スリガナル海岸でマークとマリオンが遭遇したその頃、主を失ったサンドレオンは・・・
サンドレオン「ふう・・・これからどうするべきかなぁ・・・」 サンドレオンは封印から目覚めてからイーズ山の外へ出たのは100年ぶりであった。 だが今の彼にどこにも行く当てなど無い。彼はいつもギルティに付いて行っていた。だがそのギルティはもういない。故に彼は3日も適当に彷徨っていた。 サンドレオン「はぁ・・・」 だが彼が今いる場所は・・・ ?「おい貴様!そこで何をしている?」 サンドレオン「ん?」 ?「ここはグレムリー軍の所有地である!」 サンドレオン「あらら」 サンドレオンに刃を向けているのはグレムリー軍の兵士ブグだ。そう、彼が今いる所はグレムリーの領土なのだ。 サンドレオン「おいおい・・・また命を狙われるのか・・・」 今サンドレオンに牙を剥いているのは兵士ブグだけではない。モンスターケンプタイガーもサンドレオンを睨んでいた。 ケンプタイガー「ぐるるるる・・・」 サンドレオン「やるか?今はそんなつもりは無いが・・・」 兵士ブグ「ならば今すぐに立ち去ることだな」 ケンプタイガー「だな」 サンドレオン「だがオレもここらの事はあまり知らない」 ケンプタイガー「そうか・・・ならば食い殺すまで!」 兵士ブグ「待て!」 ブグが止める間も無くケンプタイガーはサンドレオンに襲い掛かった。 ケンプタイガー「ぐるああああ!!」 だがサンドレオンは避けてケンプタイガーをけり倒す。そして腕のショーテルを突きつける。 サンドレオン「悪いな」 ケンプタイガー「くっ!・・・」 兵士ブグ「な・・・なんて奴だ・・・」 その時だ。 ?「とりゃあああ!!」 何やら掛け声がしたような気がした。 サンドレオン「ん?あの声は・・・」 どうやらあの建物の中から聞こえてきたようだ。1件屋のような小さな建物のようだ。 ケンプタイガー「ああ・・・あれはうちらの王子が戦闘訓練してるんだよ」 兵士ブグ「おい!言うなよ!」 サンドレオン「ふーん・・・王子か・・・」 サンドレオンはその場を立ち去った。 兵士ブグ「ふう・・・去ってくれたか・・・」 ケンプタイガー「うちらの王子に恐れをなしたか?」 兵士ブグ「んなわけ無いだろ」 ケンプタイガー「・・・だよね」
フォルダストの森 湖
その頃リーナスは・・・ リーナス「ぱあっ!・・・」 全裸のリーナスが水面から出てきた。 リーナス「はぁ・・・はぁ・・・」 ほとりにいるサードはリーナスに背を向けていた。 サード「む・・・」 リーナス「・・・サード・・・?」 サード「出たのですか、リーちゃん・・・」 リーナス「う・・・うん・・・」 リーナスがうなづく。 サード「ならば・・・服・・・着てください・・・」 リーナス「・・・わかった・・・」 リーナスはほとりに着くと服を着る。そして服を着るとサードに声をかけた。 リーナス「いいわよサード、いつまでも背を向けてないで」 サード「はい」 サードはリーナスに返事をすると立ち上がる。 サード「それで、お一人になって気が晴れましたか?」 リーナス「う・・・」 サード「サードには何気にわかるのです、一人になって考え事したかったんですね」 リーナス「まぁ・・・ね」 サード「かつてサードもリーちゃん同様に辛いことがありました、サードは今のリーちゃんの気持ちがわかりそうな気がします」 リーナス「サード・・・はっ!」 リーナスはある事を思い出した。それはGセイバーとセカンドセイバーから聞いたサードのかつての戦いの事とそのときの悲しい過去を。 リーナス「そう言えば・・・」
続く
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