アデレード遺跡を調査中の調査隊はある部屋に入った。そこで絵のようなものが刻まれた多数の石版を発見する。
リーナス「これ・・・どうしますか?」 リーナスは自分に酷似した女性の描かれた石盤を見ながら言う。 ミガキ「外へ持っていこう!出来れば明るい場所で解読してみたい・・・」 Gセイバー「一旦戻るのか・・・」 リーナス「でも・・・元来た道・・・わかるのかな?」 ハヤミ「わかるぞ!わしは覚えている!」 ネクティス「大丈夫さ、博士はルートさえも覚えちゃうから」 リーナス「そ・・・そうなんだ・・・」
その頃遺跡の外では・・・
セカンド「・・・」 マリオン「・・・」 セカンドたち警備部隊とマリオンたちジオンの偵察部隊が対峙していた。 サード「兄様・・・どうします?あいつら」 セカンド「撃退するか・・・」 バーザム「マリオン殿!ここで1戦交えるしかないですよ!」 マリオン「でも数では敵のほうが圧倒的に・・・」 サード「サードとしては戦いたくは無いです・・・遺跡に攻撃の余波が当たったりでもしたら・・・」 サードの一言でその場の敵味方が戦うのを思い止めた。セカンドたちとしても遺跡に攻撃が当たるようなことになれば中にいるGセイバーたちを含む調査隊に被害が及ぶ。そしてジオンの偵察部隊も目当ての遺跡を傷つけるわけには行かない。 バーザム「あ・・・あの・・・」 マリオン「撤退!」 マリオンは部下達に撤退を命じる。見つかった以上退くしかない。そして遺跡の状況を報告せねばならない。 バーザム「よろしいのですか?」 マリオン「私たちは戦闘が目的じゃない・・・それに今のこの部隊じゃあれだけの部隊に敵うわけが・・・」 それに今のマリオンはどうも戦う気にはなれなかった。それにあの遺跡には何かがある。司令官の目的がわかりそうな気がするかもしれない。今回はキルケーの謎を敵に委ねてもいいかもしれない。マリオンの脳裏に一瞬だけそんな考えが過ぎった。 そして偵察部隊は森の奥へと消えていった。 サード「はぁ・・・戦いは避けられましたね・・・でも・・・」 セカンド「敵がどう動くか・・・か?」 サード「総攻撃しかけてきそうですね・・・」 そのときだ。遺跡からGセイバーたちが戻ってきたのは。 Gセイバー「おーい!」 セカンド「お、戻ってきた、ずいぶん早いね」 ネクティス「ちょっとある発見をしてね」 サード「発見?・・・それは?」 リーナス「本当に戻ってきちゃったよ・・・私たち」 ハヤミ「それ!私だって伊達に忘れてはいないな!」 ミガキ「早速石版の解読に移ろう!」 調査隊員達はテントやらテーブルやらの設営に移る。設置されたテーブルでミガキ博士は熱心に回収して来た石版の分析を始める。 ハヤミ「さて・・・また遺跡の中へ向かうか」 ネクティス「また行くんですか?」 ハヤミ「あそこはミガキくんに任せてまた遺跡の中を調査しようとな・・・」 リーナス「ならば私も行きます!護衛として!」 Gセイバー「じゃ、俺も」 Gセイバーとリーナスが志願してきた。 ハヤミ「おお、すまないな」 リーナス「この調査には私の過去がかかっているので!」 ハヤミ「どういう意味かね?」 Gセイバー「色々とわけありでしてね・・・つくづく言いますけど」 そうしてハヤミとGセイバーたちは遺跡の中へ再び向かうのだった。
続く
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