伝道体験講話②~大熊良樹講師 (432) |
- 日時:2015年02月23日 (月) 18時04分
名前:伝統
《平成21年9月 お彼岸月の伝道練成会で、 私は一生涯忘れられない体験をいたしました。》
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「お彼岸の伝道体験・大熊 良樹」
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宇治の伝道練成会を受講された方は御存じと思いますが、
宇治の伝道は本当に丁寧なのですね。
招神歌のあとに 「●●家の御先祖様のお悟りのために 聖経甘露の法を読誦をさせていただきます」と宣言しますね。
びっくりしました。 最初は。。。なぜ
「●●家の皆さんのために」 じゃないんだろう???。
その後、聖経を1巻読誦します。 その後、残りの方が聖経を1項目読誦する中を 訪問者が普及誌を持ち訪問するのですね。
最初に申しましたように、宇治に入山させて戴き7年がたちますが、 伝道も毎月参加させて戴いてますと、 春夏秋冬の伝道があるわけです。
ある時、伝道を繰り返す中で気付いたのですが・・・・
8月にはお盆。3月・9月には お彼岸。12月はお墓に暮れのお参り。 1月にも新年の御参りに墓参する方が多いわけです。
殆ど2カ月に1度はお墓参りの機会がある。
ま、近くにお墓がある方は毎月、あるいは毎日墓参している方も いるかしれませんが、基本的にそれは無理な方が多い。
したがって、ほとんどの方の先祖供養の基本は 「仏壇供養」がベースになっていると思います。
毎日墓参したい、それも叶わぬので・・と寺社を模して作った寺院ミニチュアが、 仏壇の起源ですからねえ。
それを身近に毎日・朝に夕にお参りする。
その上で、特別な事情がない限り、どんなに遠方に住んでいても、
半年に1回・年に2回は帰郷し墓参りをするというのが、 平均的先祖供養像ではないでしょうか。
日本人の先祖供養というのはすごいですよ。
ここまで丁寧なのは、世界にもまれです。
そんな事に気付いたわけです。
お坊さん出身なのにねえ・・・・
遅ればせながら・・・ 宇治の伝道で・・・ねえ。
不思議に、また、お彼岸の頃なんかには、墓参りに行く人や、 帰ってきたお父さんお母さんに会うわけなんですよ、これが。
・・・手に、線香と青花なんか持ってたりして。。。ね。
いつの頃からでしょうか。
常に伝道では訪問先の御先祖様を意識して伝道するようになっていました。
ですから、お彼岸の頃になりますと・・自然に、
「もうすぐ彼岸の入りですねえ。」とか、
「お彼岸の中日で忙しいところすみません。。。」 なんて、言えるようになりましたねえ。
それが 不思議なことに、その一言を 言うと、
訪問先の方の表情がことごとく変わる 事に気付いたのです。
これは技術や要領ではない。 そのうち・・・
ああ、これは 御先祖様が喜んでいなさるんだー とわかりました。
先ほどはお盆月の台湾の方との伝道体験談でありましたが、
今からお話するのは、平成21年の9月。
・・彼岸月の私の体験であります。
宇治の元研修生で静岡の松井●●さんという方が伝道に来られていた。
その松井さんと、京都第一教区の女性信徒さん。3人で伝道に回りました。
そこで、その話をついついしてしまったのです。
すると、松井さんが 「じゃあ 大熊先生に、次は訪問して戴いてよろ・しい・ですか・・?」と。。。。(笑)
松井さんというのは宇治の元研修生ですが、 優秀で、真面目で、向上心がある方です。
おそらくは、私が伝道講話で毎回、力説しているテーマである 『先祖の思い』というのを実感したかった というのが、 偽らざる気持ちだったのではないでしょうか。
さて、私は、聖経を1巻、2人と読誦してから、 普及誌を持ち、訪問したわけであります。。。。
(つづく)
<感謝合掌 平成27年2月23日 頓首再拝>
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