アデレードの森をめぐり、再びガイア軍と連合軍が激突せんとしていた。
時刻0855アデレードの森アデレード回廊
Gセイバーたちの小隊は昨日、盗賊たちと遭遇・戦闘した地点に着いた。 そこは戦いの後が生々しい場所だ。昨日のままだ。屍やらが転がり、剣や矢が地面や木に刺さっている。 Gセイバー「・・・虚しいな・・・」 Gセイバーが周囲を見ながら言う。 マークW「こんな所にまた来て・・・」 Gセイバー「しょうがないだろ、ここしかまともに通れるルートが無いんだ」 リーナス「それもそうだけど・・・」 リーナスは戦果の傷跡生々しい周囲を見渡した。別に戦いの傷跡を見ているのではない。あの遺跡が無いか気になっているのだ。この辺りのはずだ。 サード「リーちゃん、どうしたのですか?」 リーナス「あっ・・・いや、別に・・・敵がいないか見つめているだけで」 サード「かくれんぼじゃないのですよ」 リーナス「はいはい」 Gセイバー「どうせお前のことだから遺跡の事が気になるんじゃないのか?」 リーナス「う・・・」 Gセイバー「図星だな」 リーナス「いや・・・気になっててさ・・・」 マークW「今は目の前の事に集中しろ、俺たちは偵察しに来たんだ」 リーナス「もし万が一敵を発見したら?」 Gセイバー「敵に気付かれないように速攻で撤退し、本隊へ向かう」 サード「交戦は避けるべきです」 リーナス「戦力温存って奴?」 Gセイバー「それもある」 マークW「待て、静かに・・・」 サード「どうしたのです?」 マークW「聞こえないか?・・・足音だ」 一同「!!」 Gセイバーの小隊は木の上、木陰にそれぞれ隠れる。なにやら誰かの話し声が聞こえてくる。 リーナス「聞こえる・・・ダークウィッチマリオンの声だわ・・・」 リーナスは小声で話す。リーナスも何度かマリオンと矛を構えている。だから声もわかる。 どうやら回廊の外、森の中から聞こえてくる。 Gセイバー「奴等・・・回廊からではなく森の中から攻める気か・・・」 Gセイバーは推測する。 マークW「なるほど、だが何を・・・見てくる・・・」 サード「見つからないように頼むぜ」 マークW「はいはい、こう見えても昔はかくれんぼは得意だったんだよ」 マークWが声のした方へ音を立てずに向かう。そして木の後ろに隠れる。 マークW「ん・・・あれは・・・?」 マークWは見た。小さな城の様な建物を。なるほど、これがキルケーとか言う古代文明の遺跡か。その近くにグレムリーの軍勢も確認した。 マークW「動いていたか・・・奴等・・・」 マークWはすぐさま後退した。
遺跡付近
エリアルド「ほお・・・大きいような・・・」 エリアルドがキルケー遺跡を見つめる。 遺跡の大きさは13m前後のサイズだ。大きいほうだがエリアルドはもっと大きなものと思っていた。 カプール「王子、我々は観光に来たんじゃありませんよ、何故こんな所に・・・」 エリアルド「おう、すまんすまん、いずれ占領する遺跡がどんなものか見てみたくてな・・・」 マリオン「だからって・・・」 エリアルド「それに基地をこの辺りに建設しようかと思ってな」 カプール「ええ・・・!?遺跡の近くに!?」 エリアルド「何か問題あるか?」 カプール「ここは古代遺跡!古代人の魂が眠っているかも知れないこんな場所に基地を建てたらたたりに・・・」 カプールのうるさい反対にエリアルドはしぶしぶ返事をする。 エリアルド「はいはい・・・」 スカーレットC「それも良いかもしれないけど罰が当たるのは怖いわ〜・・・アイツじゃないけど神の怒りって奴?」 スカーレットの言うアイツとはデスシスタールシフェルの事である。 ヴィッシュ「だが敵がまだ我々の存在に気付いてないと良いのだが・・・」 エリアルド「よし・・・進軍再開!」 グレムリー軍は再び進撃を始める。目標はアトランタ村だ。
続く
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