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☆ D I E 丸 の 絵 日 記 帳 ☆

[376] 不寛容化社会考察<後編>
2008/06/02 [ 科学・社会 ]

今日は絵なしですm(_ _)m前編、中編と書いてきた記事の続きである。
前編、中編では、ここ10年の日本は著しく
「不寛容化、厳罰化」が進んでいることを指摘した。

最後に、「では、何が問題か?」という考察を述べてみたい。


ここまでの「現状認識」には、ある程度多くの読者の同意が得られたと
思っている。が、この先の話、「不寛容化、厳罰化」が進んだ原因は何か、
と問えばと、ここは意見が分かれるところではないだろうか。

情報化社会の進展?社会の成熟?犯罪の凶悪化?経済の高度化?
私はそれらが本質とは思わない。
「勝谷誠彦」的に「利権!天下り!」というスキャンダラスな憶測も、
面白そうではあるが、今回は置いておく。

私が思う「今日の『不寛容化、厳罰化』を招いている原因」は…、

それは…、

評論家・宮崎哲弥が言うところの
「ノイジィ・マイノリティ・ムーブメント」であり、
高校教員・喜入克が言うところの
「私は傷ついたシンドローム」であると断ずる。


「ノイジィ・マイノリティ・ムーブメント」とは
(ref.「アメリカの影」1998 文芸春秋『身捨つるほどの祖国はありや』p37)
元々アメリカの社会問題であり、ノイジィ・マイノリティ(うるさい少数派)
の声高な主張がサイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)の意見を
凌駕してしまう民主主義のリスクを暗示して宮崎が紹介した言葉である。

「私は傷ついたシンドローム」とは
(ref.「学級崩壊」2007 『正論6月号』※実際未読だが検索した)
喜入がTBSラジオ「アクセス」に出演した際に確かこのような表現をしていた
ことを思い出して引用した言葉であり、要するに「今の子供」というのは
「私は傷ついたといえば勝てるということを知っている」という、前世紀末に
浮上した「セクハラ裁判」問題とも似た人権擁護のリスクを暗示した言葉である。

要するに、
昨今の「不寛容化、厳罰化」を招いた原因こそ
私たちの権利意識だったり、被害者意識だったり、
そういう事である
と、
そんな単純なことを書きたかっただけでした。

少数意見の尊重、素晴らしい。
弱者救済、素晴らしい。
危険の排除、素晴らしい。
悪人の排除、素晴らしい。
国民の権利、素晴らしい。
消費者の権利、素晴らしい。
青少年の健全なる育成、素晴らしい。
勧善懲悪、素晴らしい。

お見事!
実際、飲酒運転減りました!
実際、路上駐車減りました!
この先もっと
喫煙者、減るでしょう!
肥満、減るでしょう!
司法への関心、高まるでしょう!
学校は消費者様に逆らわなくなるでしょう!

でも、
その先には、それは素晴らしい「住み易い世界」が待っているのだろうか。
個人的には勝手に、もっと劣悪な世界になると思い込んでいるところだが。

素晴らしい社会を作ろうと、アタマの足らないニンゲンが
「その目的に対してその手段かい!?」
と、ちょっとだけ手段を間違えて、
暴走してきた結果、
世の中は、
こんなにも不寛容で、
こんなにも厳罰化が進みましたとさ。
残念!!
ココロザシだけは立派だったのにね、残念!!

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