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No.466 騎士ガンダム戦記 フェイズ297「ガイア軍出撃!」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年10月22日 (木) 22時05分 [返信]

ガイア城

ガイア城ではガイア軍が出撃しようとしていた。
デルタ「相手はグレムリーだが・・・真のターゲットはレイブンのみだ!奴を放って置けばガイアもグレムリーも滅びかねない!」
一同「はっ!」
Gセイバー「確かにな・・・もしマリオンの言うとおりだったらグレムリーと戦っている場合じゃない」
レイブンはガイアとグレムリーの双方が消耗したところを潰す可能性も高い。ここはグレムリーと交渉に赴きたいが連中がガイアの話を聞いてくれる可能性は低いだろう。王も話し合いを考えていたがグレムリーの支配者ギレン王の好戦的かつ野心的な性格から見て話し合いは無理と思った。
マーク「多分話し合いは無理そうかもな・・・」
セカンド「王様も辛いんだろうな・・・」
マークW「だがあのレイブンと言う奴が危険な奴であることに変わらん・・・多分多少の犠牲はやむなしかも知れんな・・・」
皆、色々な思いをしながら戦に赴こうとする。
デルタ(俺だってこれ以上この地方が戦いにさらされるのは嫌だ・・・だが俺も騎士だ!戦わずして平和は守れない!)
Gセイバー「リーナス・・・今行くぞ・・・!」
デルタ「いざ出陣!」
ガイア軍ことガイア騎士団出陣。騎士デルタガンダム、騎士Gセイバー、剣士セカンドセイバー、魔道士サードセイバー、法術士ネクティス、戦士ジムストライカー、騎士ガンダムマークW、剣士マーク、僧侶ナヴィ、僧侶ジャグラー、兵士ジムU、兵士フリーダム、兵士Jセイバー、ファイタードラゴンやら色々と出陣していく。その中にはグレムリーを脱走したダークウィッチマリオンとその使い魔たち、ハーピージャジャ、シャドークゥエル、ビギナサンダーもご同行する。
ハーピージャジャ「まさかガイア軍と一緒に戦うとは・・・」
マリオン「私達も一応協力者だし・・・」
ビギナサンダー「かつての味方を攻撃するってのはなあ・・・」
マークW「かつてって昨日ぐらいだろ」
マークWが彼らの監視役として後ろにいた。
マークW「言っておくが俺はお前らをあまり信用はしていない・・・ただレイブンって奴が危険なのは何気に理解している」
マリオン「それはどうも・・・」
マークW「もし貴様等が敵軍に戻るような真似をすれば・・・」
シャドークゥエル「斬る・・・だろ?」
マークW「ああ・・・」
マリオン「多分あそこには私達の味方はいないかも・・・スカーレットは・・・どうだろうか?」
Gセイバー「リーナス・・・大丈夫か?」
Gセイバーはリーナスのことを考えていた。心配だった。彼女が単独でグレムリーに向かい、レイブンをたった一人で倒そうとしているのだ。
多分一人では勝ち目は無い。例え彼女が強大な魔力を持っていようとも・・・
Gセイバー「無事でいてくれよ・・・」

グレムリー国内

その頃リーナスは・・・
リーナス「ペズン砦・・・私の記憶が正しければ・・・」
リーナスはペズン砦に向かおうとしていた。以前の潜入した記憶を元に向かっている。
リーナス「そうだ、アイツに果たし状みたいなものでも書こうかしら。『たった一人で来てください』って。でもアイツがそう思い通りには・・・」
多分果たし状を送っても一人ではやってこないだろう。きっと確実に大軍団を率いて攻めてくるだろう。
リーナス「やっぱり・・・様子を見てみようかしら・・・」
そしてリーナスはペズン砦へと向かった。

ペズン砦近く

リーナスは持ってきた双眼鏡で砦の中を覗いた。
リーナス「何か少し混乱してるみたい」
警備の兵士達が何やら話をしている。少し驚いたような感じであった。
リーナス「まさか・・・マリオンたちの事かしら?」
マリオンたちがレイブンを密告しようとするも気づかれてレイブン本人に叩きのめされたのをリーナスは知っている。また町人から話を聞いた時、マリオンとその使い間が反乱を起こして行方不明だというのを聞いた。どうやらグレムリー軍では若干彼女の反乱と言うニュースが話題になっているらしい。
リーナス「チャンスかも・・・」
その時、リーナスは誰かの背後を感じた。
リーナス(!!・・・やばっ・・・見つかった!?)
レイブンかと思ったリーナスは恐る恐ると振り向く。そこにいたのはただの通行人らしい男だった。
男「何してんだい?君」
リーナス「いっ・・・いえ!私はただ・・・」
男「君はここらじゃ見ない顔だね」
リーナス「私は旅人です。この国は初めてなもので・・・」
男「そうかな?・・・何か違うような気がするよ」
リーナス「うっ・・・」

続く


No.465 騎士ガンダム戦記 フェイズ296「再び潜入だ」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年10月15日 (木) 21時20分 [返信]

ガイアが出撃準備に入った。そして次の日・・・

グレムリー公国内

リーナス「さて・・・行こうかしら」
リーナスはグレムリー公国内に突入・・・と言うよりは潜入だ。
リーナス「変装用道具持って来てよかった・・・」
リーナスはロン毛のウィッグを着け、その上に帽子を被った。またメガネもかけた。敵は誰も目標であるリーナスであることには気づきもしないだろう。既に検問はクリアした。
リーナス「ばれなければいいんだけど・・・」
彼女の作戦はまず、レイブンがいそうなペズン砦に行って、彼が出てくるのを待つ。そして安全な場所にて戦うつもりだ。正攻法では奴は大軍で攻めるだろう。
リーナス「この作戦がダメなら・・・」
彼女は色々と考えていた。正面からグレムリー軍ごとレイブンに戦いを挑むか。もしくはグレムリーに事情を説明してレイブンを倒すか。どれも無理がある・・・しかしここまで来た以上彼女は1対1でレイブンに挑む作戦にした。

ペズン砦

ペズン砦ではちょっとした騒ぎがあった。マリオンが使い魔達と共にレイブンに造反を起こしたと言う報せがあったのだ。この報を受けた魔法部隊は混乱した。特にショックを受けたのは彼女と親しかったスカーレットキュベレイであった。
スカーレットC「マリオンちゃんが・・・どうして・・・何かの間違いじゃないの?」
スカーレットはマリオンの反乱が信じられなかった。気弱だけど魔術の腕はよかった。そんな彼女が反乱を起こす勇気があっただろうか?魔法部隊の隊員達はそんな事を言っている。
だがスカーレットはマリオンには何らかの悩みがあったことを感じていた。
スカーレットC「あの娘の部屋に何かあるかも・・・」
彼女はマリオンの部屋に辿り着く。まだ強制捜査が来る前だ。そして彼女は部屋を調べ始める。
スカーレットC「あの娘・・・日記とか書いてないかな?」
もしマリオンの日記か何かが見つかれば造反の理由がわかるかもしれない。だがスカーレットCはあるものを見つける。
スカーレットC「?何これ?」
机の中にしまってあった「ジオン族極秘計画 ホムンクルスR製造日誌」と言う一冊のノートが目に入った。スカーレットはそれを持ち出すのだった。
スカーレットC「ホムンクルスにジオン族の極秘計画?・・・なんかやばそうね・・・」
彼女は自分の部屋へとそそくさと戻っていった。

続く


No.464 騎士ガンダム戦記 フェイズ295「グレムリーへの突入」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年10月08日 (木) 22時16分 [返信]

リーナスはグレムリー領土の近くにいた。

リーナス「もうすぐでグレムリー公国ね・・・」
リーナスは歩きながらも呟く。そこで立ち止まった。野宿場所を探している。ちょうどいい場所がある。大きな岩だ。この後ろに隠れていようと彼女は思った。グレムリーの領土近くなのだ。もしかしたら敵に見つかりかねない。
リーナス「ここで・・・野宿しようかしら・・・グレムリーへの突入は・・・明日の朝にでも・・・」
リーナスは岩の後ろに隠れた。そして横になる。
リーナス「ふう・・・」
リーナスはガイアの皆のことを思う。
リーナス「皆・・・怒ってるのかな?それとも・・・」
リーナスはそう考えながらもどこかから出したリンゴをかじる。このリンゴが彼女の晩飯だ。

ガイア城 王の間

その頃、ガイア城ではデルタやGセイバーたちがグレーブス王に意見を具申していた。マリオンから得た情報もハヤミ博士の結論も話した。
グレーブス王「なんと・・・」
デルタ「との事です・・・王様・・・」
Gセイバー「これから何が起きるかはわかりませんが多分、凄く恐ろしい事でしょう・・・」
ハヤミ「私もそう思います・・・このままではこの国だけじゃない・・・この地方全体がキルケーの二の舞に・・・」
デルタ「狂言と捉えてもかまいません・・・どうかご采配を・・・」
Gセイバー「このままだとリーナスが敵の手に落ちてしまいます・・・彼女を放って置けません!彼女が敵の手に落ちればどうなることか・・・」
デルタ「我々だってこの国が戦争に巻き込まれるなどごめんです!がグレムリー軍を影で操るレイブンを止めなければこの国も・・・民も・・・」
グレーブス王は悩んでいた。彼らの言っている事を信じていないわけではなかった。信じようとしていた。
グレーブス王(あの夢の中のあの娘はこれを伝えたかったのか?)
そう、彼はこれが事実である事を知っていたのだ。
グレーブス王「まさか・・・お前達もあれに会ったのか・・・」
一同「え?」
グレーブス王「実はな・・・私はここ最近奇妙な夢を見るようになってな・・・」
デルタ「ああ・・・そう言えば・・・そう言ってましたね」
グレーブス王「その夢なのだが・・・あのリーナスに酷似した娘が今お前達の言ったのと同じようなことを話してな・・・グレムリーに潜む邪悪な者がいる。それがグレムリーを動かしていると・・・」
グレーブス王はその夢の女が言っていた事を喋った。
Gセイバー「何だって!?」
グレーブス王「わけのわからん夢だったんで皆笑うかもしれんと思って今まで黙っていたんだが・・・どうやら同じような亡霊をお前達もリーナスも見たようだな・・・」
ハヤミ「リーナス・キルケニアス。色々と手回ししてたのか・・・真実を信じて貰いたい為に・・・」
グレーブス王「投稿して来た魔女と使い魔に遺物の異変・・・偶然とは思えない・・・ただ事ではないかも知れんぞ・・・」
Gセイバー「そ・・・それでは・・・!」
グレーブス王「うむ。戦争は望んでおらんが今は静かだが放っておけばそのレイブンがグレムリーに何をさせるかわからん!止む負えんが出撃だ!」
デルタ「はっ!直ちに準備に入ります!」
そんなわけでガイア軍も動き始める。グレムリーとはライバル同士で今まではちまちまと交戦していただけだ。だがこれから始まる戦いは大バトルになりかねないだろう。民には迷惑がかかるかもしれない・・・だがこの地方を滅ぼそうとする闇の存在を知った彼らは・・・戦うしかないのかもしれない・・・

続く


No.463 騎士ガンダム戦記 フェイズ294「マリオンの告白」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年10月02日 (金) 22時20分 [返信]

Gセイバーたちはリーナス・キルケニアスの亡霊に色々と聞いて王様にそれを伝えることにした。

ガイア城城下町

Gセイバー「もうすぐで着くな」
セカンド「ああ・・・だが王様は信じてくれるだろうか?」
ハヤミ「分からんが私も行けば信憑性が高まるかもしれないぞ」
サード「だといいですが・・・」
ネクティス「俺だってあの光景が夢のように思えるが実際に起きてしまった事だ・・・」
Gセイバー「とにかく急ごうぜ」
その時、空の彼方から何かが城へ向かって飛んでくる。
Gセイバー「あれは・・・!」
ネクティス「モンスター・・・それに・・・マリオン!?」
その飛行物体の正体はハーピージャジャに乗ったマリオン達だった。マリオンたちは城へ向かっていった。
ネクティス「あいつ・・・!何をしに!?」
サード「襲撃ですか!?」
Gセイバー「いや・・・襲撃にしては数が少ないな・・・」
Gセイバーたちは急ぎ城に戻っていく。

ガイア城

マリオン「手厚い・・・歓迎ね・・・」
マリオンたちは槍を構えた兵士フリーダムと兵士ジムU、ファイタードラゴンたちに囲まれていた。
フリーダム「貴様ら!ジオン族だな!」
ジムU「何をしに来た!?」
ハーピージャジャ「まあ・・・私達は確かにジオン族だけどねえ・・・」
ファイタードラゴン「少数で堂々と攻めてきたか!?」
ビギナサンダー「いやいや・・・んなわけ無いだろ!」
シャドークゥエル「俺達にはお前たちと交戦する意思は無い!」
そこにデルタがやってくる。
デルタ「何だ何だ?何でマリオンたちが・・・」
マリオン「デルタガンダム!」
フリーダム「お!団長!こいつらが・・・」
デルタ「お前達・・・」
マリオン「私達には交戦する意思は無いわ、本当よ・・・」
デルタ「うむ・・・」
デルタは感じていた。マリオンたちに自分達と戦う意思が無いことを。
デルタ「お前達、武器を下げろ」
ジムU「し・・・しかし!」
デルタ「見たところ交戦の意思は無いようだ」
フリーダム「しかし奴らはジオン族ですよ!」
デルタ「いいから!」
兵士達は武器を下げた。
シャドークゥエル「信じるのか?」
デルタ「一応はな、それで?何をしに来た?」
マリオン「実は・・・グレムリー軍司令官レイブンの事で話がね・・・」
デルタ「レイブンだと!」
デルタたちはマリオンらを取調室へ連れて行った。

取調室

マリオンたちは自分達が知ったレイブンの正体と野望を、そして自分達のこれまでの経緯を話した。
マーク「レイブン・・・そんなやばい事を・・・」
デルタ「やはりか・・・」
マリオン「え?」
シャドークゥエル「もしや感ずいていたのか?」
デルタ「それがな・・・実はこっちも遺跡調査でレイブンと言うモンスターの存在を知ったんだよ。お前さんたちの上司である司令官と同じ名前のな」
マリオン「そうだったの・・・」
デルタ「そのモンスターレイブンこそこの地方一体を支配していたキルケー王国を滅ぼした張本人だそうだ」
マリオン「やっぱり・・・そしてそれが今グレムリー軍の司令官に・・・」
マーク「どうやら同一人物だって可能性は高いようだが・・・」
ハーピージャジャ「その証拠として奪取した日誌も奴に奪還されちゃったけど・・・でもあの娘の・・・リーナスの製造日誌は置いて来ちゃったし・・・」
デルタ「確証は無いかも知れんが・・・認めるしかないのか・・・?あいつが・・・古代キルケー王国女王のコピーだって事を・・・」
マリオン「私達は・・・彼女に会ったわ。彼女はグレムリー公国に向かってる・・・レイブンを倒すつもりみたい・・・」
シャドークゥエル「確実に無理があるぜ・・・あれは・・・」
デルタ「アイツ・・・レイブンの強さは尋常じゃないとGセイバーとマークWから聞いたが・・・」
ビギナサンダー「ああ・・・今はMS族の姿だがあいつの力は半端じゃない・・・」
マリオン「彼を野放しには出来ない・・・!もしアイツが彼女を手にしたらグレムリーもこの国・・・いえ・・・この地方全体がやられるわ!」
マーク「そんな荒唐無稽な話を信じますか?」
デルタ「うむ・・・」
その時、ジムストライカーが入ってきた。
ジムストライカー「Gセイバーたちがハヤミ博士を連れてきたんだが・・・」
マリオン「ハヤミ博士?」
シャドー「考古学の権威ですね。キルケー文明の研究をやっている人ですよ」
デルタ「そうか・・・こっちに来いと言ってくれ」
そして2、3分後にGセイバーたちがやってきた。
Gセイバー「お前達が城に向かっているのを見て驚いたぞ・・・」
マリオン「まあ私達もここに用があってね・・・」
ネクティス「ほお・・・そうかい・・・それで・・・一体何が?」
デルタ「実はな・・・」
デルタはマリオンたちが暴露したことを話した。そしてGセイバーたちも自分達が遭遇した亡霊との会話を話す。
ハヤミ「何と・・・奴がグレムリーに・・・・しかも司令官だと・・・」
デルタ「どうやらお前達も同じ事を聞いたようだな」
Gセイバー「ああ・・・アイツは本当にキルケニアス女王のクローンらしい・・・」
ネクティス「ホムンクルスとはとんでもないものまで作ってたのか・・・キルケーって・・・」
Gセイバー「それで・・・マリオン、リーナスは元気だったか?」
マリオン「ええ・・・元気だったわ・・・決意は硬い感じだったけど・・・私はあんな彼女の姿勢は見たこと無かったわ、これまでは」
Gセイバー「そうか・・・自分の運命と戦う気か・・・」
ハヤミ「とにかくこの事を王様に話そう!それに・・・あの武器を・・・彼女に渡さねば・・・」

その頃リーナスは・・・

夕日が沈んだ直後リーナスは既にグレムリー領土まであと1kmほどの地点にいた。
リーナス「グレムリー領土まで・・・わずかね・・・それでも私は・・・戦う!戦わなきゃ!自分の運命と言うものに・・・」

続く


No.462 騎士ガンダム戦記 フェイズ293「亡霊からの言葉」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年09月25日 (金) 22時46分 [返信]

マギナスカリヴァーの異変を知ってハヤミ博士の研究所にやってきたGセイバーと他3名。彼らがそこで見たものは・・・

Gセイバー「これは・・・何だ・・・?」
マギナスカリヴァーから現れた霊体みたいなもの。それはリーナスに酷似していた。
サード「リーちゃんそっくり・・・」
セカンド「あいつに似ているというと・・・まさか!」
ネクティス「リーナス・・・キルケニアス・・・か?」
ハヤミ「まさか・・・リーナス・キルケニアスの・・・幽霊・・・」
亡霊「あ〜・・・その通りよ・・・私はリーナス・キルケニアス。かつてこの地に存在したキルケー王国の女王よ」
ハヤミ「ま・・・まさか大昔のキルケー女王と会うとは・・・何と言う事態だ!」
セカンド「まさにリーナスそっくりだな・・・」
リーナス女王「はいはいその通りですよ」
サード「やっぱり彼女は・・・貴女のクラーンですか」
Gセイバー「サード、クローンだって、クラーンじゃないって。てかクラーンって何だよ」
ネクティス「その亡霊女王が何のようだ?俺達に何か伝えたい事があるのか?」
リーナス女王「ええ・・・あるわよ。あのレイブンって奴の事よ。お察しの通り奴はキルケー王国を壊滅に追い込み私が決死の思いで封じたモンスターよ」
ハヤミ「何だって!?」
Gセイバー&ネクティス「やっぱり!」
リーナス女王「そう、そして今奴は蘇ってこのルケー王国跡地・・・つまりリグ地方の人々を殲滅する気よ」
一同「何だって!?」
リーナス女王「あのリーナスは・・・あなた達が拾ったあの娘はその為に生み出した手駒第1号なの」
セカンド「そうだったか・・・」
ネクティス「リーナス・・・彼女はグレムリー潜入の際にそれを知ったのか・・・」
Gセイバー「なんて事だ・・・」
リーナス女王「このままアイツを野放しには出来ない・・・」
サード「リーちゃんは奴を討つ為に向かったのですか・・・」
リーナス女王「その通り。悪いけどこの地方をアイツから守って・・・そして奴をこの世界から消し去って・・・」
セカンド「でも俺達の一存じゃなあ・・・」
リーナス女王「ああ〜・・・騎士Gセイバー・・・てどちらかな?」
Gセイバー「俺だけど」
リーナス女王「この・・・マギナスカリヴァーをあの娘に届けてあげて・・・きっと役に立つわ。レイブンを倒すのに。これは王家の人間にしか扱えない上に王家の者が使ってこそ真の力が発揮されるのよ」
Gセイバー「あの・・・ハヤミ博士・・・いいですか?」
ハヤミ「許可しよう!この地方がキルケーの二の舞になると言うのならば!私は何となくこの剣があの娘が持つべきなんじゃないかと思っていたよ!」
Gセイバー「ありがとね」
リーナス女王「私はかつて自分の国を救えなかった・・・そんな絶望をあの娘・・・もう一人の私やあなた達に味わって欲しくない・・・だから・・・よろしく・・・」
そう言ってリーナス女王の幽霊は消えてしまった。
ハヤミ「頼むよ・・・騎士Gセイバー・・・」
Gセイバー「ああ・・・この剣をあいつに届けてやるさ」
ネクティス「まずは城に行って報告しないよな・・・具申しないとならん」
ハヤミ「私も行くよ、説明せねばならんからな」
セカンド「決戦の時・・・来たりか」
サード「また・・・あんな事が起こるのだろうか?いや、ならない!」

続く


No.461 騎士ガンダム戦記 フェイズ292「マギナスカリヴァーの異変?」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年09月22日 (火) 22時18分 [返信]

マリオンたちはレイブンによって吹き飛ばされてしまった。これによりギレン王への告発は失敗した。

それから数分後リーナスは・・・

リーナス「やっぱ・・・道のりは険しいわね・・・」
もう何時間も歩いている。さすがに疲れたため、途中の平原で一休み中だ。
リーナス「マギナスカリヴァー無しでやれるかどうか心配だわ・・・でもどうしてるのかしら?マギナスカリヴァー・・・」
リーナスはキルケーの秘宝マギナスカリヴァーの事を思う。あれは強力な武器だ。強力なモンスターを一瞬で葬ったほどだ。
リーナス「でも・・・あれ無しでも・・・頑張ってみるっきゃないか・・・私達はどんな時もピンチを乗り越えたようなものだったし」
その時、空の彼方から何かが降って来た。
リーナス「!?あれは!?」
それらはリーナスの前方20mの地点に落下した。
リーナス「何かモンスターと人間っぽかったけど・・・」
リーナスはそこへ向かった。
リーナス「!!あなた達は!!」
落下物は何とマリオンとその使い魔モンスター3名だった。
マリオン「う・・・ううう・・・・」
シャドークゥエル「ぐおおお・・・・」
リーナス「あ・・・あなた達!?どうしたの!?」
ハーピージャジャ「あ・・・あなたは・・・リーナス・・・」
リーナス「あんた達・・・一体何が・・・」
ビギナサンダー「いや・・・実は色々と・・・」
マリオン「レイブンの奴に・・・やられた・・・」
リーナス「何ですって!?」
マリオンはボロボロながらもリーナスに自分達がレイブン密告を企むも失敗した事を話した。リーナスは回復魔法で彼らをリペアした。
リーナス「そう・・・あなた達・・・アイツを怪しんでたんだ」
マリオン「ええ・・・まさかあんなやばい奴とは・・・私の予想よりも恐ろしい奴だわ。私はアイツがただグレムリー公国を乗っ取ってリグ地方征服をもくろんでたんじゃないかって思ってたけどまさか・・・」
リーナス「やっぱりアイツは危険なのね・・・」
ビギナサンダー「まさか行くのか?」
リーナス「ええ・・・アイツを倒さなきゃならない・・・でないとガイアも危ないから」
ハーピージャジャ「あなた一人でやれるの?」
リーナス「私も戦えるのよ・・・それに・・・皆を巻き込むの嫌だから」
マリオン「リーナス・・・たった一人で・・・あの騎士ガンダムは一人ではなく仲間と共に戦ったのよ・・・大丈夫なの?」
リーナス「私だってね・・・あの古代キルケーの女王のコピーなのよ、彼女譲りの魔法があるわ」
マリオン「あなた・・・たった一人でグレムリー軍も相手にするのよ・・・それでもいいの!?」
リーナス「確かに・・・でも・・・それでもアイツを討つ!」
ビギナサンダー「お前の決意は硬いようだな・・・」
リーナス「ええ・・・それであなた達はどうするの?」
マリオン「グレムリーへの告発は失敗だし、多分もう戻れないかも・・・」
リーナス「そう・・・それじゃ・・・どこかへ逃げればいい事ね、それじゃ私は行くわ」
リーナスはそのまま去っていく。
ハーピージャジャ「彼女・・・本気であいつと戦う気ね」
ビギナサンダー「そうだな・・・ホントにこれから俺達はどうしますか?」
マリオン「どうするったって・・・逃げると言っても・・・」
シャドークゥエル「ならばガイアに行くとか」
マリオン「ガイアに?」
シャドー「そう、ガイアの連中にレイブンの事を吐けばたぶんどうにかなると思いますよ」
マリオン「・・・それ採用!」
こうしてマリオンたちはガイア王国へ向かった。

ハヤミ博士の研究所

セイバー三兄弟とネクティスはハヤミ博士の連絡を受けてマギナスカリヴァーが保管されている研究所へ向かった。
ネクティス「博士!」
ハヤミ「おお!来たか!・・・ってあれ?あのリーナスって娘は?」
Gセイバー「ちょっと色々と訳ありで・・・それで・・・マギナスカリヴァーは?」
ハヤミ「ああ!こっちへ!」
研究室ではマギナスカリヴァーが光っていた。
セカンド「これは・・・どうなっているんだ?」
サード「光ってますね・・・」
ハヤミ「ああ・・・実は昨日からこんな調子なんだ・・・一体何が起こっているのやら・・・」
Gセイバー「昨日・・・?」
サード「一体何故?」
ネクティス「・・・まさか・・・」
ハヤミ「あの娘も来るのかと思ったが・・・」
その時だった。マギナスカリヴァーから霊体のようなものが現れる。その姿は・・・
一同「!?これは!」
皆、いっせいに驚いた。その霊体のようなものの姿はリーナスそっくりの女性だった。
Gセイバー「リーナス・・・?」

続く


No.460 騎士ガンダム戦記 フェイズ291「マリオンと使い魔の戦い」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年09月17日 (木) 21時36分 [返信]

レイブンの危険性を知ったマリオンたちの前に現れたレイブン!マリオンたちの運命やいかに!

レイブンが遅い来る。ハーピージャジャが攻撃をした。
ハーピージャジャ「このお!御主人はやらせない!」
ハーピージャジャは羽毛を手裏剣のごとくレイブンに投げる。だがレイブンにそれらは全てはじかれてしまった。
ハーピージャジャ「ひゃあああ!」
ハーピージャジャはレイブンに投げ飛ばされた。
マリオン「うっ!」
レイブンが剣を取ってマリオンに切りかかった!だがマリオンは杖でレイブンの攻撃に抵抗する。
マリオン「どうやらばれちゃったみたい・・・」
レイブン「貴様・・・この日記の中身見ただろ」
マリオン「見ましたよ・・・あなたの正体に野望・・・色々と危険だわ!」
レイブン「ほお・・・そうか、ならば生かしては置けん!」
ビギナサンダー「させるかよ!」
ビギナサンダーがレイブン目掛けて電気光線を発射した。だがそれはレイブンには通用しなかった。
レイブン「無駄なことだ!ただのモンスターの分際で!」
ビギナサンダー「お前だって俺達と同じモンスターだろ!日誌に書いてあることが本当ならば!」
レイブン「ああ!しかし私は貴様らみたいな普通のモンスターとは違うのだよ!こんな弱気なダメウィッチの使い魔なんざやっている貴様らとはな!」
その時、レイブンの背後の影からシャドークゥエルが現れた。
シャドークゥエル「おい司令官・・・俺達の御主人はダメじゃねえ・・・あんたも知ってるだろ・・・彼女の実力を!」
シャドークゥエルは剣を構えてレイブンを斬ろうとする。だがレイブンは素早くバリアを張った。剣ははじかれてしまった。
レイブン「知っているとも・・・奴は良い部下だったよ・・・ダメではあるが使える部下ではあった!」
シャドーはレイブンに蹴られる。
シャドー「ぐおお!影に戻る前に蹴られた・・・はえええ・・・」
マリオン「シャドー!」
ビギナサンダー「よくもシャドーを!」
ビギナサンダーがレイブンに噛み付こうと飛び掛る。ビギナサンダーは牙に電気をおびてそれで敵に噛み付くと言う必殺技があるのだ。その名もサンダーファング。
ビギナサンダー「サンダーファン・・・」
レイブン「遅い!」
レイブンは瞬時にムービルフィラで攻撃した。
ビギナサンダー「ぐああっ!」
マリオン「皆!・・・」
レイブン「使い魔などにやられる私ではない」
マリオン「よくも!・・・私だってやれるのよ!」
マリオンは負けずにムービヤチンラで反撃に出る。
マリオン「えええい!」
レイブン「甘い!」
レイブンもムービヤチンラで攻撃する。マリオンの攻撃はそれによって相殺された。
マリオン「これならば!メガサーベ!」
次はメガサーベだ。だがレイブンはバリアで防いだ。
レイブン「なかなかやるようだな」
マリオン「鍛錬はサボってませんよ」
レイブン「だが私には劣る!メガフレア!!」
レイブンはメガフレアで攻撃を開始した。マリオンに炎が当たった。
マリオン「きゃあっ!」
ハーピージャジャ「ああ!ご主人!!」
ビギナサンダー「貴様あ!」
傷ついたビギナサンダーが雷攻撃を行う。
ビギナサンダー「エレクトロボール!」
エレクトロボールは電気エネルギーをボール状にして打ち出すビギナサンダーの技だ。だがそれもレイブンには通用しない。
レイブン「まだやるか!」
ハーピージャジャ「このお!」
今度はハーピージャジャだ。口から風と共に唾を吐く。この唾には毒が入っておりこれを風で敵に飛ばして攻撃する汚い技だ。名はポイズンエアロ。
レイブン「汚らしい!」
レイブンは剣を回転させてそれをガードした。
ハーピージャジャ「悪いけど私はお行儀悪いので!」
マリオン「今だ!フリーザー!!」
マリオンは凍結魔法フリーザーでレイブンを凍らせた。
シャドー「ご・・・ご主人・・・」
シャドーが傷つきながらも立ってマリオンに寄って来る。
マリオン「今のうちに行きましょ!早く城へ行って奴の事を・・・」
マリオンたちは城へ向かおうとするが後ろの氷が爆発した。
マリオンたち「!!」
レイブンは自力で氷を割ったのだ。
レイブン「やるようだが・・・まだまだだ!」
レイブンはメガバズをかました!大爆発!それによりマリオンたちは空の彼方へ吹き飛ばされてしまう。
マリオンたち「きゃああああああ!」
レイブン「ふふふふ・・・バカめ・・・私の正体を知ったからこうなるのだ・・・だが跡形も無く消し飛んだわけじゃない・・・奴らはまだ生きているかも知れん・・・生きていたとしてもあの魔法では無事ではすむまい。城へマリオンたちの造反を報告するか」
マリオンたちの密告作戦は失敗した。城へ着く前にレイブンに阻止されてしまった。

ガイア城作戦室

その頃、リーナスがいなくなったガイア城では・・・
デルタ「んで・・・お前はリーナスを行かせちゃったのか・・・」
Gセイバー「ああ・・・すまない・・・アイツは俺達をこれ以上巻き込みたくないんだって・・・」
Gセイバーはデルタたちにリーナスが去った事を話した。
セカンド「兄上・・・」
Gセイバー「止められなかった・・・俺は上官兼保護者失格だよ・・・」
デルタ「そうかもしれんが」
セカンド「あのレイブンって奴の妄言を鵜呑みにしてるリーナスもどうかと思うが・・・」
ネクティス「果たして・・・あれを妄言と断定して良いのか・・・」
サード「兄様・・・もしかして・・・追うつもりですか?リーちゃんを」
Gセイバー「追いたいが・・・俺はこの国の騎士だ。独断で行動するわけには行かない・・・」
マークW「俺もアイツを追いかけたいよ・・・Gセイバー、気持ちは分かるぜ」
デルタ「俺も同じだ、だが今は俺の独断で騎士団を動かすわけにも行かないしな・・・」
その時、ソルガンタンクが入って来る。
ソルガンタンク「あの!ハヤミ博士から伝書ハロである手紙が届いています」
ネクティス「どうした?」
ソルガンタンク「手紙によるとマギナスカリヴァーの様子が変だとの事です!」
Gセイバー&ネクティス「何だって?」

続く


No.459 騎士ガンダム戦記 フェイズ290「マリオンVSレイブン!?」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年09月14日 (月) 21時48分 [返信]

リーナスは自らグレムリー公国へたった一人出撃した。

リーナス「皆・・・悪いけど私一人で行かせて・・・アイツを討つのが私の宿命なのかもしれない・・・いや・・・私は私自身の選択をしただけだ・・・レスター・・・私を守って・・・」
リーナスは歩きながらそう呟く。グレムリーは歩きだと2日くらいはかかる。
リーナス「さて・・・どうするかしら・・・アイツをどう倒すか・・・考え無しで突撃なんて・・・」

グレムリー公国軍ペズン砦 マリオンの部屋

その頃、マリオンとその使い魔達はあることを画策していた。彼らはレイブンの正体を知ってしまった。その目的までも。
ハーピージャジャ「ホントにやるんですか?」
マリオン「ええ・・・」
ビギナサンダー「奴を密告だなんて・・・」
マリオン「考え抜いた結果よ・・・このままじゃアイツにこの国が滅ぼされる。それは嫌よ」
シャドークゥエル「確かに・・・ならば俺が密告していきますよ」
マリオン「うん・・・でも・・・私も行くわ・・・」
シャドークゥエル「でも・・・」
マリオン「これは私が彼に不信感を抱いたことから始まったのよ、命令した私も自ら一緒に行く義務があるわ」
ハーピージャジャ「確かにそれは言えますが・・・」
マリオン「行くわよ・・・」
マリオンは砦を出ようとする。その時、スカーレットキュベレイと出会う。
スカーレット「マリオンちゃん?使い魔ちゃん達と一緒にお出かけ?」
マリオン「え・・・まあね・・・色々と首都に用があって・・・」
ビギナサンダー「お・・・俺達はご主人の護衛役だよ」
スカーレット「そうなんだ・・・」
マリオン「それじゃあ・・・もう行くから・・・」
マリオンたちはそう呟きながら砦を出て行く。
スカーレット「マリオンちゃん・・・どうしたの?・・・相談すれば良いのに・・・」
マリオン達が出て行くのを見つめるものがいた。それはレイブン司令官であった。
レイブン「まさか奴が・・・何やら私に不信感を抱いていたようだが・・・」
レイブンは自らのアジトに誰かが侵入したような感じがしたため調べた。そしてかすかに自分以外の魔力の痕跡を見た。それがマリオンのものであることを知る。そして彼女がレイブンに不審を抱いていることを看破し、彼女を今更になってマークし始める。
レイブンはマリオンが持っているものを見つめる。
レイブン「あれは・・・私の使用済み日記だ・・・無いと思ったら・・・あの小娘・・・ギレン王に密告する気だな・・・あれには色々な事が書かれているからな・・・」
レイブンにとってリグ地方全生命体殲滅の野望がギレンにばれることはあってはいけない最悪の事態だ。何としても隠蔽しようとレイブンはマリオンを襲う気だ。
レイブン「今がチャンスだ!」
レイブンはそのままマリオンたちの前に直行する。
マリオンたち「!!」
彼女らは突如出現したレイブンに驚く。
マリオン「れ・・・レイブン司令・・・」
シャドークゥエル「こ・・・これはこれは!司令!」
ハーピージャジャ「今日は・・・お日柄も良いですね・・・」
マリオン「き・・・今日は・・・何の用でしょうか?報告書は既に・・・」
レイブン「どこへ行く気だ?」
マリオン「ちょっと首都へ・・・」
レイブン「ギレン王に会いにか?」
マリオン「何を言っているんですか?ただちょっとあるものをね・・・」
レイブン「それでは隠し持っているノートは何だ?」
マリオン「一体何を・・・?」
レイブン「とぼけても無駄だ!貴様・・・私の秘密を知ったようだな・・・どうやら・・・」
ビギナサンダー「一体何の事やら・・・ご主人はそんな・・・」
レイブン「今知ったのだがどうやらお前達は私の正体を何やら分かったようだな・・・」
マリオン「あ・・・あなたの正体などわかりませんが・・・」
レイブン「ふん!」
レイブンは衝撃波をマリオン達に放った。
マリオン「わあああ!」
マリオンたちは吹き飛ばされる。そして隠し持っていた日誌が落ちた。レイブンはそれを拾い上げる。
マリオン「ああ!!」
レイブン「これは私の使用済み日誌だな・・・無くなったと思ったら・・・まさかお前達が・・・」
マリオン「そ・・・それはたまたま・・・」
レイブン「問答無用だよ!ダークウィッチマリオン!」
レイブンはマリオンたちに迫る。

続く


No.458 騎士ガンダム戦記 フェイズ289「夢の中の女王と決意の出陣・・・」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年09月01日 (火) 22時33分 [返信]

リーナスはある決断をした。それは自分で選んだ事だ。
そして彼女はある夢を見る。

リーナス「真っ暗闇だわ・・・」
リーナスは真っ暗闇に突っ立っていた。そして前方を見ると何か光っている物体を見る。リーナスはそこへ走る。近づくとそれは人のようだ。誘っているかのように手を動かしている。
リーナス「あれは・・・!!」
リーナスは驚いた。何故ならばその人影は彼女と同じ顔の少女だった。
リーナス「私と同じ・・・顔・・・」
ロングの金髪で頭頂部のアホ毛、可愛い感じの顔。ただし服装は違う。ドレスを着て冠をかぶっていた。どこかで見たことのあるような・・・
リーナス「!!・・・リーナス・・・キルケニアス・・・?」
??「レイブンはどうやらとんでもないものを作ったわね・・・私のクローンだなんて・・・」
リーナス「ま・・・まさか私のオリジナルと出会うとは・・・」
リーナス女王「始めまして・・・もう一人の私」
リーナス「ど・・・どうも・・・私のオリジナル様」
リーナス女王「しかし強力な魔力を持つ私のクローンを作るなんて・・・それほどアイツはこの土地の人々を抹殺するつもりね・・・」
リーナス「どういうこと?」
リーナス女王「レイブンは・・・このリグ地方に生きる人々を殲滅するつもりよ。今は分裂してはいるけど元々はキルケー王国の民だったのよ」
リーナス「そうなんだ・・・」
リーナス女王「ええ、長い時の中で魔力は無くなったけどね」
リーナス「なるほど・・・」
リーナス女王「アイツに多数殺されたけど何人かが生き残って、他の土地からの民とも交わったりしてそれぞれの国を作ったみたいね」
リーナス「今は対立状態だけど・・・元は同じ国の人間だったのね・・・なんか不毛ね」
リーナス女王「まあ世界はそう言うものよ・・・グレムリーは最近人口が増加してるとか・・・そこを衝いてレイブンが利用しているのよ。ジオン族もだけど」
リーナス「レイブンは封印されていたらしいわ・・・何で封印が解かれてしまったの?」
リーナス女王「偶然にも封印を解いてしまった奴がいたのよ・・・恐ろしく強大な力を持ったジークジオンと言う奴が」
リーナス「ジークジオン・・・確かジオン族の支配者・・・」
リーナス女王「どうやら奴はレイブンを利用しようとしてたのね・・・アイツは強大な力を持ってたからね・・・」
リーナス「やっぱり・・・レイブンを野放しには・・・出来ないよね・・・」
リーナス女王「ええ・・・アイツはこの地方を全滅させる気よ。ガイア王国もグレムリー公国もね。今は争ってる場合じゃないのにと言いたいけど多分無理ね・・・」
リーナス「私はある事を考えてるのよね」
リーナス女王「わかってるわ・・・あなたはレイブンをたった一人で討つ気でしょ」
リーナス「お見通しなのね・・・さすが私のオリジナル様」
リーナス女王「ガイアを巻き込むつもりは無いってこと?」
リーナス「ええ・・・これ以上あそこに迷惑かけたく無いから」
リーナス女王「でも・・・あいつは強いわよ・・・マギナスカリヴァーが無いと危険かもしれないわ・・・勝てるの?」
リーナス「ああ〜・・・マギナスカリヴァーはある所に保管されてて所在はわからないのよ・・・それに私には勝つ自信は無いけど・・・やってみる!あなた譲りの魔力があるから!」
リーナス女王「・・・わかったわ・・・でも勝てないかもしれないわよ・・・」
これだけは言っておくわ・・・あなたは私じゃない・・・あなたは誰の道具でもない・・・あなたはあなたよ・・・」
リーナス「わかってる・・・私はかけがえの無い唯一無二の人だから・・・」

2日後

2日の間、リーナスは変わらぬ日常を送っていた。いつものように訓練したりしたがハードなものをやったりしてみた。
そして全ての準備が整った。まだ日の出ていない時、リーナスはフル装備で出撃しようとした。
リーナス「皆・・・悪いけど・・・」
その時だ。
Gセイバー「おーい・・・リーナス・・・何してんだか・・・」
リーナス「!!」
木陰からGセイバーが覗いていた。
リーナス「Gセイバー・・・あなた・・・」
Gセイバー「お見通しさ・・・お前・・・アイツと・・・戦いに行く気か?」
リーナス「・・・まあね・・・」
Gセイバー「何で意見具申しなかったんだ・・・もしや・・・俺たちを巻き込みたくないのか?」
リーナス「その通りよ・・・私はアイツをどうにかしないといけない気がするのよ・・・そうしろと騒ぐの、私の血が・・・」
Gセイバー「お前・・・」
リーナス「アイツは・・・レイブンは本当にかつて古代キルケー王国を壊滅させたモンスターよ。信じるか信じないかはあなたの自由よ」
Gセイバー「お前、本気で考えているのか?確かに奴は危険な輩かもしれない・・・だがな・・・お前一人で・・・」
リーナス「ごめん・・・私はあなたを・・・皆を巻き込みたくないから・・・」
リーナスの目から涙が出る。
リーナス「今までお世話になりました・・・騎士Gセイバー・・・それでは皆によろしく・・・」
リーナスは走り去っていく。
Gセイバー「リーナス・・・!」

続く


No.457 騎士ガンダム戦記 フェイズ288「リーナスの決意!?」 投稿者:GX−9900   投稿日:2015年08月27日 (木) 22時04分 [返信]

ガイア城

リーナス「はあ・・・」
リーナスはまたしても窓から空を見つめながらため息を吐く。
Gセイバー「またお前・・・」
リーナス「私も色々と考えてんのよ・・・」
Gセイバー「自分がホムンクルスであると言う事にか?」
リーナス「まあね」
Gセイバー「デルタやマークW、ネクティスたちは半分信じちゃあいないけど」
リーナス「そうでしょうね・・・」
あれから2、3日経過した。確かにGセイバーの言うとおり皆彼女の正体を信じているようで信じていないようだ。王様でさえもだ。彼は敵の出任せだと言う始末。
リーナス「でもさ・・・気がかりなことがあるのよ」
Gセイバー「敵の指揮官魔道騎士レイブンか?」
リーナス「ええ・・・アイツは大昔のキルケー王国を襲ったモンスターと同一人物じゃないかって考えちゃっててさ・・・」
Gセイバー「俺は単に名前が同じなだけだと思う・・・」
リーナス「ネクティスもこの両者は関係あるんじゃないかって・・・」
Gセイバー「確かにそうかもしれないが・・・そう言えばそいつが封印された場所って・・・どこだろうか?」
リーナス「そう言えば聞いてないわね・・・一体どこで・・・」
Gセイバー「確かに・・・」
リーナス「まさか何かの拍子で封印が解かれたとか・・・仮説だけど」
Gセイバー「んなバカな・・・」
リーナス「だよね・・・でも・・・気にはなる・・・」
Gセイバー「だが・・・奴は敵であることには変わりない。何かよからぬ事を考えている可能性はある。てかありすぎる」
リーナス「ええ・・・アイツを倒さなきゃならない気がするのよね・・・何だか・・・」
Gセイバー「まさか・・・自分の中の女王の血がそうさせているのか?」
リーナス「・・・わからないよ・・・」
リーナスはその場を去る。

ガイア城通路

リーナスは通路を歩いていた。サードと出会う。
サード「リーちゃん、どうしました?」
リーナス「いやね・・・色々と考え事してたのよ」
サード「それって・・・ご自分の?」
リーナス「ええ・・・貴方達に隠してたつもりは無いけど・・・言おうにも・・・」
サード「荒唐無稽ですからね・・・自分でも信じられませんって」
リーナス「私も初めは嘘かと・・・でも考えたらつじつまが合うような気がしてね・・・」
サード「はあ・・・」
リーナス「何かさ・・・私、このガイア王国に迷惑かけてんじゃないかって感じちゃうのよねえ・・・」
サード「いやいや・・・それは無いと思いますよ・・・」
リーナス「いや・・・私もなんか自分の出生やらを知ってさ・・・何か私がいたらこの国がやばい気がするのよ・・・」
サード「考えすぎですよリーちゃん」
リーナス「そうね・・・」

リーナスとサードの部屋

その夜、リーナスは布団の中である事を考えていた。
リーナス(やっぱり・・・レイブンと一戦交えようかな・・・アイツは私が目当てなんだ・・・その為にガイアが巻き添えを食うのは嫌よ・・・)
リーナスは長い期間で色々な経験をした。そして色々と大切なものを知った。ガイアと言う国の仲間、ガイアと言う国に住み人々の笑顔、色々と・・・それが自分の為にやばい事になりかねないのだ。もしレイブンが本当にキルケー王国を壊滅に追い込んだモンスター本人だったとしたら。それほど強力なモンスターだ。あんなのが暴れたらやばいかもしれない。アイツをどうにか仕留めねばならない。
リーナス(やっぱり・・・この国には迷惑はかけられない・・・!)
リーナスの決意は・・・

続く




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