リーナスは自分が大昔の女王のクローンである事を皆に言おうとするも勇気が無く言えなかった。 だがGセイバーとデルタは彼女が隠し事をしている事に気づいていた。
リーナスとサードの部屋
リーナス「はあ・・・」 リーナスが机の上でため息を吐く。 サード「どうしたのですか?リーちゃん」 サードがそんな彼女に声をかけてきた。 リーナス「ああ、サード・・・悪いけど・・・話しかけてこないでくれない?ちょっと考え事よ」 サード「え・・・もしやグレムリー国内での偵察中に何かあったのですか?」 リーナス「いやいや・・・まあ・・・あったにはあったけど・・・」 サード「相部屋の仲です!サードが相談に乗ってやりましょう!」 リーナス「いいって別に・・・ごめん・・・」 サード「リーちゃん・・・」 リーナス「そうだ・・・あそこ行こうかな・・・」 サード「?あそことは?」 リーナス「イーズ山よ、イーズ山」 サード「ああ、そうですか・・・想い人の・・・」 リーナスが始めて好きになった男レスターの眠る場所、それがイーズ山だ。 リーナス「行こうかな・・・レスターの墓参りに・・・」 サード「ですが許可が無いと・・・」 リーナス「そうだよね・・・それじゃあGセイバーと団長の所へ行って来るわ」 そう言ってリーナスは部屋を出る。 サード「リーちゃん・・・隠しているって顔に出てますよ・・・相当ショックな事実を知ったのでしょうか?・・・」
その頃ペズン砦では・・・
エリアルド「んな馬鹿な!!」 レイブン「声が大きいですよ!王子!」 レイブンがエリアルドを鎮める。 エリアルド「はあ・・・わかったわかった・・・あまりの驚きでな・・・」 レイブン「はあ・・・」 レイブンはエリアルド王子にリーナスの正体を白状した。 エリアルド「まさか奴がそんな存在とはな・・・」 レイブン「そうです、奴は私の娘みたいなものかもしれませんが・・・」 エリアルド「この事は父も知っているのか?」 レイブン「はい。ギレン王も知っていますが今の所私とあなた方親子だけの秘密、最高機密でございます」 エリアルド「もしこれが洩れたら色々と厄介だからな・・・混乱が予想されるぞ」 レイブン「ええ・・・ホムンクルスなんてのを作ったというのは凄いかもしれませんが世間も色々とうるさいかも知れませんからね・・・」 エリアルド「ふむ・・・もし彼女を利用すればこの地方を支配下に治めそうだぞ」 レイブン「ええ・・・彼女は最強の生物兵器ですから・・・」 レイブンとエリアルドは少し笑みを浮かべたが例文は心の中でこんな事を呟くのだった。 レイブン(ふん、いずれはこの国もリグ地方も全部が私の支配下になるのだ、お前らをそのときまで使わせてもらうさ・・・)
続く
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