リーナスとレスターはラブラブモードであった。
レスター「・・・どうする?」 リーナス「・・・とりあえず・・・暖まったけど・・・」 レスター「どうしようか・・・風呂に・・・」 リーナス「わ・・・私も入るよ・・・」 レスター「・・・!?」 リーナス「・・・!言ってしまった・・・」 二人は一緒にお風呂に入る事にした。
お風呂
レスター「み・・・見るなよ・・・」 リーナス「あ・・・あなたこそ・・・」 二人は背を向け合って湯に浸かっていた。お互いの体を見せないように・・・ リーナス&レスター(ううう・・・恥ずかしい・・・) 二人は10分以上そんな状態が続いた。
寝室
二人はベッドで共に横たわっていた。この家にはベッドが一つしかないのだ。 レスター「う・・・」 リーナス「うう・・・」 二人は川の字になって寝ていた。 リーナス「ふぅ・・・何やってんだか私・・・」 レスター「はぁ・・・恥ずかしい・・・」 リーナス「わ・・・私だって・・・」 レスター「こんな事を今は亡き親父にどう言えばいいんだか・・・」 リーナス「親父・・・父親か・・・」 レスター「そ・・・そういえば・・・お前に・・その・・・家族っているのか?」 リーナス「・・・わからない・・・」 レスター「え?」 リーナス「私さ・・・記憶が無くてさ・・・自分が何者なのかわからないのよ・・・どこで生まれ育ったのかね・・・そこをガイア王国に拾われた」 レスター「記憶喪失・・・か」 リーナス「なんか私、魔力を秘めてるそうでさ・・・それが原因でグレムリー公国とジオン族って奴らに狙われてるの・・・だから身の安全のために戦ってるの・・・」 レスター「そうか・・・俺は宿命のまま戦って、お前は自分を取り戻しつつ、自分を守る為に戦っているのか・・・」 リーナス「まぁ・・・多分そんな感じ・・・かも・・・」 レスター「・・・そうか・・・今幸せ・・・か?」 リーナス「・・・恐らく・・・まぁ仲間に囲まれてるから・・・今のところは・・・そういうあなたは?」 レスター「さあな・・・」 リーナス「そう・・・」 そのまま二人は眠ってしまった。
次の日 イーズ村警備隊駐屯地
早朝、吹雪はすっかり止み、雲ひとつ無い晴天だ。 セカンド「くぅーーーっ!いい天気だ!!」 Gセイバー「だな・・・」 セカンド「・・・元気無いな・・・兄上・・・」 デルタ「リーナスの事が心配なんだな・・・まぁ仕方ないな・・・あいつは一番の部下みたいなものだし・・・」 セカンド「そうかもな」 ガイア軍は出撃準備に入っていた。その目的は吸血鬼の探索・撃破である。 ジェムズガン「見てろよ!吸血鬼!俺たちでとっちめてやる!!」 Gセイバー「そう粋がるな、相手は手強いぞ・・・昨日の戦いを忘れたか?」 デルタ「セカンドとネモU1名は村の周辺の警備かつ二人の捜索だ」 二人とは当然のごとくリーナスとレスターの事である。 セカンド「了解!」 ネモU「御意!」 Gセイバー「頼むぞ」 セカンド「わかったよ」 デルタ「よし!全軍出撃!」 一同「おおーーー!!」 デルタやGセイバーたちは山へ向かっていった。 ネモU「生きて帰ってくるかな・・・?」 セカンド「大丈夫だ!これまで何度も生きて帰ってきたんだ!」 セカンドはネモUに言い聞かせた。残った二人に村の老人が近づいてきた。 老人「あの人たちは生きて帰ってこれるのか?・・・あの山に向かったものは生きては帰れないと言われとる・・・吸血鬼が甦ってしまった以上・・・」 セカンド「いいや!!絶対戻ってくる!!俺はそう信じてる!!」 セカンドは老人に対して強く言った。そして村の外を振り返った。 ネモU「あの・・・どこへ?」 セカンド「さて・・・リーナスとおまけを探してくるよ・・・あいつも一応俺たちの仲間だ!」 セカンドは村の外へ駆け出した。彼の言ったおまけとはレスターと言うバンパイアハンターの事である。
続く
|