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(27) ■写真でお題〜星降る。 投稿者:コミュ管理・大野 HOME

写真でイメージを膨らましてみよう。

 題名だけでもいいし、ショートを作ってもいい。イメージを出して遊んでみましょう。あっちこっち飛んでよしです。言葉のイメージを重ねるのも面白いものです。

 今回は、星が降り積もる写真。見ていてまったり気分♪になります。気軽にイメージ膨らましてくださいませ♪


2004年09月13日 (月) 16時26分


(28) 降り積もる想い 投稿者:ぽち HOME

「うわぁ、お父さんすごい星だね!」
「ほんとだね。この星たちは天国にいるヒトからのメッセージなんだよ」
「えー!ホント???じゃあお母さんからのメッセージもあるかなぁ??」
「探してみようか。でもこのメッセージは送られた本人にしかわからないんだよ。和也へのメッセージは和也にしか受け取ることはできないんだ」
「そうなんだ。じゃあ僕頑張って探すよ!」

「・・・・」
「どうした、和也?」
「・・・うん、お母さんの、あった・・・」
「なんて?」
「お、お母さん、(ひっく)元気だって。(ひっく)僕のそばでいつも和也がいい子に頑張ってるの、(ひぐ)み、見てるって」
「そうか。良かったな。和也。お父さんもお前がいつも元気でいてくれて嬉しいんだよ」

***************************
すいません、拙い文章で^^;
いやぁ、会話だけで繋いでみようと思ったらムズカシイですわ。
情景が目に浮かんでいただければ幸いデス。


2004年09月16日 (木) 10時54分


(29) 絵本のようで…… 投稿者:コミュ管理・大野 HOME

ぽちさん、ありがとうございます。
 星の夢を見ているのかなぁ〜お父さんと和也くんの会話に、涙腺が弱くなってきそう。(このまま会話が続くとやばい……うるうる)
 水彩絵の具にパステル画って雰囲気がありましたよ♪
 とっても、イメージが湧く会話ですよ。好きだな〜こういう感じ♪


2004年09月17日 (金) 08時45分


(31) 『夢』 投稿者:水月 HOME

会話だけという手もありなんですね。というわけでアイデアをいただき、私も会話だけで書いてみました。
……相変わらず恋愛で…………(笑)

◇----------------------------◇

「ちょっと、この写真見て。星降ってて綺麗……」
「……そうか?」
「こんな風に星が降ってきたら……綺麗だろうなぁ」
「刺さるな。こんなの降ってきたら間違いなく刺さる」
「……」
「だいたい、星がこんな形してるのは絵の中だけだろ」
「…………あのさ。隣で夢を壊すのやめてくれる?」
「お前の夢とやらに『素敵だろうな』なんて返すような俺だったら、今ごろここにはいない。お前の彼氏にもなってない」
「どういう理屈よ、それ」
「お前が夢を語り、俺が壊す。バランスはとれてるじゃないか。すばらしいほどに」
「壊さないでよ」
「いや、一つだけお前の語った夢を叶えてやった、な」
「そう? 覚えがないんだけど?」
「俺が彼氏になってやった」
「なってやった、ってところが引っかかるんだけど」
「なってほしかったんだろ?」
「……」
「俺のうぬぼれすぎ、ってか?」
「……………なってくれて嬉しい、です」

◇----------------------------◇

毎度ながら書いた後に恥ずかしさが……。書き込みをやめようかと思うほどの恥ずかしさが……。と同時にちょっとだけ「お、即席のわりにいいもんできた」といううぬぼれも(笑)
ぽちさんの絵本風を見事に崩してしまう夢のない文ですみません(汗)


2004年09月25日 (土) 23時30分


(33) 一人ぐらいは違う方向で。 投稿者:太秦の怪人 HOME

「奇襲の極意とは、とりもなおさず敵に気付かれぬことである!」
 帝国軍宇宙艦隊司令グラン中将のその演説に、フレイル大佐はある種の違和感と、そして感嘆を覚えていた。
 このようなことは用兵学の基礎の基礎である。しかし、基礎を大げさに言うことは
このような場面では将官の士気に大きな上昇効果をもたらす。戦局が、そして作戦が
困難であればあるほど、士気高揚の演説は簡潔なほうがいい。
 グランは居並ぶ将官を前になおも言葉を続ける。
「諸君! 敵は強大である! しかし、この作戦が成功すれば、戦局は一気に我々に傾く!」
 将官達の歓声が広間に響く。その高まりが頂点に達したのを見計らい、グランは
手で歓声を制した。
「時節到来であります。皇帝陛下、ご命令を」
 グランの背後の帷幕が静かにゆらぐ。その背後に皇帝ブラニム[世の
玉座があるが、帷幕にさえぎられ、その姿を見ることは出来ない。
「うむ。グラン中将、帝国のさらなる栄光のため、出撃せよ!」

 かくして帝国艦隊、総勢七万八千隻の軍艦が出撃した。
グラン中将の秘策を携えて・・・

 フレイルは先遣艦隊の一翼を指揮していた。奇襲作戦用に改装された旗艦の
ブリッジで、近づいてくる敵惑星を静かに見つめていた。
「グラン艦隊司令殿。航路順調であります。敵は我々に気付いた様子もありません」
『うむ。このまま一気に敵星中枢へと斬り込む。油断するなよ』
「ははあっ」
 艦隊は大気圏を降下し、眼下に大きな都市が見えてきた。フレイルは
内心ほくそえむ。いかに敵が強大とは言え、これほどまでに
簡単に接近を許すとは。
もしかしたら敵軍を過大評価しすぎていたのかもしれない。
 そう思った瞬間であった。眼下に見える敵星の住民たちの視線が、
一斉に艦隊に向けられたのだ!
「むうッ! 索敵手ッ! 敵は我々に気付いたのかッ!?」
「そのようであります大佐殿ッ!」
「馬鹿なッ! この完全なる偽装が見破られたというのかッ!」
「大佐! 八番艦より入電!「我、敵巨大生命体により鹵獲さる! 操舵不能!」」
「うむッ!? あれか・・・なんということだ。あの敵生命体は我らと同じ
二足歩行型でありながら、我らの何万倍も大きいではないか!」
「索敵班より報告! あれでも敵生命体の幼生であるようです!」
「むうう〜それでも戦艦を両手でわしづかみにするとは・・・全艦高度を取れ!」
「敵生命体の音声を傍受! 主スピーカーに回します!」
【うわあ〜きれい〜。ママ、空からお星様が降ってきたよ】
【すごいわねぇ・・・ホテルのイベントなのかしら・・・】
「むうう・・・何ということだ・・・我が艦を鹵獲しながら、笑っておる。
なんという、なんという残忍な種族なのだ・・・」
『フレイル大佐! 何をしておる! 攻撃だ! 臆してはならん!』
「りょ・・・了解しました! 全艦攻撃せよ!」
「はっ! 光線兵器、全砲門開け! 全方向に向け発射!」
【うわあ〜ママ、お星様がキラキラと光ってる〜】
【・・・きれいね。ため息が出そう・・・】
「大佐! 我が艦の光線兵器が通じません! 敵生命体、不気味な笑みを
浮かべております!」
「むうう・・・我が帝国宇宙艦隊をあざ笑うか・・・」
「大佐! 敵生命体が続々と集結しております! すでに全艦隊の25%が捕獲されました!」
「・・・グラン艦隊司令殿! このままでは全滅の危険性があります!
全艦撤収命令を!」
『ならん! 皇帝陛下の帝国艦隊が退くなど歴史上今だあらざることである。
あってはならんのだ!』
「艦隊司令殿〜ッ!」

 有史以来、無敵を誇ってきた帝国艦隊はここに敗れた。全艦艇の70%を
敵生命体に捕獲され、またなんとか生還した艦もみな満身創痍であった。
 グラン中将は敗戦の責を問われるため、皇帝の前に引き出されていた。
「ふ・・・不覚でございました・・・かの星は我が母星とは違い、夜空に
無数の星がきらめいてございます・・・地の利は我らにありました。
全艦隊を「星」に偽装し、星空に紛れ侵攻するという我が戦略が
見破られようとは・・・ありえないことでございます・・・」
「・・・しかし見破られたのだ。グラン、その責、死を持って償う他あるまい」
「おっ、お待ちください皇帝陛下! 次なる策がございます! かの星では、
厳冬期になると空から「ユキ」なる氷の塊が降り注ぐとか。
それに偽装すれば必ずや・・・」

バキューン!

「愚か者が・・・さて、フレイル大佐!」
「・・・は・・・ははあッ!」
「そちは敵を眼前にして生きて戻った。そちなら秘策があろう!」
「ははッ! 今回の敗因は「遠くにあるべき星」がごく低空に接近したことが
敵に見破られる理由となりました! かの星は原始文明であるとはいえ、その程度の
天文学的知識はあるものと思われます」
「ならば、どうすれば良い」
「ははっ! 敵生命体は祝い事があると「モチ」なる穀物からなる白い物体を
天高くより振りまく習性があります! その「モチ」に艦隊を偽装させれば、
今度こそ我が軍は勝てるかと・・・」
「うむ! フレイル大佐! そちを艦隊司令長官に任ずる! 今度こそ余の期待に
答えるがよい!」
「ははあぁぁっ!」

-------------------------------------------------------
うーん、私にしては超短編に属するくらい短いのですが、
こちらに掲載するには少し長すぎましたか。
真っ向勝負でネタに走った作品でしたが、これだけ冗長に過ぎると
どうにも半減しますね。

個人的には「誰もが持つ「夢」、しかし多くの人が、移ろう時の中で
忘れてゆく「夢」。そのような夢がいつしか星となり、ゆるやかに天空に上る」
なんていう少し寂しくもファンタスティックな方向に持っていっても
よかったかな、と。

ぽちさんの絵本風をさらに破壊してしまう殺伐とした話ですいません。


2004年09月28日 (火) 00時15分


(34) ぷはは。 投稿者:コミュ管理・大野 HOME

 皆さんも、気軽に感想横レスしって下さいまし。

水月さん、太秦の怪人さん、どちらも「ぷはははっ」っとなってしまいました。
◆水月さん
 会話のみなのに〜二人の掛け合いが、面白くって、「刺さるな」から、ぷははは。テレくさい。っで、なんとなく彼は、精神的大阪人のような気が(笑)
 会話でイメージ伝わりますね〜メチャメチャ楽しめましたよ♪
 (管理人の楽しみともいう/笑)

◆太秦の怪人さん
 どこが「殺伐」ですか!固そうな出だしなので、かまえて読んだら……大笑いじゃ。読んだあとも腹が苦しくてたまらん。太秦の怪人さん、笑いとるの上手すぎます。
 バキューン(笑)大ヒットです。三段落ちだし。
 (うっ!メチャメチャ語りたくなる)
 ここに置いとくだけじゃ、もったいないですよ!!
Web本『そら』にツッコんでもよいですか????
 『星空』で、〜サイトUPは? 
 メチャメチャツボです。あーー「バキューン」

◆ひとりひとりで
 イメージするのが違いますね〜すごい、おもしろいなぁ〜管理人冥利につきます♪
ぽちさんの童話風。恋愛の水月さん、SF大魔人の太秦の怪人さん。
 感動もんです。また、お題ネタこそこそ練ろうっと。へへへ。


2004年09月29日 (水) 07時58分


(35) きゃあああ(*^_^*) 投稿者:ぽち HOME

みなさん!「絵本風を崩してしまう」なんてとんでもない!!
恐縮しじゃくりです・・・(*^_^*)
水月さんの恋愛モノいつも楽しく拝見してます♪
ぽちも「刺さる」・・・プププと笑ってしまいました(笑)
&「彼氏になってやった」という彼の言い方がツボです☆

太秦の怪人さんのお話もSFファンタジーっぽくって、スゴク良いですわぁ〜☆
ぜんぜん殺伐となんてしてませんよぅ。
むしろ、読み終わってニンマリしちゃいました(^-^*)/

みなさんホントお上手ですよねー!


2004年10月04日 (月) 13時43分


(36) ぽちさんへ 投稿者:水月

まずはすけっちさん、横レスすみません。でも、横レスOKだからいいっすかね?(汗)

>ぽちさんへ
「刺さる」はちょっとベタなセリフだったかな、と思ってたんですがうけていただけて光栄です。ちなみに私は関西人なので自然とああいうセリフ入れてしまうのやもしれません。いつも笑いを求めてるわけではないですが(笑)
恋愛モノを場違いに書き荒らしているのに読んでくださっててありがとうございます。これからも間違いなく恋愛ものを増殖させていくと思いますがよろしくお願いします。


2004年10月05日 (火) 00時16分


(37) >水月 さま 投稿者:ぽち HOME

レスありがとうございます!
水月さんのサイトのフォームから直メールさせてもらっちゃいました☆
よろしくお願いします(^-^*)/


2004年10月05日 (火) 16時28分


(46) 真夜のお話 投稿者:旅鴉 MAIL

 伯爵は美しいものが大好きです。
 すぐに廃れてしまうこの世の物の美しさに飽きてしまった伯爵は、夜空の月に恋をしてしまいます。たくさんの顔を持つ月は何度見ても飽きることが無く、その光はとても冷たく心地よいのです。
 そこで伝書鳩に恋文を持たせ彼女の元へ届けましたが、月はこころよい返事をくれませんでした。心地よい夢をみんなが見られるように、わたしは夜を守らないといけない、と云うのです。
 そんな望まぬ言葉を返された伯爵はたいそう怒ってしまって、魔法で月を空から引き離し、自分の城に閉じ込めてしまいました。月は可憐な声で、しくしくとしおらしく泣き続けましたが、伯爵は美しい月が手元に居れば、他はどうであってもそれだけで満足なのでした。
 でも村の人々は大変です。夜が来なくなったので眠ることができなくなってしまい、何をしていても疲れてやる気がおきません。夢見心地なのは、夜で包まれた城で暮らす伯爵だけです。夜を返して欲しいみんなは相談して、太陽に協力をお願いしました。
 そうすると、神でもある太陽の息子が人々の前に遣わされる事になりました。炎の弓の名手である彼の手で伯爵を殺してしまおうというのです。ですが使い走りでおもしろくない神はこう言います。必ず代償をもらうからな、と。
 魔法でそれら全ての出来事を知っていた伯爵は、月との間にできたたくさんの子供たちを呼びました。母の月に似て美しい光を放つ、五本足の星々です。
 お前たちはこの城に放たれる矢を体で受け止めなさい。伯爵は子供達に命じます。
 ついに城に豪雨のように降り注ぎ始めた炎の矢を、星達が言いつけどおりに受け止めます。二人の為の夜を彩る絢爛な花火を見上げる伯爵は、ははは綺麗だな、でもお前のほうがもっと綺麗だよと月を褒めます。子供達が次々とんでいく様に月はさめざめ涙を流します。そしてその涙から生まれた新しい星達もまた、父親の命令通りに神の矢を受け止めにいくのです。月がいくら懇願しても、伯爵は子供達への命令を撤回することはありません。月と自分が無事ならば、伯爵はそれでいいのです。
 この、人と思えない伯爵の仕打ちに、海のように深い月の優しさといえど限界でした。
 もう月は迷いません。伯爵の心を夜で包み込み、二度と光を感じることのできないようにしてしまいます。あらゆる光を失った伯爵は月を手許に見ることの出来ない絶望があまりにも大きすぎて、そのまますぐにんでしまいました。
 伯爵の呪いを逃れた月は、再びみんなの元に夜を届けようと、子供の星達と一緒に空に昇ります。が、その時です。
 月は神の放った炎の矢に刺し貫かれ、そのまま地面に落ちて粉々に砕けてしまいました。これでもう夜は二度とやってくることはありません。

 では今私たちが目にする夜は、この月は一体なんなのでしょう。
 実は、あれは真っ黒な夜に閉ざされた伯爵の心です。月を純粋に愛していたまま夜に閉ざされてしまった、伯爵の愛なのです。神は人の愛がこんなにも美しいことを知っていて、わざと月を殺したのです。でも、この月には、この夜には欠けているものがあります。
 それはみなさんも知っていることでしょう。この夜にはみんなに夢を与える力はありません。夢はお昼に太陽がみんなに与えるものだから、夜にはあんまり覚えていなくて、だからこそ取り留めがないのです。夢をはっきり覚えていられる人は、たぶん伯爵を感じられる余裕のある、心豊かな人なのです。
 さて、月の破片から夢を人々に与える力を太陽に渡してしまった神は、それで一体何の得をしたのでしょうか。
 答えは簡単です。あなたたちも昔伯爵の住んでいたあのお城へ行って御覧なさい。
 そこには今でも神が住んでいます。伯爵が座っていたふかふかの椅子と、城中にきらきら光る月の子供達を代償として手に入れて、彼はきっと満足げに次にくる用事を待っている事でしょう。


――――――――――――――――――――――――――――――

 童話風ウソ神話です。こういう投稿にしてはあまりに長くなってしまって、読んでいただける方には申し訳なく思っております(平謝)。写真のイメージとどんどん離れちゃったかな〜……もうちっとコンパクトに物語を伝えられたらいいなあと思う今日この頃であります。


2004年12月06日 (月) 02時45分


(48) よかったすよ。 投稿者:コミュ管理・大野冬基

 旅鴉さん〜こちらも参加感謝です♪
 伯爵、ダークですね。好みです(オイ)イメージ、ガンガン伝わってきますよ〜。絵にしてみたくなります。あまりの非道さにもくるものあり。月の優しすぎる人柄にもくるものあり。

>そのまま地面に落ちて粉々に砕けてしまいました
 えーーーーどうなるの??? で、驚きました。次でなるほど〜それと、太陽の息子も、個人的に惹かれますわ。(こっちのほうが、伯爵よりダークそうで)

 って、よかったら、皆さんも、こそっと旅鴉さんとこにメール送ってくださいなぁ〜。よろしくです♪


2004年12月09日 (木) 10時29分


(56) 魔女の条件 投稿者:御木 昴

 「・・・これが最後の試験になります。合格するための条件は先日のガイダンスとおりです。この試験は・・・」
 目を開けると信じられないくらいの光が輝いていた。
(これが「でんき」とかいうものなのか・・・便利そうだけど、明るすぎてちょっとやだな。)
 試験場所はたしか非現実世界(グリージニア)の「びる」とか言う建物の屋上だと事前に知らされていたが、風がきつい。
(高い所ってこんなに風がきついものなの?)
 グリージニアは現実世界(フィリージア)とは全然違う。むしろ正反対なくらいだ。
 (フィジーリアの人々はグリージニアのことを知っているのかな?フィジーリアの人にしてみれば、グリージニアが非現実世界なんだろうけど。)
 「・・・に基づいて行われます。よろしいですか、ミス・レリィシア」
 「もちろんOKよ、マスター」
 「それでは始めてください」
 (よし、やってやるぞ。気合い十分で望んだこの試験。絶対に成功させてやる。)
 深呼吸をして高揚していた気持ちを落ち着かせると、目をつむる。
 (お父さん、お母さん、わたし、やります)
 心の中で試験の無事を願う両親に語りかけ、目を開く。それが始まりの合図。
 「まず初めに、魔法陣(サークル)を描く」
 手順を声に出して、さらに確認する。こうでもしないと間違っていそうで恐い。
 腰に巻いたポーチから魔譜(スコア)を取り出し、それに記されたとおりに(こっそり拝借した)チョークで描く。
 しばらくして、魔法陣が完成した。我ながら人生成功のできだ。
 「次は、源素(エレメンタル)を調合して、魔法陣に振りまく。」
 同じく、ポーチから小瓶を取り出し、中に入ったキラキラと光る粉を慎重に魔法陣の上にまいた。
 
 これで舞台は整った。

 「大いなる力の源、母なる大地の源、父なる海原の源、今此所に集いてその力を示せ、我に力を与え給え。」
 魔法陣がにわかに光を帯び、源素がそれに反応し、不可視の風に踊る。
 「望むは”光”、すべてを導く数多の輝き。今一度、我に光を与え給え」
 魔法陣が一瞬強い光を放ったが、すぐに元の、あの優しい光に戻る。
 ――― 一瞬、すべての音が消えた
 すると突然、街を覆っていた光が全て消えた。
 「どういう事ですか、ミス・レリィシア!これではただ街を混乱に陥れるだけです!あなたはこの街をどうするつもりなんです!?」
 試験官がが私に向かって叫んだ。無理もない。溢れんばかりの光に包まれていた街は、今は足下さえ見えないほどの深い闇に包まれている。
 しかし私は笑った。下にいた人々は、私の魔術によって、ほとんどの行動を禁じられている。唯一許されていることは「見上げること」。歩いていた人、「くるま」に乗っていた人、オフィスで働いていた人。この街の全ての人が、空を見上げているのを気配で察知した。
 そして、私は試験官の質問に答えた。

 ――――来たれ

 その時、何かが空からゆっくりと舞い降りてきた。黄金の光を放つそれは、独特の形をしていて、何かを探しているように落ちてゆく。
 そして光は、ある男の手のひらに舞い降りた。
 次の光も。そのまた次の光も。
 数えきれないほどの光が、街の一人ひとりに舞い降りる。
 「これが答えです、先生。」
 「・・・これは、星。」
 「そうです、星です。明るい街だと事前に聞いていたので、街の灯りを消す魔術を始めに使いました。だけどこれだけじゃけがをしたりする人が出てくるので、街の人々に立ち止まって空を見てもらう魔術も同時にかけました。最後の星は、光も神にお願いして借りた光です。こんな小さな灯りだと、あのぎらぎらした光では、なんてことないものになってしまうから。これが最終試験の私の回答です。」
 「・・・そうですか。わかりました。では、ミス・レリィシアの魔術師資格試験、最終試験の結果を発表します。」
 また、心臓がどきどきとし始めた。緊張する。この試験で夢にみてきた魔術師としての一歩を踏み出せるかがかかっているのだ。

 「私、エレナ・レリィシアは、魔術師見習い、ミス・ソフィア・レリィシアを第三級魔術師として此所に認定します」
 この夜、街にいた全ての人が、喜びに包まれた。

 魔術師資格試験最終試験課題、「人を幸せにすること」

―――――――――☆――――――――
初めまして。会員でなくてもOKということなので、書いてみました。 人に自分が書いた文章を見せるのは初めてで緊張しています。ファンタジーっぽい雰囲気が伝われば幸いです。


2005年09月17日 (土) 15時24分


(57) 参加ありがとうございます。 投稿者:管理/大野冬基

 御木 昴さん、はじめまして、『魔女の条件』読ませていただきました。魔法の学校物になるのかな? 人をしあわせにする〜最終試験というのも白魔術のようで素敵ですね。星がキラキラ人を照らすのですね〜〜と、これには前後の物語が? 長編連載っぽい雰囲気ですよ。世界観やそういう部分もみたいかも♪

 初めて、人に文章を見せるのはドキドキですよね。自分も楽しくなる作品を作ってくださいね〜そうすると人へも楽しさが移りますので♪

 のちほど、HTMLに起こしますので、もしサイト作ることがありましたら、アドレス教えてくださいね。どうぞよろしく。


2005年09月20日 (火) 12時34分




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