リーナスはレイブンのアジトから脱出しようとしていた。ところが・・・
レイブンのアジトっぽいところ 薬草の倉庫
リーナスの前にぱらぱらと砂が落ちてくる・・・まさか天井が崩れてきているのか? リーナス「そんな・・・やばいかも・・・」 リーナスは思った。自分の正体がわかったと言うのにこんな所で死ぬのか・・・と。だが・・・ リーナス「?」 天井は崩れなかった。それどころか天井の壁が上に行った様だった。そして壁の向こうは夕焼け空だった。 ?「リーナス!」 聞きなれた声と共に見慣れた顔が出てきた。Gセイバーだ。 リーナス「はっ!Gセイバー!それにナイトシーカー部隊!」 リーナスは小声で喋った。 Gセイバー「よかった・・・無事で・・・」 Gセイバーもリーナス同様に小声で話す。 Gセイバー「気づかれないうちに逃げるぞ」 リーナス「ええ・・・ここはレイブンのアジトみたい・・・あいつに気づかれる前に逃げる!」 Gセイバー「やっぱり・・・」 そしてGセイバーたちはロープでリーナスを回収し、そして掘った穴を埋めていく。 リーナス「そっか・・・地下にあったんだ・・・あそこ」 どうやらあのレイブンのアジトはあの岩山の真下にあったようだ。Gセイバーはこの地面を見て何となく感じたのだった。そう、彼の勘は当たった。3mほど掘った所で変な石を堀あてる。そしてそれを退かしたら見事リーナスを発見した。 リーナス「よく見抜いたわね・・・」 Gセイバー「何かそんな気がしたんだよ・・・」 ナイトシーカーA「そうか・・・Gセイバーって案外、勘が鋭いのかもな」 ナイトシーカーB「いやいや、もしかしたら愛の力って奴ですか?」 Gセイバー&リーナス「いやいや!それは無いって!」 二人は何気に赤面して否定する。 Gセイバー「だがアイツ・・・本当に何者何だか・・・こんな所に基地を構えて・・・あの岩山は・・・魔法に反応するようだが・・・」 リーナス「そうね・・・」 そして穴は完全に埋めた。彼らが今いるそこは例の岩山の後ろであった。 ナイトシーカーA「はあ・・・はあ・・・どうにか脱出成功だな、リーナス」 リーナス「ええ・・・」 ナイトシーカーC「苦労かけやがって・・・」 Gセイバー「まぁまぁ、コイツは自分の意思で入っていったわけじゃないんだ、アクシデントって奴だよ」 リーナス「まあね・・・」 リーナスは自分の正体を皆に言おうか迷った。だが今はやめておこうと感じたのだった。 Gセイバー「どうした?」 リーナス「いや・・・何でもないよ・・・」 Gセイバー「あそこで酷い目にあったのか?」 リーナス「あー・・・そうじゃないんだけど・・・ちょっとアイツの事をこっそり調べてた・・・」 ナイトシーカーA「おいおい・・・危ない事しやがって・・・偵察のつもりか?」 リーナス「まあね・・・色々とわかるかなー・・・と思ってて・・・」 ナイトシーカーA「ったく・・・でそれで何かわかったか?」 リーナス「あ・・・ええ・・・一応は・・・」 リーナスは心の中でぎくりとした。 ナイトシーカーB「あの・・・一旦ここから離れたほうがいいと思いますぜ・・・レイブンがいつまた出てくるか・・・」 ナイトシーカーA「・・・そうだな」 Gセイバー「どこかに行くとしますか・・・」 そして一同はその場から退散した。
続く
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