アデレードの森での戦いは新たな局面を迎えた。デルタ達援軍が到着したのだ。Gセイバーたち3人の陽動と時間稼ぎはどうにか成功した。
イリュージョン「昨日の借りを返しに来た」 エリアルド「貴様・・・昨日の!」 エリアルドは突然のことで襲ってきた敵が誰かすぐにはわからなかった。 カプール「王子!」 カプールが駆け寄ってきた。エリアルドを心配してだ。 エリアルド「大丈夫だ、このくらい!」 カプール「しかし・・・!!」 エリアルド「それよりも戦況を省みろ!今俺達が不利になっているみたいだぞ!」 カプール「!!」 カプールは気付いた、友軍は今や防御の弱い箇所を攻められている。 エリアルド「くそ・・・あの3人をリンチにしようとしたのが間違いだったか・・・」 イリュージョン「おい!王子様!さっさとかかって来い!」 イリュージョンが怪我をおして、剣を向ける。 カプール「王子!ここは私が!!」 カプールがエリアルドを庇いつつイリュージョンに襲い掛かる。 カプール「てりゃああ!!」 カプールは両手のクローでイリュージョンに襲い掛かる。 カプール「その手負いの身体でどう戦う気だ?!」 イリュージョン「くっ!」 イリュージョンはどうにか回避するが負傷しているので長くは持たない。 イリュージョン「てりゃあ!」 イリュージョンは剣で突いた。カプールの態勢が崩れる。 カプール「うお!」 イリュージョン「くっ・・・!まだまだ!」 Gセイバーはそんな彼らの戦いを見ている。 Gセイバー「あいつ・・・怪我してるのに何やってんだよ・・・!」 リザードジェガン「いや・・・隊長ったら御宅ら3人が放っておけないんだってさ・・・それに隊長はこの森が好きなんですよ・・・」 Gセイバー「あいつ・・・!」 Gセイバーがイリュージョンを庇うようにカプールの前に立ちはだかる。 イリュージョン「Gセイバー!」 Gセイバー「無理をしなさんな・・・森を守るためだろ・・・」 イリュージョン「・・・」 カプール「まとめて葬るか・・・!」 エリアルド「ここは俺に任せろ!」 カプール「王子!」 エリアルド「さてと・・・」 エリアルドは剣を天にかざし、そして剣の刃の周りに竜巻が起こった。エアブレード。イリュージョンをズタボロにした技だ。 Gセイバー「またあの攻撃か!」 イリュージョン「来るぞ・・・!だが俺は見切っている!」 Gセイバー「え?」 エリアルド「くらえ!」 竜巻を帯びた剣から多数のカッター状の風が発射された。 イリュージョン「Gセイバー!剣を回転させるぞ!」 Gセイバー「あ・・・ああ!」 2人は剣をバトンのように回転させる。そしてカッターははじかれる。 エリアルド「な!・・・エアブレードが・・・!」 イリュージョン「やったな・・・」 Gセイバー「よく見切ったな・・・」 イリュージョン「昨日やられたからな、あの技に、あれは風を操る技だ」 Gセイバー「剣を回転させて竜巻を起こしてガードさせたって事か、目には目を、風には風か」 エリアルド「な・・・なんてこった・・・」 カプール「くっ!・・・こいつら!」 Gセイバー「どうだ!引き下がるなら今のうちかもな」 エリアルド「・・・!嫌だね・・・!」 カプール「まだまだ我々は戦えます!王子!お下がりを!」 エリアルド「大丈夫だって!」 Gセイバー「さて・・気を取り直してやるとするか!」
その頃バーンドライセンは・・・
バーンドライセン「はぁはぁ・・・やっぱり奴等はここか・・・しかもガイア王国軍まで・・・」 バーンドライセンもこの戦いに乱入するつもりだ。 バーンドライセン「さて・・・問題はコイツを発動させるために魔法持ってる奴が必要だな・・・となると・・・あの黄色い髪の娘だな」 バーンドライセンはリーナスに視線を向ける。 バーンドライセン「あいつは使えそうかも・・・」
続く
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