Gセイバーたちが脱出した2日後・・・
グレムリー軍ペズン砦
今日もグレムリー砦は何事も無い。ただ王子エリアルドが歩いていた。彼と遭遇した兵士達は皆、彼に敬礼した。 エリアルド「うむ・・・何か気になるな・・・やっぱり・・・」 エリアルドはある人物の元へ向かっていた。それは・・・ エリアルド「失礼する!」 彼は司令官の部屋に来た。司令官・・・それはレイブンである。 レイブン「おやおや・・・これはこれは・・・王子ではないですか・・・」 レイブンはエリアルドに対して丁重に話しかけてきた。 レイブン「何の御用で?」 エリアルド「ちょっと話があるんだが・・・」 レイブン「それはそれは・・・時間はありますので・・・どうぞどうぞ」 レイブンはエリアルドを自分の部屋に入れる。 レイブン「それで?話とは・・・?」 エリアルド「実はだな・・・あのリーナスとか言う娘についてだ」 エリアルドは真剣な表情で話していた。 エリアルド「それだけじゃない、お前はキルケー文明の事を研究しているようだが彼女はそのキルケーと何か関係があるらしいと聞いたぞ・・・」 レイブン「ふむ・・・それを聞きに来たのですか?」 エリアルド「教えてくれ!レイブン殿!確かにキルケーは強大な魔法国家と言われていた!お前さんはそれでわが国を強大な国家にしてくれるようだが・・・それとあのリーナスって娘がどう関係しているのか!」 レイブン(ふむ・・・そろそろエリアルドに話しておくか・・・ギレン王と同じような内容で・・・) レイブンは心の中でそう呟いた。本当は自分の悲願を達したい為に彼女を作ったのだが。 レイブン「いいでしょう・・・彼女の正体を話してさしあげましょう!」 エリアルド「うむ・・・」
ガイア城
その頃・・・リーナスたちは・・・ Gセイバー「はあ・・・どうにか帰って来れたな」 リーナス「ええ・・・」 ナイトシーカーA「今回もきつかったなあ」 リーナスたちはどうにかガイア国内にたどり着けた。そして今、彼らは偵察結果を報告しようとしていた。
デルタの部屋
Gセイバー「Gセイバー以下6名!ただいま帰還いたしました!」 デルタ「おお、皆無事だったな・・・」 ナイトシーカーA「ええ・・・大変でしたがね・・・」 デルタ「それで・・・どうだった?グレムリーの状況は?」 ナイトシーカーA「まあ・・・色々と国内情勢は不安定みたいです・・・国民の中には公国の政治に不満を抱くものもいるようです」 デルタ「なるほど・・・うちらほど豊かじゃないようだな・・・」 デルタは少しグレムリーのことを哀れに思った。 デルタ「それから・・・リーナス・・・」 リーナス「あっ・・・はい!」 デルタ「お前さんのこと・・・何かわかったか?」 リーナス「えーと・・・これと言って特に・・・」 リーナスは本当の事を言えなかった。言う勇気が無かったのだ。 リーナス(何やってんだ私は・・・) Gセイバー「ああ、そう言えばあることが発覚しました」 デルタ「それは?」 Gセイバー「古代キルケーの支配者のことです、名前は・・・」 デルタ「コイツと同じリーナスだろ?」 Gセイバー&リーナス「え!?知ってるの!?」 二人が驚いた。 デルタ「ああ、実は・・・ミガキ博士が来てな・・・例の石版の解読結果を話したんだよ」 リーナス「ミガキ博士が!?」 デルタ「ああ・・・どうやら大昔のキルケー文明を統治してたのはお前さんそっくりの女王様リーナス・キルケニアスだそうだ」 リーナス「はあ・・・」 デルタ「丁寧にその絵日記的な石版にはキルケー滅亡の原因も書いてあった」 リーナス「滅亡の原因!?まさか・・・!」 デルタ「知っているようだな・・・キルケーは怪物にやられたんだよ、どうにかその怪物は封印されたけど」 リーナス「怪物・・・」 Gセイバー「それが元凶か・・・グレムリー国内の博物館で侵略者に滅ぼされたと知ったよ・・・んで女王は死んだって・・・」 デルタ「その通りだ。自決したっぽい・・・国の荒廃に絶望して・・・」 リーナス「そう・・・」 Gセイバー「何気に大発見ですね・・・だが・・・グレムリーにとっては知っているだろうけど」 デルタ「ほお」 Gセイバー「しかし・・・リーナス・・・お前は大昔の女王様とどういう関係だ?子孫でないというわけは・・・生まれ変わりとか?そっくりさんとか?」 リーナス「そ・・・そうかな・・・?あははは・・・だとしたら凄いかも・・・」 リーナスがごまかすかのように笑う。 デルタ(リーナス?どうしたんだ?) Gセイバー(何か隠し事してるような感じが・・・) Gセイバーとデルタは彼女が隠し事をしているように見えた。 Gセイバー「そう言えばどうやらキルケーに関係する人物にグレムリー軍の司令官レイブンがいまして・・・」 デルタ「レイブン!?」 デルタが驚く。 リーナス「え?レイブンを知っているんですか?」 デルタ「ああ、実は・・・キルケーを荒らした怪物の名前もレイブンなんだが・・・」 Gセイバー&リーナス「えええ!?」 二人はまたしても驚いた。 デルタ「偶然の一致か?」 Gセイバー「それとも・・・」 リーナス「まさか・・・」
続く
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