アデレードの森の戦いはガイアと盗賊とグレムリーの三つ巴バトルからいつも通り(?)のガイアVSグレムリーの戦いに発展(?)する。
リーナスとネクティスは敵の王子に叩きのめされた盗賊王戦士バーンドライセンを見る。彼は生きているが動けそうに無い。 リーナス「やっぱ助ける?」 ネクティス「今は戦闘中だ・・・助ける余裕は・・・」 ネクティスに向けて矢が放たれた。だがネクティスはそれを回避する。 リーナス「だね・・・」 ギラドーガカスタムと騎士マークWの戦いは続く。 ギラドーガC「おらああ!!」 ギラドーガCが剣を振るう。マークWはそれを剣で受け止める。鍔迫り合いに持ち込む。 マークW「むぐぐぐぐぐ・・・」 ギラドーガC「ぐぬぬぬぬぬ・・・」 Gセイバー「アイツ・・・なかなかやるな・・・」 Gセイバーがブグを切り裂いた後につぶやく。だがGセイバーにエリアルドが襲ってきた。Gセイバーはエリアルドに対し臨機応変に対処する。 Gセイバー「うおっと!」 エリアルド「おお、俺の攻撃をかわすとはな・・・良い反応速度だこと」 Gセイバー「貴様こそ・・・王子さまのくせしてわりと強いな」 エリアルド「王子様が強くて悪いか?」 Gセイバー「別に悪くは無い・・・」 Gセイバーとエリアルドの戦いが始まった。 Gセイバー「とりゃああ!」 Gセイバーは突きを繰り出す。しかしエリアルドは盾でガードした。エリアルドはカウンターとばかりに剣をGセイバーの顔目掛けて突き刺そうとする。 エリアルド「命貰ったぞ!」 Gセイバー絶体絶命!だが・・・ リーナス「サーベ!」 リーナスの魔法攻撃がエリアルドに向けて放たれた。 エリアルド「うおっと!」 エリアルドはそれをどうにかかわす。後2.19秒遅れていたらエリアルドの背中は切り裂かれていただろう。 Gセイバー「おお!リーナス!」 エリアルド「危なかった・・・だがあのガンダムに逃げられた・・・」 リーナスの支援攻撃が無ければGセイバーの顔にエリアルドの剣が突き刺さっていただろう。 カプール「エリアルド王子!!大丈夫ですか!!」 闘士カプールがエリアルドに駆け寄る。 エリアルド「カプールか・・・なんとか・・・」 カプールはかなり怒っていた。ガイア軍に対して。 カプール「おのれ・・・よくも王子を!」 闘士カプールはエリアルド直属の部下である。幼い頃から彼の警護をしていた。エリアルドが修行の旅に出る際カプールは同行を願ったが、エリアルドに拒否された。エリアルドはカプールを信頼はしているが彼に自分の警護を任せきりでは彼がかわいそうだ。いざと言う時に自分の身は自分で守れるように、自分の国を守れるようにとあえて剣の腕を徹底的に磨くために修行に出たのだ。エリアルドにとっては修行は独り立ちのようなものであった。 カプールは彼がグレムリー本国に帰還したのを誰よりも一番喜んだ。そして彼が立派になったのを誰よりも喜んだのだ。そして今エリアルドに攻撃を加えようとしたリーナスに怒っている。それ程カプールはエリアルドに忠誠を誓っているのだ。 リーナス「・・・なんか・・・怒ってる?」 カプール「こんのぉ小娘!!」 カプールが腕のクローでリーナスに襲い掛かる。 カプール「あたたたたた!!!」 リーナス「うひゃあああ!!凄く怒ってる!この青い球!」 リーナスはそれを盾で防御していたが、盾で防げない足に引っかき攻撃をくらっていた。 リーナス「こっちも反撃・・・したいけど・・・」 カプール「うおおおお!!!」 ヴィッシュの声がカプールを止めた。 ヴィッシュ「おいカプール!その娘は余り傷つけるな!我々にとっては重要な・・・」 カプール「あ・・・そうだった・・・」 カプールはリーナスへの攻撃を止める。 エリアルド「そういえば何故皆してあの女の子を・・・?」 カプール「さあ?・・・」 エリアルドもカプールも何故グレムリー軍とジオン族がリーナスを狙っているのかはわからない。ただ彼女は強力な魔法を駆使すると言う情報しか聞かされていない。 リーナス「やっぱアイツ・・・カッコ良いなあ・・・けど!許して!」 リーナスは呪文を唱える。 リーナス「ファンネル!!」 ファンネル、それは複数の敵を雷で攻撃する魔法だ。エリアルドとカプールは咄嗟にかわしたが、少しあたった。 エリアルド「くっ・・・」 カプール「ああ・・・エリアルド様っ!ぐう!!」 ヴィッシュ「げ!エリアルド様が!」 マリオン「ど・・・どうなさいます?」 カプール「いかん!エリアルド様が負傷なされた!いったん撤退だ!」 エリアルド「おいおいカプール・・・俺はまだ・・・」 カプール「いえいえ!このままエリアルド様に何かあったら・・・!!」 そしてグレムリー軍は撤退を始める。 マークW「ん?なんか撤退し始めたぞ?・・・」 ギラドーガC「ちっ!・・・もう撤退か・・・」 マークWとの戦いに夢中だったギラドーガCも距離を詰めて撤退する。 サード「あらら・・・逃げましたね・・・」 グレムリーはやって来た方向へと去っていった。森には静けさが戻った。
続く
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