リーナスたちはデルタ団長に偵察結果を報告中だ。そこである共通する単語を聞く。レイブン。それは一体何者なのか・・・古代キルケーを滅ぼした怪物とグレムリー公国軍最高司令官・・・どういう関係なのか。
Gセイバー「レイブン・・・か」 デルタ「多分・・・たまたま偶然かもしれないな・・・」 リーナス「た・・・多分そうでしょ!」 この時リーナスはこの二人が同一人物ではないかと言う仮説を立てたが信憑性に欠けているので言わない事にした。 デルタ「・・・だよな・・・」 Gセイバー「それと・・・実はリーナスの奴・・・」 リーナス「ああ!そうそう!その敵司令官レイブンのアジトらしき場所に・・・迷い込んでしまいました・・・」 デルタ「何!?」 リーナス「色々と・・・大変でした・・・」 Gセイバー「ああ・・・突然消えちゃってなあ・・・」 ナイトシーカーA「俺達も驚いたよ・・・」 デルタ「それでよく無事でいられたな・・・」 リーナス「まあ・・・Gセイバーたちのおかげで助かりました」 ナイトシーカーA「Gセイバーの勘のおかげですって」 Gセイバー「まあね・・・」 デルタ「そうかそうか・・・無事で何よりだよ」 Gセイバー「そう言えばリーナス、お前、あそこで奴の事を調べてたみたいだったな」 ナイトシーカーA「そうだったな・・・で何か収穫は?」 リーナス「う・・・」 リーナスはぎくっとした。 デルタ「どうした?リーナス」 Gセイバー「そう言えばお前アジトから脱出して以来、何か変だぞ」 リーナス「へ・・・変じゃないよ・・・」 デルタ「んじゃあ報告してくれや」 リーナス「え・・ええ!アイツのアジトには魔法石やら魔法やキルケー関係の本やら薬草やらが多数ありまして・・・」 デルタ「ほお、魔法の研究か」 リーナス「ええ、魔法の研究をやってるみたいです・・・」 Gセイバー「魔法石にキルケーの本・・・」 ナイトシーカーA「どうやら魔法の専門家であるネクティスに聞いてみる必要があるようですな」 デルタ「ああ、それで・・・他には?」 リーナス「それだけ・・・です・・・」 Gセイバーやデルタたちはリーナスを怪しげに見つめる。 リーナス(う・・・視線が・・・きつい) Gセイバー(リーナス・・・?あの日から様子が変だぞ?何かあったのか?) デルタ(何かを知って何かを隠してるって顔だな・・・) ナイトシーカーたち(明らかに) リーナス「ちょ・・・皆・・・何なんなの?そんな目で・・・」 Gセイバー「お前・・・もしかして自分の記憶を取り戻しているんじゃ・・・」 リーナス「いやいや!取り戻してないから!」 デルタ「そう・・・か?」 リーナスが冷や汗をかいていた。二人は益々怪しく感じた。そしてデルタが一言言った。 デルタ「あ・・・リーナス、すまんすまん・・・お前さん、色々と疲れてるだろ・・・お前は下がっていいぞ・・・部屋に戻って休んでおけ」 リーナス「あ・・・はい」 リーナスはそのまま退出した。 ナイトシーカーA「ちょっ!団長!?」 Gセイバー「何を・・・!」 デルタ「いいんだよ、あのまま泳がせておくさ、言うには勇気がある隠し事なんだろうな・・・それまで待ってみるさ」 Gセイバー「待つって・・・」
続く
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