ガイア軍がアトランタ村にいるその頃、撤退したグレムリー軍はと言うと・・・
アデレードの森南側入り口
エリアルド王子負傷で撤退したグレムリーは再度森に攻め込むつもりで野戦キャンプを設営した。 闘士カプール「ふう・・・よかった・・・軽傷で・・・」 エリアルド「はぁ・・・だから大丈夫だって言っただろ」 エリアルドとカプールがテントの中で会話していた。幸いエリアルドの傷はかすった、どうにか軽いものですんだ。カプールも同じだ。 エリアルド「たかが軽傷で撤退するなんて大げさにもほどがある!」 カプール「しかし、王子はグレムリー公国を受け継ぐお方!何かあったら大変です!!」 エリアルド「・・・それはそうだが・・・」 テントにはヴィッシュやスカーレットキュベレイもいる。 ヴィッシュ「それで王子、これからどうなさるおつもりですか?」 エリアルド「そりゃあ作戦は続行だ、また森に攻め込む」 スカーレットC「ですが・・・盗賊は殺っちゃったけどガイア軍が残ってますよ〜それも一挙にやるって言うんですか?」 エリアルド「そのつもり、だが敵も本国から増援をよこす可能性もありえる」 ヴィッシュ「こっちも援軍を要請するべきですな・・・今からなら間に合うかどうか・・・」 この辺りで最寄のグレムリー軍の拠点はブリュタール基地ぐらいだ。 マリオン「今から間に合うのかしら?」 カプール「うむ・・・」 エリアルド「援軍が到着次第、ガイアの奴らを一気にやっつけてしまうか・・・」 マリオン「疑問点があります・・・ガイア軍はどこを拠点にここで活動を?」 エリアルドはカプールに話しかける。 エリアルド「・・・アデレードの森近くにガイア軍の拠点ってあったか?」 カプール「さぁ?・・・確か北のほうに村があったはずです」 エリアルド「ふむ・・・」 ヴィッシュ「そこを攻め落とすべきですね」 エリアルド「そうしたいね・・・だが敵の援軍が来る前に落とすべきだな・・・」 カプール「では?出発時刻は・・・」 エリアルド「明日の早朝!0800時!」 ヴィッシュ「はっ!」 エリアルド「さてと・・・明日に備えて寝るとしますか・・・」
それから数分後
ギラドーガカスタムは眠れずにいた。森を眺めていた。見張りをしていたキハールが彼に近づく。 闘士キハール「あ、まだ起きてたんすか」 ギラドーガC「まあな・・・」 ギラドーガCは森を見る。 キハール「・・・なんか気味が悪いな・・・」 ギラドーガC「ああ・・・そのようだな・・・あの森の中には遺跡があるって話だぜ」 キハール「ふーん・・・でもなんでお偉いさん方は古代の遺物なんぞに固執するんだか・・・」 ギラドーガC「さあな・・・」 その夜アデレードの森は静かだった。嵐の前の静けさとはこの事である。
続く
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