リーナスはなんと、キルケーの幻の魔法剣マギナスカリヴァーを手にした。
ハヤミ「うむ・・・とりあえず・・・行くか」 調査隊員1「あっ・・・はいっ!」 Gセイバー「あ・・・わかりました!・・・ほら行くぞ!」 リーナス「え・・・ええ!」 リーナスはマギナスカリヴァーを持ったまま後を追う。 Gセイバー「それも持っていくんだ・・・」 リーナス「まあね・・・手に入れちゃったし・・・もしかしたらキルケーの研究に役立つかも」 ハヤミ「うむ・・・確かに・・・あの幻の剣が手に入ってしまったのだ・・・謎が多いキルケーの秘密に迫れるかもしれん」 リーナス「そうですか」 キルケーは数百年前に滅びた古代文明だ。だが滅びた理由が現在まったく不明であるのだ。分かっているのは魔法を駆使して繁栄していた事、キルケニアスと言う王家が治めていた事、リグ地方一帯を支配していた事、それだけであった。 リーナス(本当に私はキルケニアス王家の末裔だとしたら・・・にしても・・・ガイアに来てからだいぶ経つのに記憶がまったく戻らないなぁ・・・) リーナスは剣を見ながら心の中で呟く。 Gセイバー「リーナス、周囲に注意しろよ」 リーナス「え?」 その時リーナスが足を躓きかけた。 リーナス「うわあっ!・・・」 リーナスは転ぶ事はなかった。転んでいたら剣で危うくやばかった。 リーナス「・・・危なかった」 Gセイバー「考え事して自分の目の前の事を見逃すな」 リーナス「・・・はい」 ハヤミ「ストップ!」 ハヤミ博士がまた何かを見つけたようだ。階段だ。しかも下り階段だ。 ハヤミ「慎重に降りるのだぞ、また何かトラップが・・・!」 ハヤミ博士が床に伏せた。横の壁から巨大な針が出てきた。もし伏せなかったら博士は確実にあの世行きだっただろう。 ハヤミ「危なかった・・・」 調査隊員1「流石博士・・・」 調査隊員2「罠など問題にしていないような・・・」 リーナス(一体どうすればあの老人は勘が鋭くなるんだろう・・・そう言えば・・・年寄りは視覚や聴覚は衰えても嗅覚は鋭くなるとか・・・彼の場合はそうなのかな?) Gセイバー「凄い老人だな・・・つくづくそう思うよ」
遺跡B2F
階段を下りた先は何やら変な場所だった。 山のような形の石がいくつかあり、それが立ち並んでいた。大きさは1mくらいだ。 調査隊員1「これは・・・何でしょうか?」 Gセイバー「なんか俺にはわかる・・・ここって・・・」 調査隊員2「まさか・・・」 Gセイバー「墓地・・・じゃね?」 リーナス&調査隊員×2「ぼ・・・墓地!?」 ハヤミ「やはり?・・・そう思うのかね?」 Gセイバー「この物体って墓標か何かじゃないのかな・・・?ほら文字が刻まれているし」 確かに墓標と思われる石には文字が刻まれていた。キルケー文字である。 ハヤミ「ん?・・・何やら奇妙な気分がしてきた・・・」 リーナス「やだ・・・なんか寒気がしてきた・・・」 Gセイバー「まさか幽霊か・・・?」 リーナス「ゆ・・・幽霊!?」 調査隊員1「はっ・・・博士!一旦出ましょう!!」 調査隊員2「ここに長くいるのは危険かと思います!」 リーナス「わっ・・・私も・・・賛成です!」 ハヤミ「うむ・・・駄目だと言いたいが・・・止むを得んな・・・キルケーの亡霊たちに呪い殺されるわけにもいかんからな・・・!」 リーナスたちは地下墓地と思しき場所から退避していく。
遺跡B1F
彼らは元の場所へ戻ってきた。 ハヤミ「一旦外へ出るとしよう・・・」 調査隊員1「はい」 その時だった。突然部屋が揺れ始める。 リーナス「な・・・何!?」 調査隊員2「まさか・・・!?何かトラップを!?」 ハヤミ「違うかもしれん・・・!」 彼らの目の前の床から何かが現れた。 ?「ぐおおおお!」 リーナス「何コイツ!?」 それは巨大な岩で出来た巨人みたいなモンスターだ。 ハヤミ「こいつ・・・!遺跡の番人か!?」 ?「わしはあ・・・番人巨人獣ガーディアンサイコだああ!」 現れた番人モンスター。どうするGセイバーとリーナス!
続く
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