カウンター 人類は主体的な自立を妨害し有害でしかない宗教を卒業すべし - 談論サロン天珠道
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[2111] 人類は主体的な自立を妨害し有害でしかない宗教を卒業すべし
愚按亭主 - 2016年06月15日 (水) 09時52分

 人類は、学問をもってこの物質的世界を変革するために、動物的な行動規範としての本能を捨てました。宗教は、学問が人類の第二の本能として完成するまでのつなぎとして、乳母的存在として生まれたものです。ですから、学問と宗教とは初期の段階では未分化であり一体でした。つまり、宗教も学問の成果を取り入れて発展したということです。とりわけ、初期の弁証法は同じ絶対的真理を目指すものとして密接な関係を持っておりました。

 ところが、学問が発展して事実レベルで宗教の誤謬を明らかにするようになると、個別科学(天文学など)と宗教との対立が表面化して互いに相争うようになりました。そればかりでなく、哲学レベル論理レベルでも、カントは「純粋理性批判」の序文で次のように述べております。
「形而上学の統治は最初は独断論者の支配の下に専制的であった。」として宗教的な形而上学に対して学問的な形而上学を創り上げようと志して、「二律背反論」物自体論」を提唱しました。そして、ヘーゲルは、このカントの静止体の弁証法を中身のない動かない物自体を、動的でダイナミックな絶対精神の自己運動という運動体の弁証法に革命的に創り変え真の弁証法を完成させました。このことの意義は、最早宗教は学問についてこれなくなる、これを取り入れたならば宗教が宗教でいられなくなるもので、宗教に歴史的引導を渡すものでした。

 だから現代でも弁証法を標榜するある宗教者が、本物の弁証法そのものである『生命史観』を絶対に認めようとせずに「私は、だれとかさんの弁証法は信用していないけど、古典的な弁証法で、ものを考えています。『開けば無窮・握れば一点』この世界の全宇宙の様相は一滴の水の中にさえ全て映りこんでいる。」とするのは、むしろ当然のことなのです。だから、神=陰謀を企てるものの主体性は認めても、人間・日本国民・安倍首相の主体性は絶対に認めようとしません。操り人形がその論理に合わない行動をした場合でも、安倍首相がアホだからと人のせいにして、自らの誤りを素直に認めて反省・修正しようとは絶対にしません。安保法制の問題にしても、あの時に私が主張したように日本国民の主体性を取り戻そう、独立を自分の力で勝ち取ろうという世論を高めていたならば、まさにそれが可能となる状況が生まれつつある現在、その可能性が現実化できる可能性が非常に高くなっていたはずです。ところが、あの戦争は嫌だの一点張りの安保法制反対運動のおかげで、自分たちで日本を守るという日本人の覚悟ができなくなってしまいました。結果として、安倍の暴走を止めろといことにばかり血道をあげて、この絶好の機会をみすみす逃してしまいそうdす。かくして、いつまでも主体性を持てない日本を永続化して、ひたすら外力頼みでいつかは独立できると期待するだけですが、現実はあてがはずれえますます支離滅裂になっている現状があります。これが宗教の限界なのです。

 ヘーゲルは、哲学と宗教との区別を次のように述べております。
「          哲学と宗教との区別
 即且向自的に〔絶対的に〕普遍的な内容がはじめて哲学に所属するようになるための形式は思惟の形式であり、普遍的なものそのものの形式である。ところが宗教においては、この内容は直接的な外的直観、即ち表象と感覚との手段によって捉えられる。」
「宗教によって我々に現われる真理の啓示は、人間に外部から与えられたものだというのが宗教の建前である。そこで真理は預言者または神の使といったものによって告げられる。」
「哲学は本質を認識するものだという場合、本質とは或るものそのものの本質であって、その或るものに外面的なものでないということが大事である。私の精神の本質は、私の精神そのものの中にあるのであって、その外にはない。個人的精神においては、この本質的なもの〔神的精神〕の現象にすぎないところの、非常にたくさんの実存がある。しかし外面的な実存に囲繞された個体的なものは、この本質とは区別されねばならない。
 ところが宗教もまた、この本質について知ろうとする態度である。しかし、宗教が想像の所産としてであれ、歴史的存在としてであれ、意識の対象として表象するものを、哲学は思惟し、概念するのである。この両形式は互いに差異するものであり、またそれ故に対立するものとなり、さらに矛盾するものとなりうる。両者がいわば、いよいよ具体的な形をとって来るにつれて、両者ははじめは自分たちの差別を意識するのみであるが、やがて必然的に両者が互いに敵対するものとなって来る。歴史上におけるこの対立は、一般に次のような行程をとる。思惟は一番最初は、ただ宗教の内部で、不自由に、個々の外的な形をとって現われる。第二には、思惟が強くなり、自分が自立的なものであるということを感じ、他の形式に対して敵対的な態度をとる。第三には、思惟がこの他者の中で自分自身を認知することでもって終わる。これを言いかえると哲学は、その仕事を全く独立にやること、思惟を全ての民族信仰から切り離して、自分を全く別の領域と考えること、即ち表象の世界とは全くちがった領域と考えることから始めなければならなかったのである。
 このように宗教は哲学と共通の内容をもつが、形式だけがちがっている。そこで概念の形式が宗教の内容を把捉しうるところまで完成することが大切である。哲学が宗教に打ち勝つのではなく、それと宥和せねばならない。宗教は表象を元にするものであり、哲学(概念とか普遍的な思惟諸規定)を理解することはできないが、哲学はこの内容の概念的思惟として、宗教を理解することができる点において優っている。」(「哲学史」ヘーゲル著)

 つまり、宗教は、絶対的真理(形而上学)と共通する側面を持ちながら、その実態は固定的・実体的な神=絶対者を即物的・表象的・感性的に措定したものに過ぎません。この表象的・感性的段階は相対的真理のレベルを意味します。したがって、その絶対者の内実は相対的真理なのに、衣だけは絶対的真理もどきをまとって絶対的真理然としています。相対的真理はある部分は正しくてもその他は誤りとなります。だから必然的に独断的となるのであり、専制的になってしまうのです。これを論理的に言えば、相対的真理の絶対化ということになります。これが宗教の本質であり、宗教が発展的な人類を導きえない理由なのです。この相対的真理の絶対化とは、部分的真理の絶対化ということです。これが宗教の根本的な批判であり、宗教が最早人類を導きえない理由であり、宗教はその歴史的な使命を終えて、おとなしく歴史の舞台から身を引くべきものです。

 ところが、宗教批判の運動の先頭に立ていた科学の陣営は、自らのよって立つ唯物論の立場から宗教を観念論だとして攻撃したのですが、宗教に勝利できなかったばかりか、宗教と同じ観念論だとして、自分たちの陣営の司令塔になるべき本物の弁証法であるヘーゲルの哲学を、あろうことかゴミ箱に捨ててしまったのです。つまり、葬り去るべき宗教を温存させ、葬ってはならない弁証法・学問の冠石の方を葬ってしまった、というとんでもない誤りを犯してしまったのです。

 これによって、以後の学問界は司令塔を失って本来の道である理論化・体系化の道を見失って迷走をはじめ、事実レベルの技術の発展に支えられた発見を唯一の頼みとしての発展という様相を呈しているのが、現在の学問界の実情です。その隙に、宗教の方はしたたかに「信教の自由」という市民権・生存権を既得権としてまんまとせしめて、どっかと人類の歴史に居座ってしまったのです。

〔歴史的使命の終わった宗教の人類の発展に及ぼす害〕
この相対的真理の絶対化は、ある限界を超えると真理が誤謬に転化してしまって正当でなくなるにもかかわらず、その誤謬を真理だとして人類に強制することを意味します。現在の宗教の実態はまさしく、これです。人類の発展の実態が、宗教に合わなくなっているにもかかわらず、人類に宗教に合わせるように強制して、人類の発展をどれほど阻んでいるかの現実は、枚挙の暇がないほどです。その代表と言えるものが、いわゆるハラールに合致した食品しか食べてはならないと無条件的・絶対的にイスラム教徒に強制している現実です。これは、最早文化の問題と言うより、人類の自由・発展性を理不尽に阻害しているとしか思えない実態です。

 人類は今、経済権力による世界支配をもくろむ勢力が、国家を形骸化し、意図的に社会を混乱させて、国民をバラバラにしようとようとさまざまな思想的・現実的工作を行っております。それに対して、人類は学問を自らの本能として、国家を立て直し、社会を健全にして、団結して付け入る隙を与えないようにするのが、一番の方策なのです。ところが、それを阻んでいるのが宗教なのです。これからの人類の社会のまともな発展、国家のまともな発展を阻んでいるのが宗教なのです。ですから、人類はまず宗教を卒業・脱皮する必要があるのです。




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