傷心休暇中のリーナスはサードと共にフォルダストの森に来ていた。そしてリーナスはその湖で水浴び・・・とは名ばかりに潜っていた。
フォルダストの森 湖
サード「・・・リーちゃん・・・もしかして・・・一人になりたいのですかい?」 サードは何気に呟く。
湖底
湖はあまり深くなく水深はたったの3mくらいでしかない。リーナスはそこでうずくまるような態勢で浮かんでいた。ここには魚など1匹もいない。そんな寂しい水中でリーナスは一人で浮かぶ。 リーナス(・・・ふう・・・あの時見たいだなぁ・・・) リーナスはこうしているとあの時を思い出す。自分が目覚めた時の事を。リーナスはガイアより離れたファイズ島の洞窟において水晶の中で眠っていた。こうしているとその時を思い出す。自分が何故あの中にいたのかはわからない。だが今の彼女はそんなことを考える余裕など無い。レスターのしで頭がいっぱいだからだ。 リーナス(レスター・・・たった1日で好きになったレスター・・・) リーナスはレスターの事を考えると涙を流した。 リーナス(仇を討ったのに・・・なんでだろう・・・まだ悲しい・・・) リーナスは彼の敵ギルティを倒した。だがそれでも悲しかった。リーナスにとっては彼との恋は初めての経験だった。 リーナス(・・・ギルティの奴を倒したけど案外私もアイツと変わらないのかもね・・・) そう、リーナスはファイズ島で覚醒して以来自分に襲い掛かるものをその手にかけている。ギルティもまた数多くの者達の命を奪っている。だがやらなければやられる、それが戦いなのだ。何気にこういうことはわからない。 リーナス(レスター・・・) リーナスはレスターとの思い出を振り返る。初めての遭遇、遭難、自宅で二人きり、そして共闘・・・出会ってからたった2日くらいの思い出であったが彼女にとっては忘れがたいものであった。 リーナス(うう・・・レスター・・・) 彼女は湖底で涙を流す。彼女は泣きたいくらいだった。ならばここで泣いたほうがいいかもしれない。 リーナス「うう・・・」 リーナスは泣いた。流される涙は湖の水と一体化していく。彼女の泣いた時間はわずか2分足らずであった。 リーナス(レスター・・・私はあなた無しで頑張れるかな?・・・) リーナスはそろそろあがるべきと思った。サードが心配しているかもしれないからだ。 リーナスはうずくまっていた態勢を崩し、泳ぎながら水上へと向かう。 リーナス(サードが心配してる・・・早くしないとね・・・)
スリガナル海岸近くの古代語研究所
その頃マークたちは姿を消したミガキ博士を探すべく行動を開始した。近辺の偵察である。 マーク「よし、俺は海岸を見てくるよ、お前達は研究所の周囲を」 フリーダムたち「了解!!」 マーク「それとお前は城へ向かって報告してくれ、念のため、応援を要請してくれ」 フリーダム2「はっ!」 マーク「・・・博士・・・まさかジオン族に・・・」
続く
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