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No.415 騎士ガンダム戦記 フェイズ246「ついに発覚!リーナスの正体!」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年01月26日 (月) 22時14分 [返信]

レイブンの秘密アジトに潜入したリーナス。そこで彼女は「ジオン族極秘計画 ホムンクルスR製造日誌」と言うノートを発見、読んでいた。どうやらそれは誰かの複製・クローンを製造していたものらしい。

リーナス(さて・・・次だ!急いで読まないとあいつが帰ってくる!)
と言う訳で急いで読む。

「C月J日、ファイズ島から出て1ヶ月未満だが見に行ってみた。彼女は何の問題も無く幼女に成長している。このまま正常に成長して欲しいものだ。今現在私はグレムリー公国にいる。現在我がジオン族リグ地方部隊はそこで再編中だ。再編には時間がかかりそうだ。開発コード「R」。これの完成はまだまだ先かもしれないがやってのけてやるさ。」

「C月N日、グレムリー公国の支配者ギレン王に例のホムンクルス計画のことを話した。これは私と今は亡きジークジオン様、そしてジオン親衛隊隊長ゼノンマンサ以外は誰も知らない超最高機密だがもう私しかこの計画を知るものはいない。だから一応ギレン王のみに話しておこう。彼にはリグ地方を制圧できる最強の秘密兵器だと話してあるがそれは違う・・・」

リーナス(待ってよ・・・そのホムンクルスは一体・・・ファイズ島・・・Rって言うのは一体どういう意味・・・!待ってよ・・・まさか・・・)
リーナスは恐る恐るページをめくっていった。
そこには色々とホムンクルスと言うかクローンの成長記録があった。

「D月D日、グレムリー軍とジオン族の統合再編の真っ只中、ファイズ島に行ってみた。やはり例の幼女は正常に成長している。これは来月が楽しみだ。だが皮肉なことだな。かつて私を封じたあの忌々しいキルケーの女王の複製が私の尖兵にするなんて・・・奴は優秀な魔法使いだ。私を封じるほどにな。」

リーナス(キルケーの女王・・・?私と同じ姿と名前の・・・?まさか・・・!その女王のホムンクルスって・・・!?)
リーナスは震えながらページをめくった。そして魔力クリスタルとやらを移殖した日の記録を見つける。

「E月I日、ついに彼女は10歳程度に成長した。可愛らしく美しい少女に成長した!少しながらも魔力が感じられる。これならば例の魔力クリスタルを移殖出来る!そして私は培養カプセルから出したRにクリスタルを移殖した。クリスタルを粉末化して彼女の腹部と手に注入した。そして死んだように眠ったままの彼女を再び培養カプセルに入れた。ついでに現在の魔法や使い方、世の中の常識も学習しておいた。後は15、6歳ぐらいになったら覚醒するだろう。言語の読み方や喋り方も学習されているから色々とまともに喋れるだろう。それが楽しみだ」

リーナス(まさか・・・)
嫌な予感がする。リーナスはそう感じながらもページをめくっていく。そしてあるページに目が止まる。

「F月A日、彼女は順調に成長している。可愛い少女にな。いいスタイルの美少女になりそうだな。後は来月に覚醒するだろう。そうなるようにしてある。その時、彼女は産まれるのだ。そうだ、そろそろ奴に名を付けておこう。そうだな、あの忌々しいキルケーの女王と同じ名前がいい。そう・・・名はリーナス!リーナスだ!元々あのキルケーの女王であるリーナス・キルケニアスのクローンなのだから。きっと愉快なことになるだろう!大昔この地を治めたキルケー王国の女王の力が今度はこの地方を目茶目茶にする為に使われるなど・・・本当に楽しみだよ!」

リーナス「!・・・」
リーナスは思わず日誌を落としてしまった。そんなバカな・・・そんなことがあるだろうか・・・
リーナス「嘘・・・でしょ・・・こんなのって・・・」
記憶の無い自分がジオン族によって作られた存在であった・・・なるほどだから記憶が無かったというのか・・・両親も帰る家も無かった。自分は記憶喪失では無かった。ファイズ島で目覚めた時点で彼女は産まれていたのだった。やっぱり私はあの時産まれたばかりの存在だったのだ。そう、魔道人造人間として。
リーナス「私は・・・私が・・・クローン人間だなんて・・・」
リーナスはそれまで自分が知りたかった事の事実を知ってショックを受けて、その場に伏せた。
リーナス「私は・・・私は・・・ああ・・・あああああああ!!!」
リーナスは頭を床にたたきつけた。2,3回くらい。だが彼女はすぐに我に帰った。自分の製作記録の書かれた日記が目に入った。続きを読んでみたい。彼女はそう思っていた。
リーナス「続きを読まないと・・・」
リーナスは恐る恐る日記を手に取る。

「G月B日、私はそろそろ出来上がるリーナスを見に行った。彼女は予想通り、あの女そっくりの美少女に成長していた。彼女からは強力な魔力が感じられる。あのリーナス女王と同じくらいの。来週ぐらいには覚醒するだろう。彼女が覚醒する時、それはガイア最期の日となるだろう。そして私の野望と亡きジークジオン様の理想が達せられるのだ!ジークジオン様!見ていてください!」

リーナス「まさか・・・」

「G月C日、ガイア王国がファイズ島に目を向け始めた。奴らに見つかると色々とヤバイ。明日、彼女の培養カプセルを回収しよう。自分で回収したいところだが残念なことに明日、私はギレン王に呼ばれてグレムリー首脳部の会議に参加させられる事になった。止むをえんので部下である騎士ギャンクリーガーらにファイズ島のリーナスの回収を命じた。彼らの一部の者達に僅かながら事情を話して行かせる事にした。ガイアの奴らに回収されないことを祈ろう・・・」

リーナス「私は島で覚醒した日の前の日だ!・・・」
リーナスはドアの隙間から外を覗く。まだレイブンは帰って来てない様だ。今のうちに逃げよう。
リーナス「逃げちゃおう!・・・おっと・・・ウイッグを忘れる所だった・・・!」
リーナスは床を叩いた時に落ちた鬘を被るとそのまま研究室を後にした。

続く


No.414 騎士ガンダム戦記 フェイズ246「謎の研究室と謎のホムンクルス」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年01月22日 (木) 22時55分 [返信]

リーナスは偶然侵入してしまったレイブンの秘密アジトに潜入中だ。

その頃Gセイバーたちは・・・

Gセイバー「リーナス!リーナス!」
ナイトシーカーA「落ち着けって!」
ナイトシーカーB「やめろってGセイバー!」
Gセイバーがうろたえながら岩山を削ろうとする。ナイトシーカーたちはそれを止めようとする。
ナイトシーカーC「誰かに見られたらやばいって!今は潜入中だっての忘れたか!」
Gセイバー「でも・・・リーナスに何かあったら!」
そのときだ。岩山のある部分が光り始める。レイブンとリーナスが消えた辺りだ。
一同「はっ!やばい!」
皆散会して隠れる。
現れたのはフードの人物、レイブンと思しき輩だ。
レイブン「忘れる所だったな・・・」
レイブンは首都とは違うのほうへ向かっていった。
ナイトシーカーA「あいつ・・・どこへ行く気だ?」
ナイトシーカーB「あの方角だと小さな村があったはずです、確かケネディ村だったような・・・」
Gセイバー「あいつ・・・何をしに・・・行ったんだ?」
そしてGセイバーは再び岩山を必死に調べ始める。
Gセイバー「リーナス・・・無事でいてくれ!」

その頃リーナスは・・・

リーナス「よし・・・」
リーナスは研究室に忍び込んだ。レイブンがいない今のうちに色々と調べてやるのだ。
研究室にはいろいろと沢山ある。フラスコやビーカー、様々な書類、本が多数しまってある本棚、壁に貼ってある魔法陣の描かれたポスターなど色々とある。どこと無く怪しげな感じがする。
リーナス「うう・・・何か不気味って感じがする・・・でも・・・!」
リーナスは勇気を振り絞りながら研究室を調べる。
リーナス「これは・・・魔法関係の本かしら・・・えーっと・・・なにこれ・・・ホムンクルス?」
その「ホムンクルス作るか」と言う本によるとホムンクルスとは人造人間の事で錬金術と魔法を駆使して作るという。
リーナス「人を作る・・・か」
リーナスはある本に目を止めた。キルケー文明の研究所がある。だがその隣にはあるものがあった。日誌のようなものだ。どうせ色々と研究しているあいつのことだから何かの研究のノートだろう。だが手に取ったリーナスはノートを見て関心を示した。タイトルは・・・「ジオン族極秘計画 ホムンクルスR製造日誌」
リーナス「ホムンクルスですって・・・ジオン族の極秘計画・・・?ジオンはそんなものを・・・」
リーナスはその日誌を読む・・・そこには・・・

「A月B日 ファイズ島に秘密裏に建設した研究所において例の秘密兵器の製造に入る。私自らが提案した秘密兵器だ。あの忌々しい女の髪の毛を元にしてホムンクルス・・・いや複製人間を生み出してやる。うまくいけばあの女そっくりの複製人間が誕生するだろう。培養カプセルの中でうまく生成されるのが楽しみだ。これが完成すればジオン族の世界征服は達せられたも同然。道のりは険しいだろう・・・だがやってしんぜよう!我を助けてくれたジークジオン様のためにも!」

リーナス「ファイズ島って・・・私が目覚めたあの島・・・?」
ファイズ島・・・リーナスが発見されたあの島だ。そう言えばあの島にはジオン族の拠点らしき所があった。
リーナス「次だ・・・」
日誌にはホムンクルスの製作記録が書かれているようだ。

「A月E日 着手開始から4日後、あの女の毛を入れた。これで複製人間ができるであろう。」

リーナス「あの女って・・・」
リーナスは日誌をいそいそと読んだ。奴が帰ってくる前に全部読まねばならないと思った。そして気になる文面を見た。

「A月J日、古代キルケーの遺跡から奴の魔力クリスタルを盗み出してきた。例のホムンクルス開発に役立つだろう。忌々しいキルケーの女王の魔力が込められた魔力クリスタル。髪の毛にも奴の魔力が少量ながらあった。髪の毛に込められた魔力だけでは低レベルの魔力を秘めているだけになりかねないのだ。」

リーナス「魔力クリスタル・・・ですって?一体・・・あの女王って・・・?」
ページを開いていく。そしてホムンクルスが出来たと思われる文面を発見した。

「B月M日 製造開始から40日後、培養カプセル内部についに胎児が形成された!やったぞ!コイツが成長するのが楽しみだ」

リーナス「ついにホムンクルスが出来たのね・・・でもそのホムンクルスは・・・」
リーナスはページをめくる。

「B月Q日 例の胎児は赤ん坊クラスに成長した。中々可愛らしい顔つきだ。髪の毛はアイツ同様に金髪だ。お楽しみにしていてくださいジークジオン様!最高の秘密兵器が出来上がる時を!あなたの理想を・・・そして私の目標も達してやります!」

「B月T日 ジークジオン様がお亡くなりになったという報告を受けた。バカな!私の計画はどうなるのだ!・・・ならば始めてしまったものはしょうがない。私独自の手でやってやる・・・!」

リーナス「ジークジオン・・・王様が言ってたジオン族の支配者・・・」
リーナスはページを進める。

「B月U日 他の連中は皆逃げ出すという。私は少し残ってやる・・・例のホムンクルスはまだ成長しきっていないのだ。この魔力クリスタルを奴に移殖せねばならないのだから」

リーナス「それほど奴はこのホムンクルスの開発に・・・でも私とこのホムンクルスはどういう関係なんだろ?」
リーナスはそう考えつつもページをめくる。

「B月V日 例のホムンクルスはまだ成長しきっていない。移殖可能年齢である10歳ぐらいまでには3ヶ月ほどかかるようだ。月に2、3歳ぐらい成長するホムンクルス。その間島を離れていこう。新たな潜伏場所を固めねばならない。潜伏場所はグレムリー公国。あそこはこのリグ地方で唯一我々に味方してくれる国家だ。一旦離れておこう。定期的に行って成長を確認しておかねばならない。このままほおって置いても勝手に成長していくのだ。」

リーナス「奴は一旦島を離れたのね・・・」

続く


No.413 騎士ガンダム戦記 フェイズ245「レイブンの秘密研究所」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年01月20日 (火) 22時06分 [返信]

レイブン尾行中に謎の岩山に吸い込まれたリーナス。そこはただの岩山ではなかったようだ。

どこか、多分岩山内部

リーナス「ここは一体・・・」
リーナスはただ通路を進んでいく。だが警戒していた。もしかするとレイブンがこの秘密施設と思われる。もしかしたら何らかのトラップがあるかもしれない。そしてレイブン本人もここにいるのかもしれないのだ。
リーナス(注意しないと・・・もしかしてここには・・・)
リーナスはここに自分に関係するキルケーの秘密が隠されているのではと感じた。
リーナス(少し探索したい所ね・・・)
その時だった。通路の向こうから誰かがやってくる!
リーナス(やばい!)
リーナスは咄嗟にそこにあった扉に入る。
リーナス「ふう・・・」
どうやら何者かは通り過ぎた。リーナスは恐る恐る扉を少しだけ開けて覗く。例の何者かはフードの男レイブンだった。
レイブン「さーて・・・資料資料・・・」
レイブンは違う扉に入っていった。
リーナス(資料・・・ねえ・・・)
リーナスは自分が咄嗟に入った部屋を見渡す。木箱が多数置いてあった。どうやら倉庫のようだ。
リーナス(何が入っているのかな?)
リーナスはそーっと木箱のふたを開ける。木箱の中身は多数の石だった。しかしその石はエメラルド色であった。そしてリーナスはその石から魔力を感じた。
リーナス「石から魔力が・・・」
リーナスは思い出した。この石は魔法石と言う特殊な石だ。魔法石はその名の通り魔力を秘めた石なのだ。
リーナス「あいつ・・・こんなものを多数持って何を・・・」
リーナスは他の木箱を調べてみる。やはり魔法石だった。
リーナス「ここは魔法石の倉庫ってとこね」
その時、部屋の外でガチャと音がした。どうやらレイブンが部屋を出たようだ。
リーナスは扉の隙間から覗く。レイブンは本を持って通路の向こうへ行ってしまった。
リーナス(あいつが入った部屋に入ってみようかしら)
リーナスはレイブンがさっき入った部屋に忍び込む。
リーナス(うわー・・・本がいっぱい・・・)
その部屋は沢山の本があった。どうやらここは本の部屋のようだ。書籍である。
リーナス「何の本だろう・・・」
リーナスは手に取った。それはミガキ博士著のキルケー文字研究書だ。それに魔法やキルケーに関する本ばかりだ。リーナスは魔法研究書を読む。
リーナス(魔法に関する本か・・・)
リーナスは益々レイブンを怪しく感じた。もう少し調べてみる必要があるかもしれない。
リーナス(何か知ってるかも・・・)
リーナスは通路を進む。気づかれないように。そして分かれ道だ。右か左か、それとも真っ直ぐか。
リーナス(真っ直ぐ真っ直ぐ!)
リーナスは迷うことなく真っ直ぐ進む。左右の道に何があるか気になってはいたが真っ直ぐ行けばレイブンがいるような気がした。そして・・・
リーナス(この部屋は・・・)
真っ直ぐ行った所に大きな扉があった。上には研究室と書かれたプレートがあった。まさかここは奴の研究室なのか。
リーナスはドアの隙間から研究室とやらを覗いた。
リーナス(いたよ・・・)
レイブンは案の定いた。研究室はその名の通り研究室であった。フラスコやらビーカーやらが置かれており、魔法陣の描かれたポスターのようなものが壁に貼ってあったりした。
レイブン「うむ・・・このまま研究しているだけじゃなあ・・・」
レイブンは喋る。
レイブン「やはり奴がどうしても必要だな・・・コードネーム:リーナスがなあ・・・」
リーナス(私が必要・・・一体何に?)
レイブン「奴を使って我が悲願をかなえたいよ・・・」
リーナス(悲願・・・悲願って一体・・・?)
レイブン「あ・・・そうだ・・・アレを買うのを忘れてたな・・・」
リーナス(やばい!奴が出る!)
リーナスは咄嗟にその場から退避するとさっきの分かれ道に出た。そして左に曲がってそこにあった部屋に入った。そこは木箱が多数あったさっきの倉庫みたいな部屋だ。
リーナス(ふう・・・危ない・・・見つかる所だった・・・)
少し開いた扉から覗いてレイブンがいなくなったのを確認する。
リーナス(アイツの研究室に少し忍び込んでみようかな・・・?)

続く


No.412 騎士ガンダム戦記 フェイズ244「ここどこ?秘密の施設?」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年01月15日 (木) 21時43分 [返信]

どこかへ向かうレイブンを追跡するリーナスたち。奴は一体どこへ向かうのか?

ナイトシーカーA「奴は・・・どこへ向かうんだ?」
レイブンに気づかれないように彼らは木々に隠れながら進む。
ナイトシーカーB「明らかに首都とは違う方向に向かってますね」
レイブンは首都の西方向へ向かっている。そこに何があるのかは誰も知らない。
リーナス「何があるのか知ってる?」
ナイトシーカーC「さあ?そこまでは・・・」
そしてレイブンはある場所で止まる。岩山だ。10mくらいはある山だ。そして彼は周囲を見る。誰も見ていないと確認したように岩山に向かう。
Gセイバー「一体何を・・・?」
そして岩山のどこかを触ると突然レイブンは岩山に吸い込まれるように消えてしまった。
一同「!?」
Gセイバー達は突然レイブンが消えたことに驚いた。
Gセイバー「奴はどこに!?」
ナイトシーカーA「この岩山・・・もしかしたらただの岩山じゃないんじゃないのか?」
ナイトシーカーB「ありえますね」
Gセイバーたちは岩山に近寄る。そしてレイブンが消えた地点を探る。
ナイトシーカーD「何も無いみたいだな・・・一見ただの岩山だな」
リーナス「でもなんだろう・・・この感じ・・・」
ナイトシーカーA「どうした?」
リーナス「いやね・・・何か魔力みたいな感じがしてくるのよ・・・僅かながら」
Gセイバーは岩山の岩肌を見つめる。
Gセイバー「確か・・・この辺を触ってたな・・・」
そして岩肌に手をやる。だが何も起こらない。
Gセイバー「これは一体?・・・」
ナイトシーカーA「もしかしたら何かに反応する仕掛けか?」
リーナス「となると・・・」
リーナスは岩場を触る。すると・・・
リーナス「あれ?・・・ちょっと?」
一同「!?」
リーナス「あれ〜?」
リーナスはレイブンのように岩肌に吸い込まれるように消えてしまった。
Gセイバー「り・・・リーナス!!」
後に残されたGセイバーたちは戸惑うのだった。

岩山近く

レイブンと彼を追うGセイバーたちをつけている者がいた。
シャドークゥエル「あらら・・・消えちゃったよ・・・」
シャドークゥエルだ。彼は主であるマリオンの命令で司令官レイブンを探っていた。しかしレイブンをつけている者達を察知して彼も少しばかり警戒しながらついて行った。
シャドークゥエル「まさかガイアのスパイがこの国に侵入していたとは・・・報告すべきかな?」
しかし彼は少し戸惑った。報告すると何気に自分と主人がヤバイと思っていた。司令官をつけていたことがばれかねない。
シャドークゥエル「やめておくか・・・しかし・・・例の小娘が・・・」
シャドークゥエルはレイブンとリーナスが消えた岩山を見つめる。
シャドークゥエル「あそこは魔力を持った奴にしか反応しない仕掛けがあるようだな・・・」

どこか

リーナス「いたたたた・・・」
リーナスは尻餅をつきながらどこかにいた。通路のような所だ。石造りの通路には所々に灯りがあった。
リーナス「ここどこ?」
リーナスはとりあえず調べてみることにする。だがここには多分レイブンがいるかもしれない。ばれないようにせねば・・・
リーナス(ここは一体・・・まさか・・・岩山の中って事は無いわよね・・・)
リーナスは通路を進む。通路の横には扉がいくつかあった。しかし彼女はその扉に目もくれずに進む。
リーナス(ここってどこかで見たような場所ね・・・)
リーナスはそう思った。そう言えばこの間行ったアデレードの森の遺跡に似ているような気がした。ここはまさかキルケー文明の遺跡なのか?リーナスはそう感じながら歩き回る。ばれないように。
リーナス(何だか不安になってくる・・・Gセイバー・・・)

続く


No.411 騎士ガンダム戦記 フェイズ243「ペズン砦覗き見」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年01月12日 (月) 22時05分 [返信]

リーナスたちはただいまグレムリーに潜入中・・・

リーナス「ダメなのね・・・でもなあ・・・」
ナイトシーカーA「ならば・・・覗き見と言うのはどうだ?」
Gセイバー「覗き見・・・」
ナイトシーカーA「そうだ、砦内部を覗いてやるのさ」
Gセイバー「覗き見って・・・なんかいやらしく聞こえるな・・・」
ナイトシーカーA「敵の秘密とやらを見るんだ・・・何か収穫があるかもしれん」
リーナス「やってみる価値はあるわね・・・」
Gセイバー「それでいいのか?」
リーナス「覗こうがかまわないわ・・・何かわかるかも」

ペズン砦周辺

リーナスたちはペズン砦の近くにある大木に登っていた。大木は全長19mくらいはあるサイズで枝もかなり太い。故にそこにいれば砦を覗き見できることが出来るのだ。
ナイトシーカーB「丁度いい大木があってよかったな」
ナイトシーカーC「さて・・・基地の中を見てみますか」
ナイトシーカーCが望遠鏡を取り出した。そして覗く。覗き見偵察作戦開始だ。
ナイトシーカーC「うむ・・・」
ナイトシーカーCは砦を見る。入り口には兵士ブグたちが警備を固める。そして砦の窓を覗く。マリオンが見えた。
ナイトシーカーC「何か可愛い娘がいるね」
Gセイバー「どれどれ・・・」
同じくGセイバーも望遠鏡で砦を覗いている。ナイトシーカーCの覗いている所を見た。
Gセイバー「アイツはダークウィッチマリオンだ」
マリオンはどうやら部屋で報告書らしきものを書いている様だ。だが書いている最中にため息を吐いた。どうやら彼女も苦労しているようである。
Gセイバー「まあ、あいつの苦労がわかりそうだ・・・」
リーナス「確かに・・・」
二人は幾度無くマリオンと戦ってきた。そして何度も負かしている。だから彼女も失敗続きで色々と苦労しているようだ。Gセイバーは他の部屋も見る。
Gセイバー「お、あそこにいるのはヴィッシュか・・・」
ヴィッシュがとある部屋で闘士ヅダと話し合っていた。
Gセイバー「何を喋ってるんだろうな、あいつら」
リーナス「さあ・・・?」
リーナスも望遠鏡で砦の窓を覗く。彼女の視線の先には腕相撲をする兵士達がいた。
リーナス「ふーん・・・あ」
今度はある部屋を見つけた。机に多数の本やら資料が散らばっているようだ。
リーナス「何かな、あの部屋?書斎かな?」
Gセイバー「あそこに何かありそうだが不用意にいけないよな・・・」
リーナス「突入したいけどダメよね」
Gセイバー「100%ダメだ」
ナイトシーカーC「ん?あれは・・・」
ナイトシーカーA「どうした?」
ナイトシーカーCは入り口付近を見た。入り口付近にはリーナスたち同様にフードを被った何者かがいる。ブグたちが敬礼しながら。
ナイトシーカーC「何者かが砦から出ます」
Gセイバー「何だアイツは?」
ナイトシーカーC「敬礼していた所からかなりの大物みたいですね、上層部の者でしょう」
Gセイバー「ほお・・・上層部か・・・まさか奴がレイブン・・・!」
リーナス「!」
Gセイバー「ただの冗談だよリーナス」
リーナス「むう・・・」
ナイトシーカーA「だが奴がレイブンであろうが無かろうが怪しいな・・・奴の後を付けて見るか」
Gセイバー「だな・・・気をつけろよ、特にリーナス!」
リーナス「了解!」

ペズン砦の外

Gセイバーの予想は当たっていた。そのフードの男こそがレイブンだったりする。
レイブン「さて・・・あそこにいくか・・・」
奴が向かう所は!?


No.410 騎士ガンダム戦記 フェイズ242「レイブンを調べよう」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年01月07日 (水) 21時07分 [返信]

グレムリーに潜入中の博物館で謎の男レイブンの存在を知ったリーナスとGセイバー。これからどうする?

首都中央付近

ナイトシーカーたちはリーナス&Gセイバーと合流した。
ナイトシーカーA「レイブン・・・そいつが敵の指揮官か?」
Gセイバー「どうやらそのようだ・・・キルケー関係の場所を狙っていたのは奴らしい」
ナイトシーカーB「その根拠は?」
Gセイバー「博物館で見たんだが奴はキルケーに関して調べてるとか、軍の司令官でありながらだ」
ナイトシーカーC「怪しいな」
リーナス「でしょ?」
Gセイバー「軍人以外でレイブンに会えるのはギレン王などの上層部ぐらいらしい」
ナイトシーカーA「だろうな・・・」
ナイトシーカーB「そう言えば俺達は城の近くに来て見たが流石に城と言うだけあって警備が厳重だった、うかつに近寄れん」
Gセイバー「やっぱ無理か・・・」
リーナス「あのペズンに近寄るって言うのはダメよね・・・」
ナイトシーカーD「そりゃダメだろ」
リーナス「やっぱり?」
Gセイバー「人々に奴のことを聞いてみるか?」
ナイトシーカーA「そうだな・・・」

と言う訳で街中でレイブンの聞き込みをしてみることにした。だが・・・

市民A「軍の司令官さんか・・・あまり知らないよ」
市民B「軍の司令官か・・・あまり姿を現さないらしいよ」
市民C「そんな人に興味なんて無いわよ」
市民D「かなり凄い方と聞いてるけど詳しくは知らん」

皆こんな感じだった。やはり誰もレイブンのことを詳しくは知らないようだった。
リーナス「やっぱりダメなのね・・・」
ナイトシーカーA「やはり敵の司令官は姿をあまり見せないようだ・・・」
Gセイバー「どうする?奴が何か鍵を握っているのかもしれない・・・一連の戦いのな・・・」
リーナス「こうなったら・・・」
Gセイバー「・・・リーナス?」
リーナス「見学者を装ってペズンに潜入するってのはどうかしら?」
一同「な・・・!?」
彼らは危うく声を出しそうになった。
Gセイバー「ふう・・・セーフ・・・」
ナイトシーカーA「何考えてんだお前は・・・!」
リーナス「いやでも・・・そうでもしないと奴に会えないかも・・・それに・・・」
ナイトシーカーA「それに?」
リーナス「奴は私の秘密を知っているかもしれないのよ・・・」
ナイトシーカーA「・・・かもしれないが・・・わかるがやめておけ・・・もしお前がターゲットだとばれて捕まったらどうする?」
リーナス「う・・・それはやっかいね・・・」
Gセイバー「そうだ・・・俺も反対するね・・・」
リーナス「う・・・」

続く


No.409 騎士ガンダム戦記 フェイズ241「レイブンって何者だ!?」 投稿者:GX−9900   投稿日:2014年12月30日 (火) 21時23分 [返信]

グレムリーの古代文明博物館にてキルケーに関するものを見たGセイバーとリーナス。

Gセイバー「レイブン・・・そいつは何者何だか」
リーナス「うん・・・考古学者なのかな?」
Gセイバー「かもしれないな・・・館員に聞いてみようか」
そして二人は館員に聞いてみる。
館員「レイブン氏か・・・」
Gセイバー「キルケーのあの壁画を発見した人らしいのですが彼は何者なんですか?」
館員「あの人は考古学者じゃないんだよなあ・・・あの壁画の発見者なんだよ」
リーナス「見つけただけの人なんですか」
館員「ええ・・・一応古代のことを調べているんですがキルケーについては彼が秘密にしているとか・・・」
Gセイバー「彼はどんな人物なんですか?考古学者ではないのなら・・・」
館員「軍の司令官だよ」
Gセイバー&リーナス「ええ!?」
館員「あの人は滅多に軍事基地から出ない人だからね、会えるのはギレン王様ぐらいさ」
リーナス(な・・・なんでその人が・・・キルケーのことを知ってるの?軍の司令官って事は・・・)
Gセイバー(怪しいな・・・司令官でありながら古代文明を調べるなんて・・・)
二人は一旦、外に出た。

首都中央付近

Gセイバー(怪しくないか?あのレイブンって奴は)
リーナス(ええ・・・)
二人は誰にも聞こえない程度にはこそこそと話す。
リーナス(前にエリアルドが言っていたあの男って・・・レイブンって奴じゃない?)
Gセイバー(ありえるな、もしかしたらお前の拉致を命じているのはレイブンかもしれん)
リーナス(レイブン・・・アイツは何で私の狙うんだろ?もしかしてあいつが何か知っているのかも・・・)
Gセイバー(ありえる。だが敵の基地に乗り込むってワケにも行かないな・・・)
リーナス(確かに・・・)
そして二人はナイトシーカーたちを待つことにした。

その頃ナイトシーカーA班は

ナイトシーカーA班は城近くにいた。
ナイトシーカーA「さて・・・城の近くにいるが・・・」
ナイトシーカーB「安易に近寄ると危ないですよ・・・」
ナイトシーカーA「確かに・・・一旦合流するか・・・」

その頃ナイトシーカーB班は

街から少し離れた人気の無い場所にいた。
ナイトシーカーC「ふう・・・一応情報は集まったな・・・」
ナイトシーカーD「ですね・・・早く皆と合流しましょうか」
そのときだった。よろよろと歩く男が近くの川に落ちようとしていた。
男「うわあああ!」
ナイトシーカーC「危ない!」
落ちる寸前にナイトシーカーが救出した。
男「おお・・・お前さんありがとよ・・・」
ナイトシーカーC「いえいえ」
男「昨日から仕事で徹夜してて・・・」
ナイトシーカーC「そうですか・・・気をつけてくださいよ」
男「ん?お前さん、どうやらここらじゃ見ない顔だな」
ナイトシーカーC「あ〜・・・俺は旅人なんですよ、それでは、先を急ぎます」
男「そうかい!じゃあな!」
通行人の男はナイトシーカーと別れていった。
男「ふう・・・あいつら・・・偵察でもしてるのかね・・・?ま、俺を助けたんだ・・・特別に無視してやるか・・・」

続く


No.408 騎士ガンダム戦記 フェイズ240「古代文明博物館にて」 投稿者:GX−9900   投稿日:2014年12月17日 (水) 21時51分 [返信]

ガイア城にてキルケーの秘密が明かされたその頃、リーナスとGセイバーはただいまグレムリー公国内を偵察中。その最中、首都において古代文明博物館を発見する。

古代文明博物館

リーナスとGセイバーは博物館を見て回っていた。まるでデートのようだ。
Gセイバー(リーナス・・・言っておくがこれは任務なんだぞ)
リーナス(わかってる・・・でもまるでこれじゃあデートだよ・・・)
二人は小声で話す。だが客はあまりいないようだ。
Gセイバー(がら空きではあるが一応注意しないとな・・・)
だが二人はあるコーナーで足を止まる。何故ならば・・・
リーナス&Gセイバー「!!」
それはキルケー関係のコーナーだった。あった。あったよ、キルケーがわかりそうなのが。
リーナス&Gセイバー(あったよ!キルケーのとこが!)
二人は迷うことなくそのコーナーへ足を踏み入れる。
リーナス「ほおー・・・これが・・・」
キルケーの紹介コーナーには当時のキルケーの生活のイメージイラストが多数あった。
Gセイバー「魔法を使って生活していたらしいな」
それによると数百年前に存在したキルケー王国は魔法が発達した文明を持つ国家であった。医学や技術に転用された魔法は人々にとっては便利であったと言う。それにより王国は豊かで繁栄していた。だが何者かの侵略によりそれは破られた。侵略者との戦いの末、公国は瓦解し、統治者であった女王も死んだという。
リーナス「なるほど・・・グレムリーはここまで知っていたんだ・・・」
Gセイバー「よくもまあ世界に公表しなかったなあ・・・」
Gセイバーは心の中で「独占でもしたつもりか」と呟く。
リーナス「あら?これって最近発覚したみたいね・・・ここに書いてあるわ」
どうやらこのコーナーは最近開設されたものらしい。そのパネルには日付が書かれていた。2週間前らしい。
Gセイバー(最近なのか・・・)
リーナス(!?)
リーナスがハッとしたような表情であるパネルを見ていた。
Gセイバー(どうした?・・・!?)
Gセイバーも驚いたような表情で見た。それもそのはず、壁画には金髪でロングヘアーにアホ毛と言うリーナスの特徴に酷似した女性が描かれていた。
リーナス「これは・・・」
Gセイバー「名前が書いてある・・・えーと・・・」
リーナス「え・・・え!?」
Gセイバー「!?」
二人はまたしても驚いた。そこに書かれた名前とは・・・
Gセイバー&リーナス「り・・・リーナス!?」
札には「キルケー王国女王リーナス・キルケニアス」と書かれていた。
リーナス&Gセイバー「はっ!」
二人は我に返った。そして周囲を見た。幸い誰もいない。博物館は静かにせねばならないのだ。
リーナス&Gセイバー「・・・ふう・・・危ない危ない・・・」
リーナスはかなり驚いた。まさか自分がキルケーの女王様と同じ名前だったとは・・・
リーナス「一体どういうことなんだろう・・・?」
Gセイバー「待て・・・ここに発見者の名前があるみたいだな・・・」
パネルの最後には発見者の名前らしきものがあった・・・「レイブン」と・・・
Gセイバー「レイブン・・・」

続く


No.407 騎士ガンダム戦記 フェイズ239「キルケー滅亡す!」 投稿者:GX−9900   投稿日:2014年12月11日 (木) 22時11分 [返信]

石版の解読結果から発覚した古代キルケー文明滅亡の原因。それは謎のモンスターレイブンの侵略であった。

デルタ「・・・それで?」
ネクティス「それで・・・キルケーとレイブンはどうなったのでしょうか?まさか相打ちってわけじゃ・・・」
ミガキ「この石版を見ればわかる」
その石版の絵は廃墟に一人たたずむリーナス女王が描かれていた。

「こうしてまた日記を書くようになったのは私が生きて帰ってきた証である。4日に及ぶ決死の戦いの末にレイブンは封じられた。キルケーは救われたかに見えた。だが犠牲は大きかった。この戦いでキルケーの街々は全部壊滅した。私はこの国を立て直したいと思っているのに・・・生き残った民達は「もう終わった」と絶望する始末だった。そして皆して私の復興の呼びかけにも応じずどこかへと立ち去った・・・王都にはもう私しか残っていない・・・なんと言うことだろうか。父よ、私はこの国を繁栄させる所か守れませんでした。お許しください」

デルタ「な・・・そうだったのか・・・民が・・・崩壊した国を復興せずに国を見限ったのか・・・」
ネクティス「それでキルケーが滅んだのか・・・それほどショックだったんだなあ・・・皆、諦めが早すぎだぞ!」
ミガキ「そのようだ・・・その後もあるぞ」

「もう民は一人もいない・・・悲しい、果てしなく悲しい。皆この国を見捨てたのか・・・もはやこのキルケー王国は滅んだも同然だ。父よ、お許しください。私はあなたの国を壊してしまいました・・・」

ネクティス「絶望真っ只中だな、女王・・・可哀想に・・・」
ミガキ「これが最後の日記だ」

「これが正真正銘最後の日記である。もうキルケーは滅んだも同然だ。今の私には武器であるマギナスカリヴァーと魔装具エグザブレス最後の一つしか無い。だがこんなものは私にはもう必要無いのだ。エグザブレスはハビクの廃墟に保管した。そしてマギナスカリヴァーは城に封印した。誰かが悪用しようとしても番人巨人獣ガーディアンサイコがいるから大丈夫だ。例えガーディアンを突破したとしても王家最後の一人である私以外には使うことは出来ないはずだ。それにこんなものがあっても仕方ない。レイブンはキルケーの魔術と技術を使って世界支配を企んだのだ。そんなものがある以上アイツみたいな邪悪な存在が悪用されるかもしれない。だから永遠に封印する。壊すのは何となく勿体無い。そしてそれを唯一扱う私もこの世から消える事にする。レイブンは永遠に封じてあるから誰かが細工でもしない以上、目覚めることはもう無いだろう。さようなら世界」

デルタ「女王まさかの自殺!?」
ネクティス「そうか・・・生きる希望があったら生きていけたかもしれないよな・・・」
ミガキ「ハヤミ博士にこれを伝えねば・・・」
デルタ「でも・・・ちょっと待てよ!」
ネクティス「?何がですか?」
デルタ「王家唯一の生き残りであるリーナス・キルケニアス女王が自決したとなると・・・子孫がいないことになるよな・・・それじゃあ今のリーナスって何者なんだ?」
ネクティス&ミガキ「!?」
二人はデルタの言葉に「ハッ」とした。
今いるリーナスは何なのか?古代キルケー女王リーナス・キルケニアスとどういう関係なのか?

続く


No.406 騎士ガンダム戦記 フェイズ238「キルケー滅亡の原因!」 投稿者:GX−9900   投稿日:2014年12月09日 (火) 22時09分 [返信]

リーナスたちがグレムリー公国に潜入している頃、ミガキ博士がガイア城にやってきて例の石版の解読結果を報告した。
それは古代キルケー王国の女王がリーナス・キルケニアスと言う名前であったことが明らかとなった。それを聞いたデルタとネクティスはかなり驚いた。

ミガキ「石版によるとどうやら女王リーナスは強力な魔術の使い手で国王としての素質もあったらしい、王家はどうやら魔力が高いらしいな」
ネクティス「そうなのか・・・ところで・・・リーナス女王はいくつで即位したのですか?」
ミガキ「どうやら石版によると二十歳だとか」
デルタ「ほお、俺達の知っているリーナスよりも上の歳で女王に・・・」
ミガキ「それに、こんな石版もある」
ネクティス「これは!」
ミガキ博士が出した石版にはマギナスカリヴァーを持つ女王が描かれていた。石版にはこう書かれていた。

「今日、私は始めてマギナスカリヴァーを持った、この剣は我がキルケニアス一族の者だけしか持てぬ最強の魔法剣、この剣を持つものこそが王家たる証でもある、私は難なく使えることが出来た。それは私が王家だから。でも力に酔いしれてはならないと父に言われたことがある。この剣はキルケーに危機が訪れたときに使おう。これはキルケーを守る剣なり」

ネクティス「やっぱりか・・・」
ミガキ「こんなのもある」
その石版には女王と青年が書かれていた。その内容はというと・・・

「今日は私は臣下の一人に恋をした。まだ若いものの有能でかっこいい男だ。歳は私と同じく20だという。私は思い切って誰もいない所で彼を呼び、告白をした。彼はかなり驚いた。そしてこんな事を言った。「うれしいですが私のような男など女王様に相応しい者ではありません!これからはこれまで通りでお願いします!申し訳ございません!」と逃げ去ってしまった。やっぱり無理だったようだ。」

デルタ「失恋話かい!」
ネクティス「女王はこんなことまで書くのか・・・臣下に恋したって・・・でも臣下も損したよな・・・権力手に入れられていたのに・・・そんな器じゃないと自覚してたんだな」
ミガキ「・・・実は重要なものを見つけた。これを見たまえ」
ミガキ博士が出した石版は他のと違った感じがした。その石版には町を焼き払う漆黒の怪物が描かれていた。翼を4本生やし、2本の角を生やした怪鳥のような姿だ。顔は何となくMS族に似ている。
デルタ「何だコイツは?」
ネクティス「博士・・・これは・・・」
ミガキ「どうやらこのモンスターこそがキルケーを滅ぼした元凶だ」
デルタ&ネクティス「えっ!?」
その石版の文章はと言うと。

「今日未明、イイーズーの町が突如現れた怪物に襲われたと言う報告が入った。直ちに軍隊を派遣するが手遅れであった。町はほぼ壊滅していたと言う。派遣した軍隊は怪物に返り討ちにされ壊滅した。生き残った者達の話によると怪物はレイブンと名乗っていた」

デルタ「レイブン・・・」
ネクティス「まさかそいつがキルケーを!?」
ミガキ「のようだ」
デルタ「ちょっと待てよ、レイブンってのが襲った町の名前・・・イイーズーって・・・何かイーズ山と名前が似てないか?」
ネクティス「確かにそうですね・・・それで?奴は?」
ミガキ「続きはこの石盤に書かれている」

「今日もあのレイブンと言う怪物は町を襲った。今度はハビクが犠牲になった。奴はこの地を支配する為にやってきたらしい。奴の毒牙にかかり多くの民が命を奪われた。」

石版には村人を血祭りにする怪物レイブンが描かれている。
デルタ「ハビク?・・・ハービック村か?」
ミガキ「キルケーはリグ地方一体を支配していたと言われているからな。きっと地名が変化したのだろう」
ネクティス「続きを」
続きが書かれていた石盤を出した。今度は軍隊とレイブンの戦いのようだ。

「以前私が好きになったあの臣下が自ら軍団を率いてレイブンに戦いを挑みに奴が居座っているガレオ平原に向かった。あの男は馬鹿だ、死にに行くようなものだ。しかし彼は「こんな私でも貴女とキルケーの為に戦ってやります」と言った。そして案の定彼らは帰ってこなかった。返り討ちにあって皆殺しにされたようだ。何でもレイブンは河の流れを変えてガレオ平原を巨大な水溜りにして彼らを溺れさせた。結果、平原は湖になってしまった」

デルタ「好きな臣下がやられたか・・・」
ネクティス「連中を沈めるために水びだしにした平原って今のガレーオン岬か?」
デルタ「あそこって元々平原だったのが湖にされたのか」
次にキルケーの町が描かれた石版を見た。

「いつレイブンがこの王都に現れるか皆不安になっている。これまで数多くの町々が奴に破壊されたのだ。私は今日も皆の動揺を鎮めようと頑張った。私のほうがもっと不安なのだ。この国が滅びるかもしれないと。でも私は負けるわけにはいかない。そして絶対にレイブンを許せない。私の愛すべき民を、臣下を殺し、この国を滅ぼそうとする奴を絶対に許せない」

ミガキ「これは決戦前夜の女王の日誌だ。そしてこの石版が決戦直前に描いたもののようだ」
その石版にはマギナスカリヴァーを持つ王女が描かれていた。

「ついにレイブンが王都に現れた!レイブンは声高に言う。「キルケーの民よ、我に従え!キルケーは我に尽くせ!この国は私が頂く!さもなくは滅ぼしてしんぜよう」とほざいた。悪魔が何を言うか、私はそんな脅しには乗らない。これから私は奴に決戦を挑む。これが最後の日記になるかもしれない。父よ、見ていてください。私はあなたの作り、愛したこの国を護って見せます」

続く




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