ガイアにグレムリーのスパイモンスターが潜入した。狙うは最近発見された謎の冠だ。
王都の門
門の前にハヤミ博士がやってきた。門番に通行の証の紙を見せる。 ハヤミ「これで通れるだろう」 ジムUA「はっ!ご苦労様です!」 ジムUB「今日で二人目だなあ」 ハヤミ「二人目とな?」 ジムUA「ああ、さっき旅人が通ったんだよ」 ハヤミ「旅人か・・・滅多に来ないなあ」 ジムUA「別に怪しい感じがしなかったんで通しましたがね」 ハヤミ「怪しくなかったか・・・私が言うのもなんだが気をつけて門番をしていたほうがいいと思うぞ・・・」 ジムUB「はあ・・・」 ハヤミ「それでは!私は行くぞ」 ジムUA「お気をつけて!」 ハヤミ博士は王都へと入った。
その頃ドッペルゲムは・・・
偽ジム「うちの国と違って活気あるねえ・・・」 ジムに化けたドッペルゲムは城下町を歩いていた。 偽ジム(人が多いなあ・・・うちの首都もこれくらいじゃないが人が多いなあ・・・) ドッペルゲムは自分の国とガイアを比べていた。 グレムリーはガイアに比べて国土が小さく、また近年人口増加とそれに伴う食料不足と言う問題を懸念していた。そのためかガイア王国に対して妬みのような感情を抱いている。そしてその国土を手に入れようともしていた。 偽ジム(だがこの国ほど我が国は活気にあふれてはいない・・・どっちかって言うと暗い雰囲気があるな) ドッペルゲムはそう心の中で嘆きながらも城へと向かった。 商人「おい兄ちゃんよ!」 偽ジム「あ?」 商人が声をかけてくる。 商人「いいもんあるぜ!じゃじゃーん!」 商人は何かを出した。派手な装飾を施した盾だ。 商人「どうだい!こいつは大昔の勇者が使っていたとされる伝説の盾のレプリカだ!安くしておくよ!」 偽ジム「いらん」 そう言って偽ジムは去った。 偽ジム「レプリカを堂々と売るとはなあ・・・俺はあんなものを買う余裕など無い」 偽ジムことドッペルゲムは使命の事でまっしぐらだ。 そして城近くへようやく到着した。 偽ジム「よし・・・無事にたどり着いたぞ・・・さて・・・」 ?「あの・・・」 偽ジム「!!」 後ろから声をかけられた。偽ジムは後ろを振り向く。そこにいたのは最重要捕獲対象であるリーナスとその上司みたいな騎士Gセイバーであった。 偽ジム(!!こいつは捕獲対象の小娘!それにガンダム!) リーナス「あの・・・何の用でしょうか?」 偽ジム「いや!あ〜・・・」 Gセイバー「見ない顔だが・・・城に何か?」 偽ジム「私はただの旅の者でして・・・この城を間近で見たくてね・・・」 リーナス「そうですか、怪しいものかと思いまして・・・」 Gセイバー「すみませんね」 偽ジム「良いんですよ!どこに行っても俺はそう思われてますから・・・はははは・・・」 Gセイバー「そうですか・・・それは大変ですね・・・」 偽ジム「それじゃあここで・・・!」 偽ジムはそそくさとその場を立ち去った。 偽ジム(危ない危ない・・・姿を変えてみるとするか・・・) 二人は城の中へと入っていく。 Gセイバー「何か怪しかったような・・・」 リーナス「うーん・・・でもただの旅人に見えたような・・・」 Gセイバー「果たしてどうかな・・・もしかすると奴は敵のスパイとかだったり・・・」 リーナス「まさかあ〜!」 Gセイバーの読みは当たっていたりする。
続く
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