雪山イーズ山で吸血鬼ガンダムギルティを倒したリーナスたち。だがその代償は何気に大きかった。 リーナスと恋仲になったバンパイアハンターレスターの死であった。
ガイア城城壁付近
雪山での死闘から3日後、リーナスは壁に座り込んでいた。まだレスターの死から立ち直っていないのだ。 リーナス「はぁ・・・」 彼女の腰にはレスターの形見のボーガンがぶら下がっていた。最近はボーガンの使い方を教わったりしていた。 サード「あ」 そこにサードセイバーが現れた。 サード「あの・・・リーちゃん?」 リーナス「あ、サード・・・」 リーナスはサードに顔を向けた。かなり元気が無い。それほどのショックなのだ。 リーナス「悪いけど・・・一人にさせて・・・」 サード「・・・了解・・・」 サードはその場から去る。サードは雪山での事を報告書と二人の兄から聞いた。リーナスの恋バナもだだが、これはGセイバーから聞いた。その為サードを初め、マークWなどの現場にいなかった者達もリーナスの事を気遣ってか誰も話しかけなかった。 サード「うう・・・困りました・・・」 サード達はある事をリーナスに伝えたかったのだが本人がショックから立ち直れない以上、報告し辛かったのだ。
ガイア城内通路
マークW「サードか」 通路を歩いていたサードはマークWGセイバーの二人とばったり会った。 サード「兄様にマークW、リーちゃんと会いましたが・・・」 Gセイバー「一人にさせてくれって言われたんだろ?」 サード「ご名答」 サードがため息を吐いた。マークWもため息を吐く。 マークW「俺もわかるよ、好きな奴を殺されちゃあ・・・」 Gセイバー「ああ・・・悲しいものだな、俺も濃いと直感した時アイツに春が来たと思ったが・・・案外短かった・・・」 マークW「んでどうするよ?例の事」 例の事とはあの文字の解読結果の件である。 Gセイバー「今はアイツにそれを言う状況じゃない・・・かなり落ち込んでいるしな・・・」 サード「にしてもおかしいです」 サードが言い出す。 サード「4日かかると言った割には解読結果が応答無しだなんて・・・」 Gセイバー「・・・ああ・・・おかしい・・・どういうことだ?」 そう、実はミガキ博士からの返答が解読依頼から1週間経ってもまったく無いのだ。4日かかると言っていたはずなのに。サードはそれをリーナスに報告したかったのだ。 Gセイバー「まさか・・・あの博士に何かあったか?」 マークW「だそうだな・・・ネクティスの奴がやけに遅いからってコアピジョンを研究所に派遣したらしい」
スリガナル海岸近く 古代語研究所
そう、Gセイバーの予感は当たっていた。 コアピジョンが到着した時には研究所には何故か博士はいなかった。 コアピジョン「あれぇ〜?・・・まさかこれって・・・」 研究所はなにやら荒らされたように散らかっていた。 コアピジョン「こりゃあ・・・大変な事になったな・・・これはもしや・・・!誘拐!!」 ミガキ博士は何処へ!?
続く
|