ガイア城にてキルケーの秘密が明かされたその頃、リーナスとGセイバーはただいまグレムリー公国内を偵察中。その最中、首都において古代文明博物館を発見する。
古代文明博物館
リーナスとGセイバーは博物館を見て回っていた。まるでデートのようだ。 Gセイバー(リーナス・・・言っておくがこれは任務なんだぞ) リーナス(わかってる・・・でもまるでこれじゃあデートだよ・・・) 二人は小声で話す。だが客はあまりいないようだ。 Gセイバー(がら空きではあるが一応注意しないとな・・・) だが二人はあるコーナーで足を止まる。何故ならば・・・ リーナス&Gセイバー「!!」 それはキルケー関係のコーナーだった。あった。あったよ、キルケーがわかりそうなのが。 リーナス&Gセイバー(あったよ!キルケーのとこが!) 二人は迷うことなくそのコーナーへ足を踏み入れる。 リーナス「ほおー・・・これが・・・」 キルケーの紹介コーナーには当時のキルケーの生活のイメージイラストが多数あった。 Gセイバー「魔法を使って生活していたらしいな」 それによると数百年前に存在したキルケー王国は魔法が発達した文明を持つ国家であった。医学や技術に転用された魔法は人々にとっては便利であったと言う。それにより王国は豊かで繁栄していた。だが何者かの侵略によりそれは破られた。侵略者との戦いの末、公国は瓦解し、統治者であった女王も死んだという。 リーナス「なるほど・・・グレムリーはここまで知っていたんだ・・・」 Gセイバー「よくもまあ世界に公表しなかったなあ・・・」 Gセイバーは心の中で「独占でもしたつもりか」と呟く。 リーナス「あら?これって最近発覚したみたいね・・・ここに書いてあるわ」 どうやらこのコーナーは最近開設されたものらしい。そのパネルには日付が書かれていた。2週間前らしい。 Gセイバー(最近なのか・・・) リーナス(!?) リーナスがハッとしたような表情であるパネルを見ていた。 Gセイバー(どうした?・・・!?) Gセイバーも驚いたような表情で見た。それもそのはず、壁画には金髪でロングヘアーにアホ毛と言うリーナスの特徴に酷似した女性が描かれていた。 リーナス「これは・・・」 Gセイバー「名前が書いてある・・・えーと・・・」 リーナス「え・・・え!?」 Gセイバー「!?」 二人はまたしても驚いた。そこに書かれた名前とは・・・ Gセイバー&リーナス「り・・・リーナス!?」 札には「キルケー王国女王リーナス・キルケニアス」と書かれていた。 リーナス&Gセイバー「はっ!」 二人は我に返った。そして周囲を見た。幸い誰もいない。博物館は静かにせねばならないのだ。 リーナス&Gセイバー「・・・ふう・・・危ない危ない・・・」 リーナスはかなり驚いた。まさか自分がキルケーの女王様と同じ名前だったとは・・・ リーナス「一体どういうことなんだろう・・・?」 Gセイバー「待て・・・ここに発見者の名前があるみたいだな・・・」 パネルの最後には発見者の名前らしきものがあった・・・「レイブン」と・・・ Gセイバー「レイブン・・・」
続く
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