アデレードの遺跡において剣のような物を発見したリーナスたち。剣にはバリアーが張られていて誰も触れない。だが何やらハヤミ博士たちはこの剣を知っているようだが・・・
Gセイバー「マギナスカリヴァー・・・?何だそれ?」 ハヤミ「君らは知らんだろうね・・・この剣の事を・・・」 リーナス「ご存知なのですか?」 ハヤミ「マギナスカリヴァーとはキルケニアス王家の者しか使えぬ伝説の魔法剣だと言う」 Gセイバー「キルケニアス王家だって!?」 リーナス「なんですって!?」 ハヤミ「過去の調査でその存在はわかっていたが当然、未だに誰も実物を見たことは無い・・・」 だがそのマギナスカリヴァーと思しき者が目の前にある。 ハヤミ「壁画で見たのを似ているが・・・だがこれがマギナスカリヴァーとは限らん・・・と思っているが・・・」 リーナス「確かに・・・この剣から何かを感じる・・・」 Gセイバー「わかるのか?リーナスよ」 リーナス「ええ、私だって魔法使えるんだよ、魔力みたいなものなら察知できる」 Gセイバー「魔力か?」 Gセイバーはここにネクティスがいたらわかるかもしれないと内心思った。 ハヤミ「そう言えば、マギナスカリヴァーは強力な魔力が秘められており、それを使えるのは強大な魔力を持つキルケニアス王家しかいない・・・と言われていた・・・」 リーナス「!!」 リーナスは心の中で「私ならば使えるかもしれない」と思った。だがやめておくことにした。しかし・・・ リーナス(うう〜・・・私が触れれば・・・) その時Gセイバーが肩を軽く叩く。 Gセイバー「リーナス?」 リーナス「あ・・・ごめん・・・」 Gセイバー「それで・・・これはどうしますか?」 ハヤミ「誰にも触れない以上、このままにしておくしかない」 調査隊員1「放置ですか!?」 ハヤミ「仮に触れれたとしても罠だ、何かの罠が発動しかねん」 調査隊員2「そ・・・それはやばいですね・・・」 ハヤミ「別の所も行こう」 調査隊員達は部屋から出て行く。だがリーナスはマギナスカリヴァーを見つめる。 リーナス「・・・」 もしかしたら自分ならば触れる事が出来るかもしれない。リーナスはそう感じた。と言うかあの剣が彼女を求めている様な感じであった。 Gセイバー「リーナス・・・行くぞ」 リーナス「え・・ええ・・・」 Gセイバー「もしかしてお前・・・あれを抜こうと思ってるんじゃないのか?」 リーナス「ぎくり・・・!」 Gセイバー「やっぱりな・・・やめておけよ・・・なんかやばい事が起きかねないぞ」 リーナス「でもなんか私を呼んでいる気がするのよ・・・あの剣・・・」 Gセイバー「リーナス・・・気持ちはわかるけど・・・」 リーナス「私がここに来たのは私の過去を探す為なの」 Gセイバー「それはわかっているがな・・・」 リーナス「でも・・・」 リーナスはさらにあの剣から感じた。「我を抜いてくれ!」とか「お前しかいない!」とか言っているような気がしていた。 リーナス「あああ〜・・・我慢できない!」 リーナスは剣の方へ向かった。 Gセイバー「ちょ!?・・・おま・・・!リーナス!」 Gセイバーたちも後を追った。 リーナス「私に触れられるのかな・・・?」 リーナスはマギナスカリヴァーに触れようとする。 Gセイバー「待て!やめろ!」 ハヤミ「やめるんだ!トラップが発動しかねんぞ!」 Gセイバーたちの声をリーナスは聴かなかった。そして・・・触れられた。 Gセイバー「え?・・・」 ハヤミ「何・・・!?」 Gセイバーたちは我が目を疑った。リーナスはマギナスカリヴァーに触れられた。結界にも無反応だった。 リーナス「触れられた・・・みたい」 一同「・・・」 皆唖然としていた。それはリーナスも同じであった。 リーナス「あ・・・あははは・・・」 Gセイバー「り・・・リーナス・・・?大丈夫か?・・・電撃が・・・」 リーナス「まあね、大丈夫・・・電撃なんて無い・・・このまま引っこ抜いちゃおうかな・・・」 ハヤミ「ま・・・待て!それこそトラップが!」 Gセイバー「やめろ!それにお前には引っこ抜けられるか?!それ!!」 リーナスは静止を聞かずに剣を床から引っこ抜こうとする。 リーナス「え・・・ええい!」 ずぼっ!と言う音を立てて剣は床から引っこ抜かれた。 一同「な・・・!?ぬ・・・抜けた!?」 リーナス「あ・・・抜け・・・た・・・!?」 Gセイバー「どういうことだ・・・?」 Gセイバーもリーナスも皆再び唖然とした。 ハヤミ「皆!気をつけろ!罠が発動するかもしれん!」 皆、博士の言葉を聞き、警戒した。だが3分経っても何も起こらなかった。 調査隊員1「・・・何も起こらない・・・?」 調査隊員2「みたいですね・・・」 ハヤミ「うむ・・・」 ハヤミはリーナスの方を見る。彼女は伝説のマギナスカリヴァーを持っているのだ。 ハヤミ(まさかな・・・彼女が王家の血を引いた末裔・・・だったり・・・) Gセイバー「リーナス・・・お前って奴は・・・!」 Gセイバーがリーナスを叱った。 リーナス「ごめん・・・でも・・・私は・・・これを持てるって事は・・・」 Gセイバー「・・・」 Gセイバーも少し確信するのだった。博士の言うとおり、彼女はキルケー王家の末裔ではないかと。 リーナス本人も心の底で確信した。自分はキルケーの、それも王家の末裔であると・・・ Gセイバー(馬鹿な・・・ありえないよな・・・) リーナス(私は・・・もしかしたら本当に・・・)
続く
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