イーズ村で起きた怪事件調査の為に派遣されたデルタたち。 いつ事件が起こるかわからないので村の徹底警備が始まった。
イーズ村南部
リーナス「うう・・・寒いなあ・・・つくづく」 Gセイバー「それさっきから言いまくっているが・・・」 リーナスとGセイバー、ジムブリザードの一人は村の南部を警備していた。 リーナス「・・・マジで寒いよ・・・」 ジムブリザード「まあ・・・始めて来たんだから仕方ないだろうな・・・俺たちは慣れきってるけど」 リーナス「くぅぅぅ・・・・」 Gセイバー「俺も寒いよ、お前の苦しみはわかる」 リーナス「そうなんだ・・・ううう・・・」 ジムブリザード「この二人は・・・」 そのとき、前方から誰かがやってきた。 Gセイバー「ん?・・・誰だ!?」 リーナス「敵!?」 リーナスとGセイバーが剣を抜こうとするがジムブリザードが止める。 ジムブリザード「待て・・・あれは・・・」 その男は人類族の少年だ。年は16歳くらいだ。髪は紫色でショートヘアな感じだ。マントを全身に羽織っている。瞳は左右色が違うようだ。オッドアイと言う奴だ。右は赤、左はオレンジ色だ。無表情で無愛想な感じの少年はこっちに来る。 少年「よお、見慣れないのがいるな」 ジムブリザード「よぉレスター、珍しいな」 レスターと呼ばれた少年はジムブリザードに挨拶をする。 Gセイバー「知り合いか?」 ジムブリザード「ああ、村のはずれに住んでるレスターって奴でさ、たまになんか買うために村にやって来るんだが・・・」 リーナス「ふうん・・・はぅ!」 リーナスは彼の顔を見て胸が熱くなった。 レスター「なんか村で変な事件起きてるそうだな」 Gセイバー「ああ、危険だから引き換えしたほうが良いぞ」 ジムブリザード「村に何か用があるかもしれんが今日はやめておけ、帰ったほうが良いぞ」 レスター「ほぉ・・・危険か・・・」 リーナス「そ・・・そうだよ!・・・だから・・・」 レスター「ん・・・?」 レスターがリーナスに振り向く、そして彼の胸がズキューンと来た。 レスター(ん!?・・・なんだ・・・胸が・・・暖かくなった・・・ような・・・この娘見たら・・・これって・・・) リーナス「あの・・・レスター・・・だっけ・・・その・・・」 リーナスはレスターに話しかける。 レスター「あ・・・え・・・あのさ・・・この者達は?」 ジムブリザード「ああ、王都から派遣された部隊の人だ」 レスター「そう・・・か・・・」 Gセイバー「どうした?」 レスター「いや・・・その・・・今日は残念だが帰るよ・・・」 レスターはそのまま来た道へ帰っていった。 ジムブリザード「今日のあいつ変だな・・・」 Gセイバー「あいつは通常はどうなんだ?」 ジムブリザード「まあ、あいつはたまに村に来て、肉かなんかを換金したり、生活用品買ってるみたい何だが只者じゃないんだ・・・どうやら・・・何度かイーズ山に登ってる所を目撃してるんだ・・・」 Gセイバー「まさか・・・あいつが犯人・・・か?・・・ん?リーナス?」 リーナスは顔を赤らめていた。 リーナス(あの人・・・なんか・・・なんだろう・・・胸が熱い・・・んん・・・) Gセイバー「リーナス?どうした?」 リーナス「!!・・・いや・・・何でもないよ!・・・」 Gセイバー「お前・・・なんか顔赤くないか?」 リーナス「そ・・・そう?」 Gセイバー「霜焼けしたか?それとも熱が出たか?なんか湯気みたいなのが・・・」 リーナス「え・・・いや!大丈夫!このまま警備を続けよ!」 Gセイバー「大丈夫なのか?・・・」
レスターは雪の中を突き進む。 レスター「迂回して村に入るか・・・あの娘・・・可愛かった・・・な・・・なんかあの娘の事考えたら胸がバクバクしてくる・・・これは恋って奴か?・・・いやいや!今はそんな事を考えている暇は無い・・・親父やご先祖が恐れていた事が起きているようだ・・・吸血鬼共め!・・・しかも王都から軍が派遣されてるとは・・・厄介な事になりそうだな・・・連中は邪魔になる可能性が高い、そういえばあの娘も王都から来たって言うけど・・・」
レスターは一体何者なのか?怪事件となんらかの関係があるのか?
続く
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