この街の何処かに、宇宙との交信塔があるんだって。
まだ私が小学生だったとき、同級生が言った言葉を思い出した。
私はいま、上司の目を盗んで、昼日中に職場を抜け出し、オフィス街の暑い歩道に立ち尽くしている。ガラスの壁に囲まれて、反射する陽光に目が眩む。
たとえば あんな ビルディングの 屋上。
見上げた私の目を、最上階のガラス窓からの閃光が刺した。
………のは気の所為だったようだ。思わず目をつむり、やがて開いたときには、窓は雲の翳になっていた。
私は自分と、宇宙からの交信を信じていたあの子を笑いながら、それでもどこからか電子音が微かに聞こえたらよいという思いつつ、短い昼休みを終えることにした。
Pi Pi Pi。
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ご無沙汰しております。
管理人さまの「宇宙につながってる」発想を勝手に拝借してしまいました。
仕事してると、まず日中はそとに出ないので、こんなふうに空を見上げることがないなあ、と思って書いてみました。(私、疲れてるのかな…(^^;
それにしてもキレイな空ですね