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No.280 騎士ガンダム戦記 フェイズ120「アトランタ村での作戦会議」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年02月19日 (火) 22時16分 [返信]

アデレードの森でのガイアVSグレムリーの戦いは指揮官であるエリアルド王子の撤退(ただし闘士カプールによる強制的な)でいったん幕を閉じた。しかしグレムリーは森の南側の入り口まで後退しただけに過ぎなかった。
また攻めてくるに違いない。Gセイバーたちはいったんアトランタ村へ戻った。こっちも本国から援軍を要請し、迎撃するのだ。既にコアピジョンが本国へ連絡に向かった。

その日の夜 アトランタ村警備隊駐屯地

サード「さて・・・連中がまた来る可能性ありますね、どう考えても」
Gセイバーご一行は警備隊駐屯地の作戦室にいた。グレムリーへの対策を練っている所だ。
マークW「うむ・・・態勢を立て直すのに時間がかかる、明日出撃するべきかな」
Jセイバー「ええ・・・増援が来るのは遅くても明日の10時くらいかと・・・」
Gセイバー「うむ・・・だがいつ奴等が森にやってくるか・・・」
リーナス「むぅ・・・」
作戦会議の中、リーナスは少しあることが気になっていた。
それに気付いたネクティスが話しかける。
ネクティス「どした?」
リーナス「いや・・・実はあの遺跡の事が気になってね・・・」
ネクティス「まさか・・・遺跡を見たのか?」
リーナス「まあね・・・」
リーナスは盗賊との戦いで遺跡近くに来たのだ。そのときは敵を撃破し、その敵の墓を作った後、そそくさと戦場に戻ったので遺跡どころではなかった。
だが今になって遺跡の事が気になってしまった。
ネクティス「・・・今はグレムリーへの対処だ・・・俺も遺跡は気になるが今はそれどころじゃない・・・」
リーナス「・・・そうだね・・・」
リーナスは作戦会議に戻る。
リーナス(けど私は・・・私が何なのかを知りたい・・・私はどこで生まれ育ったの?何故ファイズ島で眠っていたの?私の親は?・・・まぁ今は作戦だ、遺跡の事は後回しにしよう・・・)
リーナスは心の中でそう考えた。

警備隊駐屯地イリュージョン私室

戦いで負傷した剣士イリュージョンは私室のベッドに横たわっていた。どうにか命に別状は無いが絶対安静だ。
イリュージョン「むう・・・」
ソルガンタンク「大丈夫っすか?」
イリュージョン「まあね・・・で現在の状況は?」
ソルガンタンク「敵は撤退しました、けどまた攻めてくる可能性が高いです・・・」
イリュージョン「そうか・・・痛っ・・・」
ソルガンタンク「無理しなさんな・・・今夜絶対安静です!」
イリュージョン「そうはいかんよ・・・」
そしてイリュージョンは話を続ける。
イリュージョン「しかも・・・あいつも助けたそうじゃないか・・・」

警備隊駐屯地医務室

医務室のベッドに包帯グルグル巻きの一人の戦士がいた。バーンドライセンだ。
バーンドライセン「まさかこの俺様が・・・敵に・・・」
ガイア軍がアトランタ村に帰るときに回収したのだ。
Gセイバーとイリュージョンが入ってきた。
Gセイバー「失礼するよー」
バーンドライセン「おうおう・・・イリュージョン、お前も良い様だな」
イリュージョン「うるさいよ・・・んで・・・結局こいつも助けたのか・・・」
Gセイバー「まあね・・・けど無理するなよ・・・」
イリュージョンは部屋にいたソルガンタンクを通じ、Gセイバーに頼んで医務室に連れてきてもらった。
バーンドライセン「何の様だ」
イリュージョン「もういい加減に盗賊なんかやめちまえよ・・・お前も今回の事で分かっただろ・・・ろくな目に会わんと・・・」
バーンドライセン「ああ・・・俺は甘く見てた・・・王子様があんなに強かったとは・・・おかげで手下達もみんな殺されちまった・・・けどよ・・・一糸報いないと気が済まねえ!」
Gセイバー「そんな身体でどうする気だ!イリュージョン同様に絶対安静だそうだ」
イリュージョン「俺も気持ちはわかるがな・・・」
Gセイバー「お前さんは傷が治り次第、本国へ護送する・・・色々裁判受けてもらわんとな・・・」
バーンドライセン「・・・言いたい事はそれだけか?」
イリュージョン「ああ・・・そうだな・・・もうこの村に迷惑かけるな・・・」
Gセイバー「じゃ・・・行くか・・・」
イリュージョンはGセイバーに担がれつつ医務室を後にする。

続く




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