リーナスとGセイバーはイーズ山へ任務に向かった。リーナスは亡き恋人レスターの墓参りだ。
リーナス「どうしよう・・・レスター・・・」 涙を流しながら墓に抱きつくリーナス。その時・・・ レスター(リーナス・・・お前はお前だ・・・) リーナス「!」 リーナスの耳元にレスターの声が聞こえた気がした。 リーナス「・・・レスター!?」 それは幻聴だったのかもしれない。だが・・・ レスター(例えお前がどんな存在であってもお前はお前らしく生きろ、他の誰でもない、お前はかけがえの無いオンリーワンさ) リーナス「オンリーワン・・・」 そんな声が響いた気がした。そしてこうも言った。 レスター(誰の代わりでもない、唯一無二の存在なんだ・・・元気を出せ・・・) リーナス「レスター・・・」 リーナスは空を見上げた。そこにはレスターの笑顔が蜃気楼の如く浮かんだような気がした。 リーナス「私は誰でもない・・・私はリーナスなんだ!誰かのクローンなんかじゃないんだ・・・!」 リーナスはそう小声で呟く。
イーズ山駐屯地
その頃Gセイバーたちは・・・ Gセイバー「これか?」 ジェムズガン「ああ」 テーブルの上には何かがシートに被さっている。だがそれほど大きいものではない。 Gセイバー「何だこれは?」 ジェムズガン「シートを外すと・・・」 ジェムズガンがシートを外した。そこから現れたのは冠のようなものだ。 Gセイバー「これって・・・冠か?」 ジェムズガン「ああ、王様が頭に被っているあれ」 Gセイバー「これってどこかで・・・」 Gセイバーはなんとなくこの冠に見覚えがあったがすぐに思い出せない。 Gセイバー「こんなのを一体どこで?」 ジェムズガン「ギルティのアジトさ」 Gセイバー「なんと!?」 ジェムズガンによるとあの戦いの後、ギルティのアジトと思しき洞窟を発見、そこの徹底探索を行った結果、そこにあった宝箱に入っていたのがその冠であった。 ジェムズガン「何となくキルケーとか言う文明みたいな感じがするんで王都に運んで欲しいんだ、それにこれ少し重くてな・・・コアピジョンや伝書ハロじゃ運べそうに無いんだよ」 Gセイバー「なるほど・・・そこで俺とファイタードラゴンの出番か」 ジェムズガン「ああ、これを王都まで運んで調べて欲しいのさ」 Gセイバー「わかった」
しかしそれを見つめるある輩がいた。グレムリーのモンスターブラウスワローだ。 ブラウスワロー「なるほど・・・こりゃあいい情報だ・・・」 すぐさまブラウスワローは飛んでいった。 また戦いが起こりそうな予感・・・
続く
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