リーナスたちの前についに現れた怪事件の犯人。それは100年以上前にイーズ山近辺を荒らしまわった吸血鬼ガンダムギルティであった。
イーズ村西南辺り
そこに村へ向かう少年がいた。リーナスたちと会ったレスターと言う少年だ。 レスター「よし・・・ここならば警備が無い・・・だがなんだろうか・・・村が少し騒がしいが・・・」 レスターは村内部へ侵入する。そこでたまたま通りかかった村人に話しかける。なにやら慌てている様だ。 レスター「どうした?」 村人「いや・・・何でも吸血鬼が現れたとか・・・」 レスター「吸血鬼!?まさか!・・・」 レスターは確信したようだ。そしてレスターは村人に問い詰める。 レスター「おい!その吸血鬼ってのは?」 村人「え?・・・なんか山へ向かう道の辺りとか、あそこで娘が襲われそうになったって・・・」 レスター「やはり!」 そしてレスターは走り出す。村人が止めようとするももう行ってしまった。 村人「お・・・おい!待てよ!・・・行っちゃったか・・・しかし吸血鬼が出たとは世の中も物騒になったなあ」 レスターの向かった先はイーズ山へ向かう道、イーズ山道である。
イーズ山方面イーズ山道近辺
その頃、そこではついに姿を現した犯人ガンダムギルティとガイア軍部隊が対峙していた。 Gセイバー「あれが・・・吸血鬼・・・」 デルタ「まさか・・・俺たちと同じガンダム族だったとは・・・」 ジェムズガン「俺も驚いているよ・・・」 セカンド「まぁ前のジオン族にサタンガンダムと言う魔王がいたって話だ・・・それにルシフェルの例もある・・・ガンダム族にも悪い奴はいるんだな・・・」 魔王サタンガンダム・・・ジオン族が活動を開始した当初のジオン族の指導者だ。彼は名前と顔からして伝説の勇者と目されるガンダム族と思われていた。しかし彼はラクロア王国に現れた騎士ガンダムの手により撃滅されたと言う。だがこのサタンガンダムもまたジオン族の真の支配者である闇の皇帝ジークジオンの配下でしかなかったらしい。 ジェムズガン「まあ何にせよ村人や部下の敵を討たせてもらう!!」 ジェムズガンは剣を構え、そのままギルティに突貫する。 ギルティ「おっと危ない!!」 ギルティは羽を広げるとジャンプして攻撃をかわした。そのまま浮遊する。 ジェムズガン「何!」 リーナス「飛んだ!!やっぱりあいつ飛べるんだ」 Gキャノン「そりゃあ羽持ってるからな」 Gセイバー「見ればわかるが」 リーナス「厄介そうだな・・・」 ギルティ「ここまでおいで!」 ギルティが挑発してくる。 デルタ「挑発か・・・嫌な吸血鬼だな」 ジェムズガン「じゃあ乗ってやるさ!」 ジェムズガンが高くジャンプする。実はジェムズガンはこう見えても跳躍力に長けているのだ。 ギルティ「ええ!?」 ジェムズガン「てりゃあ!」 ジェムズガンが剣を振るった。攻撃はギルティに当たる。 ギルティ「痛っ!!」 攻撃を食らった事でギルティは体制を崩す。 デルタ「俺も援護に入るか!」 デルタもジャンプしてギルティに斬撃を食らわせる。ダメージを受けたギルティはそのまま地上へと着地する。 ギルティ「やるねぇ・・・でも私も行かせてもらうわ!」 ギルティが背中に背負っている鎌を手にした。そして鎌を構えながらリーナスたちに襲い掛かる。 ギルティ「たあああ!!」 ジェムズガンが襲われたが、シールドですばやく防御する。 ジェムズガン「くっ!やるな!貴様!」 ギルティは強い力でジェムズガンを押していく。 リーナス「危ないかも!援護するわ!」 Gキャノン「私も援護するぞ!」 Gキャノンが呪文を唱える。 Gキャノン「ルフィラ!!」 Gキャノンの杖から雷がギルティに向けて発射された。だがギルティには効果は無いようだ。 ギルティ「んで?」 Gキャノン「な・・・何!?」 リーナス「私がやってやるわ!ソーラー!!」 リーナスのソーラだ、光熱攻撃がギルティに襲い掛かる。その熱は彼女の周囲の雪を溶かした。 リーナス「やったかな?・・・」 だがそれでも奴は無傷だ。 リーナス「えええ!?魔法が・・・効いて・・・ない・・・」 Gキャノン「ど・・・どういうことだ!?」 ギルティ「無駄無駄、私に魔法なんて効きませーん!」 デルタ「奴には魔法は効かない・・・ならば剣で斬るしかない・・・か!」 ジェムズガン「そうするしかないのか!」 ジェムズガンが再びギルティに突っ込んでいく。 デルタ「ジェムズガンに続け!一斉にかかれー!」 一同「了解!」 リーナスたちもジェムズガンに続いてギルティに突っかかっていく。だがギルティは再び空を飛ぶ。それに対しガイア軍はいったん停止する。 ギルティ「さあて・・・お食事の時間・・・まずは・・・」 突然ギルティがGセイバーに襲い掛かる。 Gセイバー「うおっ!」 Gセイバーは剣を構えるがギルティは鎌を投げた。Gセイバーはこれを剣で防御したが、それは隙を作らせる為の罠だった。隙を突かれたGセイバーはギルティに素早く頭を掴まれ、そのまま空中に持ち上げられる。 Gセイバー「しまった!!」 セカンド「なんてこった!兄上が!!」 そしてギルティはGセイバーの後ろに回ると、首筋に顔を近づける。 ギルティ「良い騎士ねえ・・・きっと凄く美味しい血なんでしょうね・・・」 Gセイバー「ま・・・まさか俺の血を!!」 ギルティ「そう・・・そして次はあいつ等をね・・・」 Gセイバー「貴様!!」 ギルティ「ガンダムねえ・・・あいつもそうだった・・・私と下僕を封じ込めたのもガンダムだったわ・・・今でもムカつくわ・・・私もガンダムっぽいけど」 Gセイバー「こいつ・・・!」 リーナス「じ・・・Gセイバー!!」 セカンド「あ・・・兄上!!」 デルタ「やめろ!吸血鬼!」 ジェムズガン「コイツ!!」 ギルティ「それじゃあ・・・いただき・・・」 その時だ、どこからとも無く矢が飛んできた。その矢はギルティに直撃する。 ギルティ「きゃっ!!」 ギルティが姿勢を崩した。Gセイバーが落下するがどうにか着地する。 Gセイバー「おっと!!」 Gセイバーにセカンドとリーナスが駆け寄る。 セカンド「兄上!大丈夫か!?」 リーナス「Gセイバー!」 Gセイバー「なんとか・・・はあ・・・怖えーよ吸血鬼・・・えげつないな・・・」 リーナス「よかった・・・けどあの矢は」 デルタ「いったい誰だ!?」 ギルティ「この矢は・・・キラーアロー!?」 ?「やっぱりそうか・・・」 皆が声の方角に視線を向けた。そこにはマントを全身に羽織ったオッドアイの少年がボーガンを構えて立っていた。 Gセイバー「あ・・・あいつはさっきの!」 リーナス「はう!」 リーナスの胸が再びズキューンと来た。 ジェムズガン「あいつは・・・レスター!?どうしてここに!?」 レスター「これは使命でな・・・」 ギルティ「まさか!・・・あなたは!」 レスターがマントを外した。そのマントの下は軽装な装備で左腕には小さな盾を装着し、腰に剣を携えていた。 ジムブリザード「隊長・・・あいつのマントを外した姿を見たのは初めてです・・・」 ジェムズガン「俺もだ・・・レスターお前は一体・・・」 レスター「吸血鬼よ!お前の好きにはさせんよ!このバンパイアハンターのレスターが仕留めてやる!!」 Gキャノン「ば・・・バンパイアハンターだって!?」 ついにその正体を現したようなレスター!敵か?味方か?
続く
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