ジオン族飛行モンスター部隊を退けてリーナスたちは一路王都へと帰還した。
ネクティスの研究室
ネクティス「ほほお・・・これか・・・」 鉄箱から取り出された冠を見てネクティスが言う。 リーナス「はい・・・多分キルケー関係じゃないかと・・・」 Gセイバー「わかるか?俺もこれをどっかで見たことあるような気がするんだ」 ネクティス「ふむ・・・もしかするとこれってキルケーの女王の冠かもな」 リーナス「・・・やっぱり?」 Gセイバー「キルケーの女王・・・ああ!そうだ!それだ!あの時見た壁画の!!」 Gセイバーはようやく思い出したようだ。あの時の壁画とはグレムリー潜入の際に見た博物館のアレだ。 Gセイバー「そっか・・・」 ネクティス「まさかこんなものがイーズ山にあったとはな・・・」 Gセイバー「あのギルティのアジトらしき洞窟から発見されたらしいぞ、あいつはこんなものをどこから拾ってきたんだか・・・」 ネクティス「奴の事だ、どうせどこかの遺跡から盗んできたんだろうな・・・いわゆる盗掘だ」 リーナス「だと思いますね、アイツのやりそうなことです」 ネクティス「リーナス・・・表情が・・・」 Gセイバー「怒ってるな・・・そりゃあそうだろうね」 ギルティはリーナスにとっては大嫌いな敵だ。何故ならば彼の想い人を殺したのだから。だが敵は討ったが今でも彼女にとっては嫌な存在だ。 ネクティス「まあまあ、過ぎた事なんだ、落ち着けって」 リーナス「・・・わかりました」 Gセイバー「それでさ・・・これをハヤミ博士に見てもらうか」 ネクティス「それじゃ、早速ハヤミ博士の所へ使者を出すか、コアピジョンに頼んでくるよ」 ネクティスが部屋から出た後、二人は冠を見つめる。 Gセイバー「ふむ・・・キルケー王家の冠か・・・」 リーナス「キルケーの冠だから・・・キルケクラウン・・・って名前にする?」 Gセイバー「キルケクラウン・・・か、何かいいかも」
グレムリー公国ペズン砦
その頃・・・ ヴィッシュ「何?奴らがか?」 ムササディー「はい・・・!何やらキルケー関係の物らしいのです」 エリアルド「キルケーか・・・」 ヴィッシュ「そして奪おうとして返り討ちに会い、お前だけが逃げ帰ってきたと?」 ムササディー「申し訳ございません・・・」 ヴィッシュ「まったく!相手はガンダム族の者とあの娘だぞ!奴らは戦いになれてるからな・・・やられるのも無理も無いが」 ムササディー「空中戦は不得意かと思ってましたがまさか・・・くそお・・・!」 エリアルド「あいつらを甘く見るからだ!あいつらは手強いのだぞ!」 エリアルドはムササディーを叱るように言う。 エリアルド(だが・・・あのリーナスって奴は只者じゃないからな・・・ガンダム族にクローン魔道師・・・厄介な取り合わせだぜ) エリアルドは心の中でそう呟く。 ヴィッシュ「ですがどうしますか?王子、冠など奪っても・・・」 エリアルド「いや・・・その冠には何か秘密がありそうだな、手に入れる価値はありそうだ」 ヴィッシュ「では・・・?」 エリアルド「司令官に伝えておけ、それとあいつを呼べ、あのスパイモンスターならこの任務に最適だ」 ヴィッシュ「あいつ・・・ドッペルゲムですか・・・」
続く
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