリーダム1「隊長!」 ジムストライカー「こいつは俺が相手する!お前らはガンタンクたちを!」 フリーダム1「はい!」 ジムストライカーもツインスピアで攻撃する。 ドッペルゲム「おっと!」 ドッペルゲムと突き合いに突入した。と思いきやドッペルゲムは距離をつめた。逃げる気だ。 ドッペルゲム「相手なんてしてられるか!」 そう言ってドッペルゲムは今度は伝書ハロに変身する。 ジムストライカー「今度はハロかよ!」 伝書ハロ(ドッペルゲム)「あばよ!」 ドッペルゲムはまたどこかへ消え去るのだった。 フリーダム1「逃げた・・・」 ソルガンタンク1「槍使いのスパイか・・・戦闘能力無きゃ生きていけないってのを分かっているようだな・・・」 ジムストライカー「そのようだ・・・!探し出してやりたいぜ!」
続く
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